内藤牧師のブログでコメンテーター

人知をはるかに越えたキリストの愛を知ることができますように。

第294回「日本の国力低下の原因」

2024-07-24 15:46:55 | 日記
 先の、7月7日に投票が行われた東京都知事選挙。当初は立憲民主党の蓮肪さんが立候補表明した時点で、それまで現職の小池百合子さんと蓮肪さんの一騎打ちになると見られていました。そこに割り込む形で登場したのが石丸伸二さんでした。石丸さんは、YouTube動画で広島県の安芸高田市長として、市政改革の先頭に立っているのか、それとも、何か市議会を混乱させているのか、半信半疑で、果たしてどういう人物だろうと、思っていました。その後、都知事選の有力候補者4人に絞っての共同声明がありました。その席で、石丸氏の第一声は「政治屋の一掃」という大胆なものでした。政治屋というのは、国民や都民、住民のための政治ではなく、自分の欲得のための政治をする人のことでしょう。それを聞いた私は、なるほど、それなら期待できると思い、選挙戦を注視していました。しかし、全体の投票率が5%ほど上昇したものの、残念な結果に終わりました。

 都知事選挙の選挙戦の期間中、地上波におけるテレビのニュースを見ていると、都知事選挙の真っ只中であるというのに、さっぱり都知事選挙に関するニュースがありません。ある意味、異常な空気感がありました。選挙は公平に行われなければなりません。その意味で、ある特定の候補を取り上げると、それは不公平になります。いやいや、そうではなく、「都知事選挙まであと何日」というような投票を促すためのニュースなら問題ないはずなのに全く取り上げないということは、逆に特定の候補を助けるために、あえてそうしているのではないかという気がしました。

 前々から、日本の経済は一流、政治は三流と言われています。そもそも企業が三流だと、企業として成り立ちません。政治は三流であっても公共放送のNHKとマスメディアがフォローすれば、選挙で当選して政治家としての地位は確保されます。しかし、そこに住む国民、住民には恩恵がもたらされることはありません。もちろん、政治は経済の上に位置していますから、政治が三流ならば、やがて経済もその悪影響を受けるでしょう。さて、その一流、三流、その実体とは何でしょうか。個々人が持つ能力も大事ではあるのですが、その能力を生かすための「心」、誠実さを持ち、言行一致で行動し、人に信頼されるようでなければなりません。突き詰めたところの実体、つまり、国力低下の原因は何か?それは「誠実さの欠如」ではないでしょうか。法の下に、正しいことは正しいとされ、悪いことは悪いとされる。「権力者だから裏金に課税しない。小物の政治家だから起訴する。」では独裁国家と変わりません。これでは、国内のみならず国外からも信用を失います。

    人間社会の在り方として、大抵のことは約束事の上に、それが成り立っています。例えば、「何月何日の何時に何々を何処そこに運搬します。」と約束します。そして約束した通りに、そこにそれを運搬する。そういった約束事の上に社会が成り立っていくのです。「マイナンバーカードを作るのは任意です。」と言っておいて「健康保険証廃止するのでマイナンバーカードに紐づけしてね。」と言えば、マイナカード作成は事実上の強制になり、それをさせようとする組織と関係者は信用を失います。しかし、常に誠実であるリーダーは人々からの信頼を得、また、そのリーダーが司る組織及び国全体にその良い影響が及んで行き、他国からも信頼され、国力が増していくでしょう。
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第293回「マイナンバーカード問題と河野デジタル大臣」

2024-06-09 20:09:16 | 日記
 マイナンバーカード、当初は2万ポイントがもらえるということで、多くの人がポイントに釣られてカードを作りました。最初、私は、ポイントというのがそもそも嫌いで、マイナンバーカードを無視していたのですが、あるとき区役所に住民票か何かを取りに行ったら、いきなり無人機が消えてしまい、仕方なく窓口に行き対面で取得しました。その後、不便だと思って、嫌々ながら、そのマイナンバーカードを作りました。その後、時々コンビニでマイナンバーカードを用いて住民票などを取っています。

そして、問題の保険証のことです。今年12月までにマイナンバーカードに保険証を紐づけしなければならないという話を聞いています。但し、一年間は猶予期間とするらしいとのことですが、どうも殆どの国民に評判が悪くて、お医者さんたちが白衣を着て国会の近くで「マイナンバーカードへの保険証紐づけ反対」のデモンストレーションをしているニュースをYouTubeで見ました。また、さらに驚くのは、運転免許証まで紐づけをさせようとする動きがあるようです。そうすると、マイナンバーカードを紛失したとき、身分証明書が無くなるのではないかという疑問に対して、その時はパスポートを出せばよいとのことですが、パスポートは、保険証や運転免許証のように、誰もが持っているわけではありません。

なぜ、これほどまでに、強引な進め方をするのか。デジタル大臣の河野太郎氏の存在が影響しているようです。河野大臣は、新型コロナワクチン接種の担当大臣も受け持ち、ワクチン接種に対して、強力に推し進めました。しかし、新型コロナワクチン接種をしたあと、死亡した方が分かっているだけで2000人、そのほか、深刻なワクチン後遺症を患っている方々が、相当数に達しているようです。また、ワクチン接種を開始した2021年から、超過死亡数が大幅に増えました。厚労省などでは、新型コロナウィルスの影響であるとしていますが、それが感染拡大したのは2020年のことで、その年は超過死亡数が逆に減っているのです。ですから、普通に考えて、2021年に超過死亡数が増えたのは、同年から接種が始まったコロナワクチンによるものという結論になります。そもそも、「ワクチン接種をしていれば大丈夫」ということで、ワクチン接種を奨励したのですから、コロナ感染で亡くなった方の死因を調べるために、ワクチン未接種なのか、接種何回したのかをしっかりと記録していれば、死因はうやむやにはならなかったでしょう。

    河野太郎氏というと、お父さんの河野洋平氏を思い出します。河野洋平氏は自民党の枠の中に納まっていることを良しとせず、一時、新自由クラブを立ち上げ、大きな話題になりました。また、官房長官時代には、あの「河野談話」を発しています。その息子さんですから、私は、正直、河野太郎さんに期待していました。一時、外務大臣とか防衛大臣を歴任しましたが、突破力が買われたのか、何か別の思惑があったのか、ワクチン担当大臣とかデジタル大臣など、誰もやりたがらないポストの担当をさせられた、そんな印象です。

    ところが、河野氏は、ワクチン大臣とデジタル大臣では、その突破力が裏目に出てしまい、最近は国民からの人気がすっかり落ちてしまいました。本当に正しいことだったら少々強引に推し進めても、却って国民のためになるのですが、何の益にもならないこと、国民を苦しめるような施策は直ちに止めて、軌道修正すべきでしょう。とにかく紙の保険証を残せば何の問題もありません。誰もが「それだったら確かに保険証をマイナンバーカードに紐づけるほうが便利だよね」と言う時が来たなら、そのとき保険証を廃止すればよいのです。運転免許証も同じことです。国民の殆どが、「早く紐づけしましょう」と思うようになってから、動けば良いのです。まあ、保険証も免許証も、マイナカードに紐づけしたいという人は今の状況では今後現れないでしょう。聖書のローマ人への手紙15:2には「私たちはひとりひとり、隣人を喜ばせ、その徳を高め、その人の益となるようにすべきです。」とあります。政治家の皆さんは、是非とも、国民の益となる政治を目指していただきたいと願います。
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第292回「太陽フレア(flare)と聖書の記事」

2024-05-14 06:06:50 | 日記
 太陽の表面に爆発が起こっているという太陽フレアのニュースを聞いています。それにより、北海道でオーロラが見られたとか、マイナス面ではGPSなどへの通信障害が起こる可能性があるとのことです。何か11年周期で起こるとのことで、来年の2025年がピークとなるようです。まあ、今すぐどうかなるとかいう深刻な問題ではないかもしれませんが、もしかしたら、聖書が予告している終末の現象と関連があるのかもしれません。

 無神論者、進化論者が主張している説によりますと、地球の誕生は46億年前であるとしています。そして太陽は?というと、いつ誕生したということは聞いたことがありません。宇宙が135億年前に誕生したということを聞いたことがありますが、その時から太陽は存在していたということなのでしょうか?太陽と地球の関係を見るとき、地球は太陽の周りを公転していますから、回る側より回られる側の方が立場的に上に思えます。だから太陽が先に存在したと考えているのでしょう。

 ところが、聖書の記事をそのまま信じている創造論者はそうではありません。聖書の創世記1章の天地創造の記事によりますと、まず「初めに、神が天と地を創造した」から始まり、やみと大水があり、神が「光があれ。」と言われ、光とやみが区別されます。それが第一日目です。 第二日目には大空を造り、大空の下の水と上の水を区別されます。第三日目には下の水に渇いた地が現われ、そこに植物が生じます。さて四日目です。このとき地上を照らす二つの光る物が造られ、大きいほうには昼を、小さいほうには夜をつかさどらせます。また星を造られたとあります。つまり、第四日目に太陽と月と星が造られたのです。先に述べましたが、太陽系という括りの中で地球は太陽の周りを公転していますが、全知全能の創造主がなさることですから、回られる側である太陽が、回る側である地球より先に造られたという理屈にはならないし、そんなことは何とでもなるでしょう。聖書は、その創造主に造られた人間を中心に記されている書物ですから、太陽というよりも、その人間が住む地球がまず先に造られるということは、理にかなっていると言えます。

 さて、ここから聖書が太陽について、特に太陽フレアと関連すると思われる点、つまり、太陽が暗くなると言っていることをピックアップします。まず、イザヤ書13:9~10には「見よ。【主】の日が来る。残酷な日だ。憤りと燃える怒りをもって、地を荒れすたらせ、罪人たちをそこから根絶やしにする。天の星、天のオリオン座は光を放たず、太陽は日の出から暗く、月も光を放たない。」と記されています。次にヨエル書2:30~32には「わたしは天と地に、不思議なしるしを現す。血と火と煙の柱である。【主】の大いなる恐るべき日が来る前に、太陽はやみとなり、月は血に変わる。しかし、【主】の名を呼ぶ者はみな救われる。【主】が仰せられたように、シオンの山、エルサレムに、のがれる者があるからだ。その生き残った者のうちに、【主】が呼ばれる者がいる。」です。そして、マタイ24:29~30には「だが、これらの日の苦難に続いてすぐに、太陽は暗くなり、月は光を放たず、星は天から落ち、天の万象は揺り動かされます。そのとき、人の子のしるしが天に現れます。すると、地上のあらゆる種族は、悲しみながら、人の子が大能と輝かしい栄光を帯びて天の雲に乗って来るのを見るのです。」とあって、地球上の人間にとっては恐ろしい天変地異と言わざるを得ません。それは、「主の日」、すなわちイエス・キリストが再びこの地上に戻って来られる「再臨の日」と関連して語られています。

    上記のヨエル書を引用した使徒の働き2:20~21には「主の大いなる輝かしい日が来る前に、太陽はやみとなり、月は血に変わる。しかし、主の名を呼ぶ者は、みな救われる。」とあります。非常に重要なことは、その日に備えることです。主の名を呼び求めること、救い主イエス・キリストの名を呼び求めることです。
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第291回「2024年・メジャーリーグの日本選手」

2024-04-11 15:14:13 | 日記
 今季から、ドジャースには超大型契約で大谷翔平選手、そして山本由伸選手も破格の契約金で入団しました。しかし、なんということでしょう。正に、人生その先に何が待っているのかは分かりません。大谷選手は通訳の水原氏の賭博問題でまさかの事態です。一方、山本選手は、韓国での開幕第2戦で、先発のマウンドに立ったものの、まさかの1回5失点での降板でした。しかし、山本選手はその後持ち直し、2回目の先発では5回無失点で勝ち負け付かず。そして、3試合目の5回無失点でようやく待望の勝利投手となりました。メジャーリーグでは、対戦するバッター全員が日本のプロ野球では四番バッターといった感じですから大変です。山本選手はそういう中、2試合連続で無失点ですから流石です。

 その一方で、ダルビッシュ有選手と同じパドレスに入団した元楽天の松井裕樹選手は、今のところ、リリーフピッチャーの役目を無難にこなしています。但し、楽天では勝ち試合の最後に登場するクローザーだったのですが、メジャーではセットアッパーです。それだけメジャーのレベルが高いということでしょう。鈴木誠也選手が在籍するカブスに入団した今永昇太選手は先に述べた山本選手以上の活躍を見せています。開幕戦で登板し、6イニングで2安打無失点9奪三振をマークして勝利投手となりました。昨年のWBC決勝のアメリカ戦では先発で登場し堂々のピッチングをしていますから、その流れをそのまま持続している感じです。

 そういう中で、これまでメジャーに挑んできた筒香選手が日本球界に復帰するようです。まあ良かったのではないでしょうか。日本で頑張ってもらいたいですね。筒香選手は、最近ではあからさまに「速球に弱い」と言われています。日本の野球とアメリカの野球、何が違うのかと言うと、バッティングのバットの構え方です。筒香選手が典型的な日本式のバットの構え方です。日本ハムファイターズで伸び悩んでいる清宮選手も日本式です。日本式バットの構え方はバットのヘッドをピッチャー寄りに向けるスタイルです。一方、アメリカ式バットの構え方は、バットのヘッドを自分の背中の方に向けます。ピッチャーの投げたボールが遅いと、日本式でも余裕で跳ね返すことが出来ますが、速いと一旦バットのヘッドを自分の背中の方に戻さなければならないので、その分、スイングに入るのが遅れます。言うなれば単純な問題です。

 大谷選手がドジャースに入団してから、ドジャースのトップバッターであるベッツ選手と3番バッターのフリーマン選手のバッティングをよくテレビで見ますが、正に彼らのバットの構え方はバットのヘッドを自分の背中の方に向けています。大谷選手はどうでしょう。バットのヘッドを高くしていますね。日本式とアメリカ式の中間といったところで、アメリカ式ではないですね。その分、パワーでバットの反動を加えて打球速度が速いのかもしれません。正直なところ、大谷選手はピッチャーとバッターの二刀流ですから、バッターとしての二刀流、スイッチヒッターで左ピッチャーに対しては右で打ってもらいたいですね。最後は聖書のことばです。「すべてのことを見分けて、ほんとうに良いものを堅く守りなさい。悪はどんな悪でも避けなさい。(Ⅰテサロニケ5:21~22)」
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第290回「大相撲春場所あれこれ」

2024-03-26 19:52:12 | 日記
 大阪で行われた大相撲春場所は、新入幕でしかも幕尻の尊富士(たけるふじ)の優勝で幕を閉じました。尊富士は先の初場所では十両の下位で優勝、そして今回の幕内優勝ですから驚きです。但し、十両も幕内も、番付が下位だと必然的に下位力士同士の取り組みが多くなるので、その点有利だったことは否めません。腰から背中にかけてテーピングをしていましたから、万全ではなかったところに、十四日目の朝乃山との一番で右足を痛めました。千秋楽では出場すら危ぶまれていたのですが、なんとか出場を果たし、足をかばいながらも豪の山を退けての13勝2敗の優勝でした。

もう一人、注目していたのは大の里です。まだ髷が結えず、それだけ出世が早かったということでしょう。身長が192センチで体重が183キロありますから、体格的には文句なしです。結果は11勝4敗、大関豊昇龍と新大関の琴ノ若に敗れた一番を見ると、あれだけの体格をしながら、軽い感じも見受けられました。今後、効果的な稽古を積み重ねて相撲特有の「重い腰」を備えて行けば久々の日本人横綱誕生となるでしょう。

十両で注目していたのは、共に怪我から復帰した若隆景と伯桜鵬です。両者共に勝ち越しはしましたが、若隆景は9勝6敗、伯桜鵬は8勝7敗で、共に苦戦しての勝ち越しでした。若隆景は福島県出身で若元春の弟、兄より先に幕内上位で活躍していましたから、元の地位に戻ってくるでしょうが、まだ怪我の影響があるのかもしれません。伯桜鵬も怪我が完全に癒えていないのか、以前のような勢いがありません。あの元横綱白鵬の宮城野部屋に所属していたので、その辺の気持ちのダメージもあったのでしょう。そもそも宮城野部屋には騒動の発端となった北青鵬が所属していました。彼は204センチの長身力士でかなり期待されていたはずなのですが、まさか廃業するとは思いませんでした。

 宮城県人として気になっていたのは十両筆頭の時疾風(ときはやて)です。辛くも千秋楽で勝ち越しを決め、来場所はおそらく新入幕となるでしょう。宮城県出身力士としては1997年に入幕した五城楼以来ですから、実に27年ぶりの幕内郷土力士となります。時疾風は力士として上背には恵まれていませんが、スピードと旨さのある取り口で白星を重ねて、幕内の上位に食い込んでもらいたいところです。

 もう一人、気になる王鵬です。母方の祖父は、あの大横綱・大鵬。父は貴闘力(現在、貴闘力チャンネルのユーチューバー)ですから、大鵬と貴闘力を知っている相撲ファンなら、期待せずにいられないでしょう。王鵬の身長は191センチ、体重は176キロ、素質も十分です。稽古を積み重ね、気合の入った相撲を取れば横綱も夢ではありません。近未来の大相撲勢力図として、朝青龍の甥である豊昇龍、そして琴ノ若(来場所は琴桜を名乗るとのこと)、彼の父は先代・琴ノ若で、母方の祖父は琴桜、それに今回優勝した尊富士、さらに加えて大の里と王鵬、そのあたりが横綱と大関に定着するのではないかと見ています。

最後は聖書のことばで締めくくります。「また闘技をする者は、あらゆることについて自制します。彼らは朽ちる冠を受けるためにそうするのですが、私たちは朽ちない冠を受けるためにそうするのです。(Ⅰコリント9:25)」
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