内藤牧師のブログでコメンテーター

人知をはるかに越えたキリストの愛を知ることができますように。

第250回 「白鵬対照ノ富士、全勝同士の千秋楽決戦」

2021-07-19 17:50:15 | 日記
大相撲夏場所は、久しぶりに両国国技館以外の名古屋で行われました。また、怪我で長いこと休場していた横綱・白鵬が15日間の全日出場を果たしました。そして、千秋楽は、大関・照ノ富士と共に14戦全勝での優勝決定がかかる千秋楽最後の一番となりました。結果は横綱・白鵬の勝利でしたが、私は、この両力士の決戦に注目し、また、色々なことを思い起こしました。

まず、照ノ富士です。彼は、元々大関でしたが、足の怪我のため、幕下に転落し、そこから這い上がって、再び大関となりました。今でも膝にかなりこってりした、中身は分かりませんが、ギブスのような包帯を巻いています。一方、白鵬は、手術したであろう一方の足に白い足袋のようなものを履いています。右肘には30センチくらいの長さの肌色のサポーターを巻いています。このサポーターはこれまでも巻いていて、今回の取り組みでは、このサポーターを付けている肘を使って、照ノ富士の顔面に「かちあげ」と言われる下からのエルボーパンチを見舞わせました。本来、サポーターは自分の体を保護するためのものですが、そのサポーター部分をわざわざ使ってエルボー打撃をするのですから、辻褄が合いません。取組後、照ノ富士の顔面が明らかに赤く腫れ気味になっていました。相撲でこの技は反則になるのかどうなのか、大相撲理事会などで、明確にするべきでしょう。また、立ち合いも故意に遅くしたり、相手に合わせない場合は反則にすべきです。

この両力士はモンゴル出身です。両者とも身長は192センチ、体重は白鵬が150キロ、照ノ富士は170キロです。昔は四つ相撲を得意とする力士は多かったのですが、最近、特に日本人力士で四つ相撲に強い力士は少なくなりました。モンゴル出身力士の多くは四つ相撲が得意で、その上、上背も体重もあれば鬼に金棒です。今場所は、モンゴル場所と言っても良いくらい、モンゴル出身力士が活躍しました。あの元横綱・朝青龍の甥っ子・豊昇龍が幕内上位に上がって来ました。上背はそれほどありませんが、抜群の粘り腰で、近いうちに大関、横綱も射程距離となるでしょう。正直のところ、本家の日本国内出身力士で、上背があって四つ相撲を得意とする力士の登場を期待するところですが、それが叶わないのは、たぶん、日本の若者は、もっとカッコイイ?スポーツに行ってしまうからでしょう。

ところで、ちょっと不思議な、否、考えてみればそれも当然かとも思うことですが、モンゴルから多くの力士が大相撲界に入ってくるものの、なぜ、韓国、中国からは、いないのでしょうか。私の推測ですが、その理由は、相撲が神道形式で行われているからだと思われます。1936年時点の韓半島には、実に千以上の日本の神社がありました。それもかなり本格的な建物ばかりです。もちろん、現在は跡地が残るだけで建物はありません。その他に祠(ほこら)も多くあったようです。中国も日中戦争での苦い歴史があり、当時の日本軍は神道と無縁ではなく、その神道式の大相撲に加入することは抵抗があるでしょう。但し、数年前まで、蒼国来(そうこくらい)という中国出身力士がいました。しかし、彼は、モンゴル自治区出身であり、そういった抵抗はなかったのでしょう。
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