内藤牧師のブログでコメンテーター

人知をはるかに越えたキリストの愛を知ることができますように。

第290回「大相撲春場所あれこれ」

2024-03-26 19:52:12 | 日記
 大阪で行われた大相撲春場所は、新入幕でしかも幕尻の尊富士(たけるふじ)の優勝で幕を閉じました。尊富士は先の初場所では十両の下位で優勝、そして今回の幕内優勝ですから驚きです。但し、十両も幕内も、番付が下位だと必然的に下位力士同士の取り組みが多くなるので、その点有利だったことは否めません。腰から背中にかけてテーピングをしていましたから、万全ではなかったところに、十四日目の朝乃山との一番で右足を痛めました。千秋楽では出場すら危ぶまれていたのですが、なんとか出場を果たし、足をかばいながらも豪の山を退けての13勝2敗の優勝でした。

もう一人、注目していたのは大の里です。まだ髷が結えず、それだけ出世が早かったということでしょう。身長が192センチで体重が183キロありますから、体格的には文句なしです。結果は11勝4敗、大関豊昇龍と新大関の琴ノ若に敗れた一番を見ると、あれだけの体格をしながら、軽い感じも見受けられました。今後、効果的な稽古を積み重ねて相撲特有の「重い腰」を備えて行けば久々の日本人横綱誕生となるでしょう。

十両で注目していたのは、共に怪我から復帰した若隆景と伯桜鵬です。両者共に勝ち越しはしましたが、若隆景は9勝6敗、伯桜鵬は8勝7敗で、共に苦戦しての勝ち越しでした。若隆景は福島県出身で若元春の弟、兄より先に幕内上位で活躍していましたから、元の地位に戻ってくるでしょうが、まだ怪我の影響があるのかもしれません。伯桜鵬も怪我が完全に癒えていないのか、以前のような勢いがありません。あの元横綱白鵬の宮城野部屋に所属していたので、その辺の気持ちのダメージもあったのでしょう。そもそも宮城野部屋には騒動の発端となった北青鵬が所属していました。彼は204センチの長身力士でかなり期待されていたはずなのですが、まさか廃業するとは思いませんでした。

 宮城県人として気になっていたのは十両筆頭の時疾風(ときはやて)です。辛くも千秋楽で勝ち越しを決め、来場所はおそらく新入幕となるでしょう。宮城県出身力士としては1997年に入幕した五城楼以来ですから、実に27年ぶりの幕内郷土力士となります。時疾風は力士として上背には恵まれていませんが、スピードと旨さのある取り口で白星を重ねて、幕内の上位に食い込んでもらいたいところです。

 もう一人、気になる王鵬です。母方の祖父は、あの大横綱・大鵬。父は貴闘力(現在、貴闘力チャンネルのユーチューバー)ですから、大鵬と貴闘力を知っている相撲ファンなら、期待せずにいられないでしょう。王鵬の身長は191センチ、体重は176キロ、素質も十分です。稽古を積み重ね、気合の入った相撲を取れば横綱も夢ではありません。近未来の大相撲勢力図として、朝青龍の甥である豊昇龍、そして琴ノ若(来場所は琴桜を名乗るとのこと)、彼の父は先代・琴ノ若で、母方の祖父は琴桜、それに今回優勝した尊富士、さらに加えて大の里と王鵬、そのあたりが横綱と大関に定着するのではないかと見ています。

最後は聖書のことばで締めくくります。「また闘技をする者は、あらゆることについて自制します。彼らは朽ちる冠を受けるためにそうするのですが、私たちは朽ちない冠を受けるためにそうするのです。(Ⅰコリント9:25)」
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