地球浪漫紀行☆世界紀行スタッフの旅のお話し

(株)世界紀行・スタッフのブログです。ブログ・タイトル『地球浪漫紀行』は弊社ダイレクトメール名です。

ソクトゥラ島(スコトラ島)~樹木のガラパゴス

2008年06月19日 12時21分49秒 | イエメン
イエメンのソクトゥラ(スコトラ)島は、アラビア半島の南海上950kmのインド洋上に浮かぶ、
埼玉県程度の大きさの孤島で、砂漠に近い乾燥気候ですが、
島の中央には標高1600mのファイジャル山が東西に長い山岳地帯を形成しているため、
海から吹き上げる大気が山にあたり、霧を発生させ、
それがこの島独自の植物の進化をもたらしました。

岩場の保水力の無い山の斜面に適応した「ボトルの木」は雨が降った時に
たっぷりと水を貯めておきます。その胴は太く、
乾燥を防ぐため先端にほんの少ししか葉をつけていません
そしてソクトゥラ島といえば何と言っても
竜血樹(ドラゴンブラッド・ツリー[写真])でしょう
バオバブに匹敵する珍樹であり、
樹皮を傷つけると赤い樹液を出すところからこの名前が付きました。
山岳地帯に多く生えて、傘を開いたようなその形は
上昇気流に含まれる湿気をしっかりと受け止めるかのようです。

島は10年ほど前まで外部の人に未開放であったため、その分、自然がよく残されています。
自給自足が原則の暮らしで、3万人程度の人口とされますが、
現在も正確にはわかっていません。

言葉もイエメン本土の一般的なアラビア語と異なり、
シバの女王の時代の古代南アラビア語の生き残りともされる
ソクトゥラ語が使われています。
文化的な意味でもイエメンの孤島と言えます。

変化に富んだ海岸線も美しく
インド洋側には干潮時には雪景色のような白い砂丘が広がり、
砂漠のような風紋がご覧いただけます。
アラビア海側は珊瑚礁で、貝殻とサンゴで埋められた海岸がご覧にいただけます。

11月の新イエメンの旅でご案内します
(佐々木 優嘉)

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