映画@デッドマン/DEAD MAN

2006年06月29日 12時11分15秒 | 映画 た行
19世紀、会計士として西部の町・マシーンにやってきた
ウィリアム・ブレイク
偶然助けた花売り娘の部屋へ行くが、そこに現れた彼女の
元恋人に銃で撃たれ、ウィリアム・ブレイクも相手を撃ち殺してしまう
瀕死の状態で町をあとにするのだが、
山の中で知り合ったインディアン・ノーボディに助けられ、
彼と共に不思議な旅が始まる

普通の会計士が、人殺しのお尋ね者になってしまうというおはなし
なのだけど、モノクロの映像、ギターの音、荒れた町、
死にそうな主人公。。。泣きたくなるようなシーンばかり。。
ただ、時々あるんだよね、コミカルなとこも
ジャー・ムッシュ監督、ジョニー・デップ主演ですもんねー
普通な訳がないという感じ

さらに、ひとクセもふたクセもありそうな俳優さんばかり
あの人だーとわかるほど詳しくないので、ちょっと残念だけど
とにかくジョニー・デップばかり観ておりましたわー
ジョニー・デップのハッチャメチャっぷりは見られないし
あまり笑える映画じゃない、ストーリーは淡々と進むのだけど
やっぱり見入ってしまう、深い映画だと思うなー

「デッドマン」死んだ男、デッドマンを助けたインディアンは
「ノーボディ」誰でもない、存在しないという
どこまでが生きてて、どこからが死なのか。。
先住民の村もどこか幻想的
インディアンは死神か?なんて思って観ていたけれど
ラストから思えば、インディアンこそ、この映画の持つ
テーマなのかなー?曖昧だけど。。
私には難しかったです、かなり。。
また途中途中で、それもしつこい程に「たばこもってる?」と
というセリフがあるのだけど、これもアメリカの時代的背景とかが
あるんだろうか?あるんだろうねー、きっと


ウィリアム・ブレイクはお尋ね者となり、ノーボディと共に
山の中を進んで行く、インディアンの言葉にだんだん感化され
自分を守るため、いとも簡単に人を殺してしまう。。
一度は別れてしまうけど、再会し先住民の村へとさらに進む
逃げている様子は全く無い。。重傷のウィリアム・ブレイクは
彼はもう生きられないだろうと感じているノーボディに導かれ、
死へと一歩一歩進んでいるようだったなぁ。。。

そしてラスト、ウィリアム・ブレイクがカヌーに乗せられ、
海に放たれたシーンはちょっとショックだったなー
「ひとりにしないでぇ~~」と叫びたくなったよぉ
生まれたところへ、そう、自分のルーツ
インディアンの聖なる世界へと旅立って行ったんだよねー。。(涙)

冒頭のマシーンへ向かう列車、あのシーンを観ただけでも
果てしない旅が始まりそうだという予感があったし
主人公に近づき、一人の男が告げた言葉
「マシーンの町なんて行き着く先は墓場だよ」
この予言のような言葉は、どうやら当たったよう。。
なんか、観てて恐ろしくなったよ、この映画

ところどころにある、笑えるシーンにホッとはするけど
うゎー、白黒で良かった。。と思えるリアルなシーンもあり
私はこれ観て、どうすりゃいいのよーって感じが
どうも、持っていきどころがない
これがジャー・ムッシュ監督作品なんだろうけどね

でも、ジョニー・デップ目当てで観た映画なので、
そこんとこは、もう充分すぎるぐらい満足出来ましたわぁー♪
 カッコイイー!!


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