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皆さん、こんにちは。川崎です。
今回は19世紀から20世紀にかけて西ヨーロッパを中心に大流行したアールヌーヴォー様式のお話です。
主にフランスのパリとナンシー、ベルギーのブリュッセルとアントワープ、チェコのプラハ、ラトビアのリガ、スペインのバルセロナなど、多くの土地で見ることができるアールヌーヴォー建築ですが、実は始まりの場所とされるのはイギリスです。産業革命以降、今までにない、新しい芸術を生み出そうということで始まりましたArt (芸術)+Nouveau(新しい)。
すぐにヨーロッパ各地に広がったアールヌーヴォーは、それぞれの国によって若干の様式の違いや呼び名の違いはありますが、主に鉄、ガラス、石を材料に女性的な曲線美と植物を融合させた優雅な装飾で知られています。そして、浮世絵を含む日本の芸術作品などや自然界から多くのインスピレーションを受けたようです。それまでヨーロッパで常識とされていた直線的な造りから曲線への挑戦ともいうべきものではないでしょうか。
ルネッサンス以降にキリスト教以前の古代ギリシャやローマ芸術が再評価され、それらが建築に活かされたように、アールヌーヴォーでも同様に女神的な彫刻やケルトの神話に登場する神などが施されました。また、建築以外にも家具や絵画の世界など、幅広い芸術の分野でも見ることができます。
個人的にアールヌーヴォーが大好きなので、見て歩くだけでもうれしい気分になります!
ヨーロッパ旅行が再開された際には、是非アールヌーヴォー芸術に触れてみてください。
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