富戸定置網：水揚げが極端に少ない！

・　　　　　　　【今日は買う魚はありません！】

木々の葉が枯れ落ちてくると船の音が家まで響いてきました
船の音が聞こえにくくなったのは網の位置が遠くなったせいばかりではありません
急いで港に急行、既に網船は岸壁に接岸しておりました

今は「さば」が美味しいと申します、値段の安い「ゴマサバ」でしめ鯖作りに
チャレンジ、今回は強塩4時間、酢３０分という和食料理「むら田」さんのご主人
直伝の方法で作って見ましょう

でも全く「サバ」が上がっていません、上がっているのは「うすばはぎ」ばかり
です

その内網の奥にでも潜んでいないかと最後まで水揚げしている網を追いかけるも
これでお終いです

（自然との勝負ですから、これも仕方ありません）

「うすばはぎ」は「沖はぎ」とも言いまして漁師さんは「本かわはぎ」に対抗して
「うま」ばかりと吐き捨てるように言ってました



最近、魚価が高騰していましてこれでもｋｇ８００円はします

見かねて検量場でトンカツ「とんき」さんのご主人が鯵を１匹分けてくれました

今日は帰る日ですから、４時間あれば横浜に到着で塩加減も一番いい時期到来
と思って来たのに無ければ仕方ありません、アキラメです



「うすばはぎ」と言っても「はぎ」の仲間ですから「肝」は十分美味しいのです
「本かわはぎ」より大きな肝で味も比べない限り判りません


・　　　　　　【帰る日なのに料理して良いのでしょうか？】

台所が汚れてしまいすし、食事後付けだってあります

鯵一匹は勿論「たたき」です、富戸の鯵は脂が乗っていないと料理人さん達は
言いますが新鮮なうちに食べれば身はコリコリで十分美味しい

「うすばはぎ」全部は一人で食べ切れません、半分は冷凍庫にポイです
肝を慎重に外すと結構大きいのです
「肝和え」「生肝」「肝」を少し味噌汁に入れればこくも出てきます
一度「アンコウ鍋」のように、肝を味噌でといてドブ汁風に「うすばはぎ」でやれば
絶品のような気がします

味噌汁は「うすばはぎ」＆「肝」＆「鯵の骨」＆自家製「しいたけ」ですから
とても美味しいのですが一人ではとても寂しいのでした