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清流を見ながら

川面に映る自然を見ながら時々に思うこと

正しい表現はどちら

2012年02月19日 | 報道
天皇陛下は心臓冠動脈の狭窄部分のバイパス手術を受けられ、順調にご回復の様子が報じられ家族みんなでほっとしている。

報道される手術について「心臓のバイパス」というものと「心臓冠動脈のバイパス」という2通りある。報道で知る限りでは後者の表現が正しいように思う。心臓をバイパスするということは心臓を迂回することになるようで素人には理解できない。

些細なことかもしれないが、表現の違いで読者や視聴者に間違った、いや誤解を与えるかもしれない。正式な呼び方で報道してほしい、そう感じた。

本当にいいドラマなの?

2012年01月03日 | 報道
最近のTVドラマの前宣伝の大げさなことに驚く。いづれの局も視聴率がかかっているからだろうが、度が過ぎて幻滅する。NHKを例にとって感想を記したい。

繰り返しの多さは民放と同じ。最近、新聞の投稿欄に「NHKの番組が民放化し教養部分が半減した」という厳しい意見が載っていた。これには同感である。民放のお知らせかと思いながら見ているとNHKだった、ということは最近多い。

そのNHK、次の日曜から「平 清盛」が放送開始になる。その前宣伝の中で、ここが見どころ、ここの創りに工夫した、ここはこうした含みがある、この出演者同志の対決はここが面白いなどなど、放送前に放送内容をバラしている。

バラすだけならまだしも、こうした前宣伝で放送する内容、ドラマの狙いとするところを教えている。ここは見るべきシーンとも教えている。これが不思議でならない。

ドラマの善し悪しは視聴者が決めるもの。それなのに見る側へ制作者側の意図を放送前に植え付けている。先入観を植え付けて制作側になびかせることになる。どの役者の演技がよかった、あのシーンはもう一度見たいなどは放送の後で生じるものだろう。

それを誘導するような前宣伝、出演者に責任はないが演技のたらないところを補っているようだ。タイトルと出演者だけで見てもらえる大河ドラマは制作出来ないのだろうか。昔に比べれ特撮が進歩した分だけ、演出・演技・カメラへの注力が不足している。

「いい演技でした」と録画終了部分について制作者が紹介しているがおかしいと思わないか。いいものを視聴者に見せるのが制作側の責任であり義務である。もうすこし大人のドラマ紹介は出来ないもだろうか。

アナウンサーのひと言に

2011年12月15日 | 報道
今日から年賀状の受付がはじまった。TVもその模様を映している。定着した年末風景になった。幼稚園児を借り出しての式典もあるようだが、そこまでしなくてもと、可愛い顔を見ながら思った。お菓子をたくさん貰ったのだろうか。

園児らの投函風景の映像がスタジオに切り替わる。男女のアナウンサーの会話。「年賀状の準備できました」「忙しくそんな時間無いですよ」「そうですね、いつ出せます」「大晦日かな」こんなな漫才のネタにもならないことを笑いながら話している。その直前「25日までに出せば元日に届きます」と伝えた彼女ら、せめて「25日までは出したいですね」くらい、矛盾しない話は出来なのか。

今回に限らず、こうした類の話題を流す時は「遅れるのが勲章」「済ませていないのが当たり前」まがいの会話が多い。アナウンサーはアナウンスするだけで、単なるメッセンジャーで終わっている。目くじらを立てるなと言いたいだろうが、「TVで言っていた」とそれを善か正常のようにとらえる人の多いことを知るべきだ。

私の周囲には「おめでとう」をひかえた人も多い。その変わりに自分の気持ちを素直な文にしたという。それは東日本大震災がそうさせたという。年賀状にはそれだけの思いが込められている。まだまだ年賀状の時代は続くだろう。

両者の言い分を

2011年12月12日 | 報道
民主党の税制論議が本格化した。小沢グループでは離党を脅しに消費税などに反対するという、予測報道もある。賛否はしっかり、その中でどうしてもというなら離党もわかるが、議論する前から離党を散らすかせるとは普通ではない。

消費税率アップに関する報道で疑問を感じた。上がったら困る、そんな声ばかりが流されている。本当にそうだろうか。アップしないに越したことはないが、困る困るでは先でもっと困ることになることも知るべきだ。

報道も政府がナゼアップを言っているのか、自民党がナゼ10%いったのか、そちら側も報道しなければ、アップに対する公正な報道にならない。

今夕、2000円余り夕食の食材買いで消費税100円あまり、これが10%になったら200円になる、それは困ります、とレポーターの声に合わせた小さな子どもさんを連れた主婦の答え。家族構成やどのくらいの食料品を買ったのか分からないまま突っ込みは出来ないが、1回の夕食2000円は高いのではなかろうか。

経験からも言えるが、えてして報道は狙いにそった取材をする。例えば消費税を流すなら、上げようとする側の考えも合わせて欲しい。

東日本大震災から9カ月が過ぎた。その復旧復興の報道で政府が何もしていない、という一方的な内容があった、と、知人のブログで読んだ。そのブログでは、終わったこと、継続中のこと、これからのこと、全く手のついていないことなど、遠く離れた地の者にも整理して分かるように報道すべきだ、そう主旨のことを述べている。その通りと思う。

大阪のこと

2011年12月05日 | 報道
大阪都構想、所詮は地方自治体の問題と国会議員は言わない。何か怖いのだろうか、それとも中味を知らないから言えないのでは、と勘繰ってみる。地方で聞いていても、就職が4割台になる、大阪の街がガラガラになるなど、どんな根拠があって叫んでいるのか、伝わってこない。

関西の番組で「ジャーナリスト」と自分を表現するする人が「橋下新市長の大阪都構想の中身はよく分からない」と生番組で発言している。わが耳を疑った。報道する側の者が理解できないままに視聴者や読者に発信していたとするなら、ジャーナリズム、ジャーナリストとは2度と口にして欲しくない。

選挙前に構想ができているかいないか、それを証明してくれるのがマスコミと思っていた。ここにきて「具体的なことはこれから」みたいな話は止めて欲しい。いまは、こと大阪だけの問題ではないような報道ぶりがされている。

橋下新市長は今日から行動を開始したという。組織に対する合理化をどれだけ進めるのか、大阪市民以外も関心を示す。市民に迷惑の罹らない改革に期待する。

報道関係者は、それまでに大阪都構想を良く理解しておいてほしい。

事故原因の報道を待つ

2011年11月15日 | 報道
「またやったのか」。これは、総合化学メーカーの東ソー南陽事業所の事故を知った地元住民の声を映像で聞いた。事故は塩ビモノマープラントで発生した爆発・火災。運転中に不具合が見つかり運転を停止し、可燃性の塩ビモノマーなどを貯蔵タンクに一時抜き出す移液作業をしていたという。

原因は現場の安全が確認されてからになるだろうが、工場と同県内で80キロ離れて住んでいても、同工場の事故の報道の多さには驚いている。あの立ち上がる黒煙に怖さを感じない人はいないだろう。事故は1名の社員を失うという痛ましい状況になっている。

ローカル報道は続いているが、企業の地元自治体への連絡のまずさが強く指摘されている。企業として初めて経験する事故なら戸惑いもあろうが、事故多発企業として反省し、これまでの経験がどのように生かす処置をとっていたのか疑問である。徹底的に解明してほしい。

報道では「事故が起きた」ことしかまだ分からない。原発でないからよかったというわけにはいかない。運転中に起きた不具合の内容、移液作業方法の詳細とそのマニアル、塩ビモノマーの流失原因、考えられる着火源などなど、報道はこれからガンバッテ欲しい。自治体の対応も責任逃れのような弁解をしている。この点も報道に期待、特に応援記者の報道を待っている。



小さな記事でも

2011年11月13日 | 報道
県内で起きた高齢者が車にはねられ死亡という事故。その報道のしかたを比べてみる。

A社:を歩いていたお年寄りが車にはねられ死亡。運転手を逮捕。
B社:車道を歩いていたお年寄りが車にはねられ死亡。運転手を逮捕。事故は夜間で事故現場付近は照明もなく見通しはよくないという報告がついていた。AよりBの方が事故の状況や原因らしきことについても理解できる。

初めにAの報道、続けてBの報道を見た。両社とも映像は流しているが、Aは車道の説明が全くなかった。Aの報道では運転手が一方的に悪く聞こえたが、なぜ事故が起きたのか分からなかった。それをB社に教えられた。足らないのは、捜査中かもしれないが「なぜ夜間、車道を歩いていたのか。反射材などを身につけていたのか」知りたいことはいくつかある。

報道する側に交通事故は日常茶飯事、そんな気持ちから事実の不足する内容を気づかずに流しているのではと思いたくなる。事故の報道内容から事故にあわないためのヒントをつかむこともある。今回も不幸な事故になったけれど、当然だが車道は歩かない、夜間はめだつ服装や反射材をつける、などを改めて認識できる。

新聞なら10行ほどのベタ記事であっても、報道の必要な項目を省略しては記事からの誤解を生じるかもしれない。どんな記事報道、特に映像の場合は新聞と違い、繰り返し見ることができない。それだけに慎重な報道を望みたい。


新聞に期待

2011年10月15日 | 報道
総務省が公益法人が国の委託を受けて行う資格試験などについて、実際には使用しない講習用のテキストを買わせたり、過大な内部留保があるのに手数料を下げないなどのケースが、抽出調査で多数あると発表した。

以前から指摘されていたことではあるが、発表された今回の具体事例の報道は数件にとどまっている。発表内容では139制度のうち32制度について利用者の過大負担を是正してないという。それが法人の内部留保になっている。適切に手数料を下げれば利用者の負担軽減になるともある。

資格は取得したら終わりでなく、業務に必要な資格は何年かに1回必ず更新講習が必要になる。これの費用は安くない。小企業では企業を継続する上で更新を抜かすわけにはいかない。これに伴う費用はばかにならない出費だ。

購入さされたテキストのうち開くこともないものもあった。大勢を集め要点だけの説明であとは読んでおいてください、こんな講座は名目だけの実施で、法が目的とする大きな効果はそこからは生まれない。これは現職時代の経験。

先日もある法定講習を受講した。3冊のテキストが配られた。受講料の中に含まれているのだろう。そのテキストの中で説明を受けたのは3頁だけ。資料としては残るが、そこに載っていることが重要なら、説明があってしかるべきだろう。ビデオ上映中は講師は会場にいない。

今日から新聞週間。こんな事例が紙面に載ると、映像と違い手元に資料として残り、目にする関係者や該当者の数は映像のそれより何倍にもなるだろう。息長く取材を続けて欲しい。実際の講習などの現場レポートを伝えて欲しい。小さいかもしれないが天下り是正策のひとつになる。新聞に期待する。

漏れている価格

2011年10月14日 | 報道
米軍再編計画の一環として、神奈川県厚木基地の艦載機移転先となっている岩国基地。この移転に伴う米軍への住宅と付属の運動施設が岩国市内に作られる計画が進んでいる。その建設予定地は市内1等地の宅地。

建設予定地は、人口5千人規模のあたらしい街づくり用地として造成された。幼稚園に学校、福祉施設などが作られるということで地主の皆さんは将来の故郷を描きながら協力された。それを住宅地として売り出すこともなく、誰が言い始めたのか、米軍提供用地とし防衛省への売却方針が進む。

国の買い上げ価格や用地提供に伴う地元の諸要望などへの説明のため防衛副大臣が県と市を訪問される。それはそれでよいのだが、自治体への説明前に買い上げ価格が報道されている。県の望む額よりはるかに少ない価格のように感じる。

ここで不思議に思うのは自治体説明前になぜ報道が知るのか。国から漏れなければ報道が知る由もない。アドバルーンのためなのだろうか。個人の売買のとき買う側が一方的に金額を公表したらおそらくまとまらないだろう。

繰り延べられている国の予算は199億円、今回報道されている買い入れ価格は168億円、、自治体が対象住宅地で抱える赤字は240億円余。知事は沖縄普天間問題が解決しなければ売らない、と発言されている。さて、どういう会談になるのだろう。

休刊日の朝

2011年10月11日 | 報道
新聞休刊日。「きゅうかん」を変換すると休刊のほかに休館、急患、旧館、休館、休閑など他にもたくさん出る。旧の字をいただくきゅうかんも多い。

休刊とは「新聞・雑誌など定期刊行物がその発行をやすむこと」(広辞苑)とある。新聞休刊は全国紙地方紙を含めて一斉に行う。これって談合ではないだろう、と笑って話せるところが面白い。地方では販売店が少なく、一つの販売店が複数の新聞を取り扱っている。休刊日がばらばらに設定されると、配達員は休めなくなる。

休刊日、早朝散歩のとき朝刊配達のひとと挨拶が交わせない。毎朝、同じ時間ころ同じ場所で出合うと何か安心する。そうでないと「病気」「寝すごし」「パンク」などいらぬことを想像する。近頃は自転車配達を見かけなくなり、みんなバイクになった。ここにもスピード化が図られているようだ。

新聞配達員募集のチラシを見ると「配達用バイク貸与」という条件が載っている。ということは免許所持者でないと応募できない。高校生の配達員を見かけなくなったのは、こうしたことが原因なのだろうか。それとも、高校生の応募がないということかもしれない。

休刊日は朝食まで何をして過ごすか、いつも思案する。今日は本を読んで過ごした。