内藤牧師のブログでコメンテーター

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第282回 「恐竜(dinosaur)と聖書」

2023-06-02 20:54:06 | 日記
    恐竜という言葉は英語では、「dinosaur」です。語源的には「deinos(恐ろしい)」と「sauros(とかげ)」をくっつけた語で、「恐ろしいとかげ」という意味です。「dinosaur」(恐竜)という語を初めて使ったのはイギリスのリチャード・オーエン(1804~1892)という古生物学者で、大英博物館の館長を務めていました。この方は、宇宙、地球、生物、恐竜も含め、すべては創造主によって造られたと信じており、同時代を生きたダーウィンらと激しく対立した人です。その後は、ご存じの通り、世界の趨勢は進化論支持に大きく傾き、ダーウィンは圧倒的に有名人となりました。但し、有名だから、その人の主張が正しいとは言えません。

 進化論的な見解では、恐竜は2億4千万年前頃に出現し、6600万年前頃に絶滅したとしています。一方、聖書は何と言っているかと申しますと、地球とそこに住む生き物は今から約6千年前から始まったとしています。最初の人類であるアダムとエバがいたエデンの園はメソポタミヤの近辺で、世界史的にもメソポタミヤ文明が世界最古です。恐竜ですが、聖書の見解では人間とほぼ同じ時期に出現(創造された)しました。そこで、無神論者や進化論者が主張している恐竜の出現時期2億4千万年前と、聖書が語っている6千年前を比較してみましょう。2億4千万年というのはとてつもなく長い年月です。聖書が語っている6千年でも決して短い期間ではありませんが、6千年のなんと4万倍が2億4千万年になります。距離に換算しますと、2億4千万年が100kmとすれば、6千年はたったの2.5mです。何を言いたいのかと申しますと、無神論者や進化論者が提唱する2億4千万年という期間が、科学的根拠のない数字のトリックであるということに気が付く必要があります。

 さて、聖書には「恐竜(dinosaur)」という言葉は出てきません。恐竜のことを言っているのではないかと思われる記事はあります。新改訳聖書では「河馬(かば)」としてヨブ記に出てきます。そのヨブ記40:15~17には「さあ、河馬を見よ。これはあなたと並べてわたしが造ったもの、牛のように草を食らう。見よ。その力は腰にあり、その強さは腹の筋にある。尾は杉の木のように垂れ、ももの筋はからみ合っている。」とあります。しかし、河馬の尾は杉の木のように垂れていないので、翻訳の間違いかと思われます。それは現存しない動物のことなので致し方ないと言えます。新共同訳聖書ではヘブル語原語の「ベヘモット(ベヘモス)」をそのまま使っています。英語の聖書もヘブル語原語のbehemoth(ベヘモス)をそのまま使っています。ヘブル語原語の意味は「動物」です。

    その他、創世記1:21などには「海の巨獣」がでてきます。鯨の事かもしれませんが、恐竜に近いものかもしれません。いずれにしましても、現在、恐竜は絶滅しています。なぜ絶滅したのか?「隕石が落下してきたため」という説もあるようですが、普通、隕石は部分的に落下するのであって、ある種の生き物全体を絶滅させることは不可能です。恐竜が化石となるためには、腐敗しないように地表の空気や水などと急激に遮断される必要があります。ノアの大洪水(全地球的規模)が起こったのは、聖書の記事から計算しますとおおよそ今から4340年前頃のこととなります。たぶん、そのとき、恐竜が大洪水によって絶滅し、その中から大量の土砂などによって一瞬にして埋もれたものが、現在発見されている化石になったと思われます。
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