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清流を見ながら

川面に映る自然を見ながら時々に思うこと

外国特派員だから聞けた

2014年02月26日 | 報道
 ソチ五輪のフィギュアスケート女子で6位だった浅田真央選手が25日、帰国直後に東京都内の日本外国特派員協会で記者会見した。その時、日本人なら聞きたいと思っていた森元首相の発言について質問があった。「海外メディア」から質問があった、と日本の報道機関は断りを入れて流した社がある。なぜ、質問者に断りをつけるのか。日本の報道機関は聞きたくなかったのか、と疑問に思う。

 森元首相の発言は「あの子は、大事な時に必ず転ぶ」と報道された。2020年の東京五輪の総大将が、信じられなかった。しかし、日本外国特派員協会加盟記者の質問に対する真央さんの答え。

 「私自身、それを聞いたのは終わった後だった。人間なので失敗することもある。失敗したくて失敗しているわけじゃない」と言うと、「私は別になんとも思っていないですけど、森さんが今、後悔しているのではないかなと思います」。これには拍手と爆笑が音として流れた。真央さんに金メダルだ。外国特派員協会の人、真央さんの答えを聞いた森本首相の感想を、機会があったら聞いてほしいものだ。

 ネットにこんなコント風な会話が載っていた。
 森元首相 「安倍君はいいねぇ 災害時に天ぷら食べてても 報道されなくて オレなんか ゴルフしてて バッシングの嵐だったのにさ~」
 安倍首相 「えぇ ですので 政府に不都合な報道をしないように 連日マスコミ関係者と食事し 彼らのハートをがっちり握ってますので災害時だって 天ぷらがてべれるんです!」

消費税増税の理由

2014年02月16日 | 報道
 消費税の歴史は1989年4月竹下内閣で始まる。その税率は3%。1997年4月は橋本内閣で5%、これが現在まで続く。そして2014年4月安倍内閣で8%にアップする。このままいけば内閣は誰になっているかわからないが2015年10月に10%の2桁になる。昨年10月から消費税を含まない値札も許されている。

 消費税率アップの子どもへの説明資料を読んで、少し疑問を持った。税金には所得税、法人税、相続税など税金が国に入る。国が使うお金はその倍以上に上がる。足りない分は公債という借金で補っている。ここまでは分かる。その次だ。

 なぜ不足になったのか。日本は少子高齢化が急激に進んでいる。このため働いて税金を納める人が減少、その一方で、高齢者の医療や福祉へ金がかかるので借金が増える。だから消費税を上げざるを得ない。少子高齢化への対策を怠ったのは誰か、そんなことには一切触れず、不足するから増税、それを是とするような書き方に驚いた。

 日本の政治は誰も責任をとらないことで知られている。毎年指摘される多額な税の無駄使いへの無対策一つとっても、税金の無駄遣いは止んでいない。国会議員の特権はなんら削減されない。そうした内情も子どもに伝えることが必要ではなかろうか。政府のいう税率アップの理由を並べるのは意図的とさえ思える。

混乱続きのようですが

2014年02月14日 | 報道
 籾井会長、百田、長谷川両経営委員の発言よる影響、内部の困惑や混乱に機能不全などはNHKニュースでは報じられない。だから新聞紙面でしか知りようがない。公共放送は視聴料を新聞は購読料を受け取っている。特に公共放送といいからにはその不偏不党・公平制が保たれる必要性は子どもでも知っている。

 発言からの混乱で局内の業務は滞り、特にNHK予算の関する作業が遅れているという。先の発言内容やその発言者の委員選任についても安倍カラー人事と指摘されており、出るべき、あらわれるべくして、ということかもしれないが、業務への支障が起きているならば責任を示すことが必要ではないか。

 海外の報道関係も「NHKの独立確保」に疑問を持ているという。問題発言、その後の職員の受け方、放送への影響、今後のありかたなど、問題のNHKは総括し報道すべきだろう。個人見解だから経営委員の業務に影響ない、擁護する人は言っているが、委員会では個人の識見が出されるところだろう。色の濃く付いた発言をどう置き去りにできるのか聞きたい。

 経営委員長は「誤解されないように」と自制を促されているが、公共放送の健全性から今更そんな注意が必要なのと思う。皆さん、高い識見と教養をお持ちということで選任されているはずなのに。

新聞の読み方

2014年02月10日 | 報道
 TV番組ではその日の朝刊各紙からニュースを拾い集め番組を作っている。早朝から編集には大変だろうと思うには素人の視聴者だろうか。まあ、取材していなくても放送できる、取材費もほとんどいらない、CMはきっちりと入るから楽な商売に見える。ちょっと有名になり名前が売れると「この記事はおかしい」と評する奴もいる。

 そんな新聞の寄せ集め番組でいいのは、そうか都市の新聞はこんな風に報道するのか、と比較できることだろうか。まあ、地方のニュースは面白おかしい事くらいしか電波に乘らないから気楽にみられる。

 オリンピック、モーグル上村4位は「よくやった、よかった、ありがとう」と全国の人が拍手をしている。今大会で終わり、とあるが、それが本当なら心から「ご苦労さん」と言いたい。その上村選手のすごいスキルを紹介する新聞記事をTVの新聞紹介でやっていた。

 記事を読む方は、載っているスキルをどのくらい理解して紹介しているのか疑問を持った。一緒懸命に赤線の引かれた行を間違えないよう気を配りながら読んでいる。それも早口で。素人に記事を理解してもらいたい、という伝える側の姿勢は全く感じられなかった。カタカナも多く、専門語をどう理解せよいうのか。

 オリンピックは始まったばかり、それを新聞から紹介するのであれば局独自、番組独自のわかりやすい工夫をしてほしい。コメンテーターは一言も発しない。それでは視聴者感覚のコメントは不可能、選手の苦労が伝わるように放送してほしい。

大丈夫かNHK

2014年02月06日 | 報道
 大きく報道されるNHKの新会長就任記者会見以降のNHK関係者、それも経営にかかわる役職者が視聴者の首を大きく傾けさせるような発言、彼らは何を考えているのか。私見だ個人的見解だと言っている。政府は発言の内容にいささかの疑問を抱かない。本当に抱かないのであれば、報道の偏向を是認しているように思う。

 個人的見解、それは誰も持つ。しかし、それを就任会見や選挙応援で口にすれば消すことは出来ず、以後、どこまでもついて回る。ましてやNHKの不偏不党(必ずしもそうではないが)をうたい文句にした公共放送を担う経営のトップが、あろうことか首相よりもなお右寄りなことを口にされた。放送には影響しないという発言を、はいそうですか、と簡単に信じることはできない。

 任にあらずの発言、人選時の報道を思い出せば、その段階である程度のことが予想された。きつく言えば首相の親衛隊的人が人選されたのだから。今回のNHK会長の交代報道も疑問符が示されていた。

 NHKだけでなく民放も含めて放送報道の内容がレベル低下している。特に、討論番組などは言いっぱなしケンカしっぱなしで終わる。NHK日曜朝の討論なども、出席者に内容の異なる問いを出し議論を避けているように思う。安易な放送の仕方だ。もう少しテーマーを絞って意見交換してはどうだろう。報道されつくした各党の意見を聞くような討論番組作成に一考を願いたい。

個人的意見でしたを笑う

2014年01月28日 | 報道
 あるブログに、新聞投稿をするとき、今の政府与党に意見申す内容は朝日か毎日に、その逆は讀賣か産経に、と書いている。なんとなくわかる仕分けだ。今回のNHK会長の就任記者会見の報道はまさにそれを感じる。報道内容のよし悪しをいうのではない、記事の内容が問題回避の書き方だと思った。

 各方面の指摘を受けえてから「個人的意見としても言うべきでなかった。非常に不適当だったと思う」と会長は述べたと報道された。就任前、内定の段階で安倍首相意向の人事として記事になっており、その本音が出た。同じ意向人事でも法制局長官はそこまで踏み込んでいなかった。

 NHKの報道姿勢は折に触れ偏りが指摘された。今回はそのトップの発言、今後の報道姿勢に疑問を抱かせるに十分な会見内容だった。報道機関の権力の監視機能を就任会見で失った。就任会見なのに「個人的意見として申し上げた」の弁明に至っては、笑うしかない。いくら意向人事の人とはいえ、NHK経営経営委員会は強い姿勢で、今回の汚名を挽回することが急務だろう。

入力の前に

2014年01月24日 | 報道
 デフレ脱却、その先に国民の生活が安定して豊かになる確証の説明は受けていない。丁寧に説明、政権のトップからは何度も口にされるが、じっくりと国民に語り掛けてほしい。報道関係者を前に、一方的に話しているだけに思える。

 報道されると、会見内容の端々に含みのあることが解説として載る。そんなことでなく、役所や官庁言葉でなく、普通の会話で普通の言葉で話してほしい。機密法の成立後「も少し丁寧に説明すべきだった」と話された。でも、そのことを実行されたとは思わない。その場しのぎが続くと信頼を失う。

 記者会見で最近は発言をすぐに原稿として送るためか、パソコンへ打ち込む記者が多い。一見、かっこよく見えるが、間違えずに入力することに気がかかりすぎ、発言の真髄を記者諸君は理解していないのではないか。その後の質問は用意された発言ばかりだ。なぜそう思うか、発言者の顔を見ないで一心にキーに向かっている。話を聞く基本は相手を見つめること、取材の基本ではないのか。

 発言される内容について、記者諸君の大方は事前に話の内容を承知しているのかもしれない。国民は初めてだ。会見時間をもう少しとり、質問時間をたっぷりとってほしい。そして、庶民の思うことを代弁してほしい。こんな内容は記者として恥ずかしいなど思わないでしてほしい。庶民の言葉で庶民が後から解説を読まなくても分かるように、記者の皆さんにお願いだ。 

電波がもったいない

2013年12月29日 | 報道
 今年もやってきました年末TVの「味も意味もない長時間番組」。3時間も4時間もだらだらと「ばか騒ぎ」にしか思えない番組が続く。録画しセットしておけば人が居なくても電波は勝手に送信され、家庭に届く。予告放送と新聞の番組一覧で、見る気は起きない。誰が見ているのだろう。

 お前が歳だから、と言われるかもしれないが、年配者にも面白く楽しませる工夫をしたらどうだろう。TV放送の始まったころは家族全員が四角い画面に映るモノクロの映像を楽しんだ。帰省した子どもらも一緒になって観る番組を作る能力がなくなったのかと思わせる。

 出演者が口を思いっきり開き、大声を出し、転げまわって笑う。演出ならもう少しうまくやって見せてほしい。似たような内容で1度見たら次は結構です、とTVを切る。

 予算の関係で粗末な内容も仕方ない、と弁護の声も聞くが、決められた範疇で腕前を見せるのがプロの仕事。見ごたえのある番組、時間つぶしでない番組、来年に期待する。

極東のニュース拠点は

2013年10月03日 | 報道
 知人がこんなことをブログに載せていた。

 西欧のある国の日本特派員が長い東京勤務を終えて東南アジアのタイへ転勤になった。勤め人として転勤はままあること、と読んでいたらその理由に驚いた。

 「昔、極東といえば東京に特派員を置くことが当然だった。今では北京、ソウル、上海、香港、シンガポールなどが東南アジアの拠点になっている。『日本には、ニュースもないし国際的立ち位置もなくなりつつある』という言葉が続いている」。

 特派員の言葉を素直にとれば、西欧のマスコミの目から見れば「世界の中で日本の位置が後退している」と取れる。確かに、言葉では力強い発言で世界にアピールされているが、西欧から長期スパンで日本を観察すると、発する言葉に信頼が無いように思われているようで残念だ。

 この答えは日本自身が見つけ出し矯正しなければならない。国内の報道機関から見た西欧のこうした日本観や報道姿勢をどうとらえられているのか知りたい。

取材着を持て

2013年07月26日 | 報道
 周南市で発生した殺人放火の事件、行方を追われていた63歳の男は今日の午前に山中で確保、その後、逮捕された。県内の事件ということもありローカル放送は連日にわたって詳しく報道した。

 報道見ながら思ったことがある。まず、レポーター。山中の事件現場、解決までには何が起きるかわからない。しっかりした取材着を身に着けてほしい。白いブラウス様の女性レポーターがいた。山中で身柄確保のころ、現場葉は強い雨が降っていたと映像が流れていた。こうした自然の変化にも対応できる取材着が望ましい。

 ニュースにワイドシューのコメンテーターは起きた事件について推測や、過去の事件からの類推で話をしている個所がある。報道は最低でも5W1Hの範囲で話すべきで、視聴者に先入観を与える状況発言には慎重を期してほしい。

 今回逮捕された人物像、事件発生直後と異なった報道が出始めている。報道をよく精査しそれからでも報道関係の事件解析は遅くない。中には手がかりの発見がないことについて「400人も警官を投入して何をしているのか」そんな趣旨のコメントもあった。気持ちはわからないでもないが、現地取材しての感想ならいざ知らず、スタジオ発言としか思えない。

 集落の皆さんが一日も早く平常に戻られることを願ったいます。