清流を見ながら

川面に映る自然を見ながら時々に思うこと

首をかしげる

2014年03月12日 | 生活
 消費増税までもう少し。駆け込み需要が経済を少しばかり押し上げているのかもしれない。大企業で春闘の賃上げ回答が出た。賃上げしない企業は反政府だ、そんな大臣発言が載っているが、頭脳を疑う。小型車メーカーの役員の反論も載っているが、労使の賃上げ闘争は、労使から政使に変わったようだ。労組幹部がスーツにネクタイ、さらにはクルーザーを所持する、そんな姿に変わったとき、いつかはこうなる予感がしていた。

 中小や零細といわれる企業のけ営者は「従業員のことを思えば賃金アップしたいが」と顔をしかめる姿が映る。これらの企業の多くは、ベースアップを喜ぶ大企業の支えになっている。大企業から、増税分の上乗せはまかりならぬ、と言い渡されたという町工場の社長の声が流れていた。それを裏付けるような報道。

 今、売価100円、消費税5%込で105円、増税後は108円、例示しながら報道する。確かにそうだ。それでは売価100円だった品物に3%アップした増税が含まれていない。先の大企業のいう「増税分の上乗せはあいならぬ」を言外に放送は認めているこれっておかしくないのか。売り側が仕入れ品の増税を懐から出すなら別の話ではあるが。

 中小零細企業の増税上乗せの特例で共同歩調は認められているが、国は増税後に調査し実態発表を急いでほしい。大手が業績を上げた一つに、希望退職という、一見、自主性を思わせる手段で業績を戻していることを忘れてはいけない。その一方で、季節労働者や派遣など低賃金の雇用者を増やした。「定年までしっかり働く」そんな気概が働く側に薄れていることも、今日の現状を招いている。

100回の注意

2014年03月04日 | 政治
 大阪で違法な産廃の残土処分場が崩落した。幸いなことに人身に被害が無くてよかったが、道路は通行できなくなったとか。

 報道では違法な処分として「指導注意を繰り返していた」と職員は顔出しの取材に答えている。その回数は100回近くに及ぶという。何百回注意指導しようとも、付近住民の人らが心配していた土砂崩れが起きては、注意も指導もしたことにならない。それらの期間は年を超えているとか。

 交通違反は1回でも見逃されはしない。規定通りの処分を受ける。それは当然なことだ。それが、もしかしたら人身に被害が及ぶかもしれない残土の処分を違法と知りながら処置出来なかった責任はどこに在るのか。知事は誤りを謝っておられるが、謝って済むのことなら、この種の災害は防げない。そのための権限を業務上有しているのだから。

 指導注意を受けいれない企業の態度もこれまた責められるべきだろう。現場を見た大学教授は盛り上げられている斜面の角度も基準から大きく外れているという。こうなると、官の思慮の浅さも加わり、災害は起こるべくして起きた土砂崩れだろう。違法と危険を察知し埋め立ての許可の取り消しを実施した自治体の例も報道されていた。

 業者の利益確保の前に、住民の安全と不安排除を見直してほしい。

平和主義ってなに

2014年03月03日 | 政治
 今日から参院で予算審議が始まった。予算の是非は別にして衆院を通過しており今年度中に成立することになっている。ただ、関連法案もあることだし、熟議を望む。

 最近の報道を見ると集団的自衛権や武器輸出三原則について、内閣というより安倍首相の独りよがりがすぎないかと心配だ。首相は何でもできるものではないことを、素人が言うことではないが思いとどまってと願う。

 例えば、積極的平和主義と世界中で発言されているが、その内容たるや武力強化平和主義に思える。安全といえば聞こえはいいが、とにかくきな臭い「武器」の充実が世界平和になる、そんな風に聞こえる。核廃絶を口にしてオバマ大統領はノーベル平和賞を受けられた。素人にはその進捗は感じないが、積極的平和主義とは「地球上から武器を無くす」こと、こう発言すれば安倍首相も平和賞の候補ではなかろうか。

 国会の議論、もう少し予算の内容の問題点をあぶりだしてくれないか。例えば、石垣市長選で自民候補が当選したら(当選したが)100億円の予算をつけるという、票を税金で買うような石破幹事長の発言が報道されている。金額は小さいかもしれないが、あぶり出して税金の「正しい使途」を質してほしい。

 予算委中継を見ていると首相は感に触ると「早口で文言不明瞭で喋りまくる」答弁になる。答弁は国民に向けてのもので、冷静に中継を見ている者にわかるように願いたい。質問者もその点を進言すれば、質問の質も高めることになる。