無明長夜もかくばかり…

食のこと、家族のこと、ペットのことや日々の雑感… 
手探りをしながら、書き綴っていきたいと思います。

華麗なるカレーうどん

2007-06-30 | 


デジカメのアクセサリー類を買いに、池袋に出た。
今日の「週一の楽しみ」は去年の暮れ以来、
久々のカレーうどん『古奈屋』へ。
実は巣鴨にある本店で喰った事がなかったので
是非元祖の味を!と思っていたのだが
残念ながら「しばらく休業」ということだった。

昼の池袋東武。危険だ。
B1Fにあるエレベーターの前は人の山である。
しかも、その人たちは11Fより上にある
食堂街『東武スパイス』に直行するエレベーター前に集中している。
案の定、店の前には10人以上の行列が出来ていた。

いっそ諦めて、他の店にするか?

そういえば同じ『東武スパイス』にある
『すみれ』が、8月末で閉店と聞いた。

喰えなくなる前に行っておくか?

いやいや…

味噌ラーメン好きのニョウボや長男にも喰わせたい。
今度閉店する前に家族で来よう。

『すみれ』は次回のお楽しみとして、
大人しく『古奈屋』の最後尾に着く。
並んでいる人は、中年女性の複数連れが多い。
これも極めて危険な要素だ。
これがラーメン屋だったりすると、回転は早くなるのだが…
しかし、この予想は大きく裏切られた。
複数連れが多いということは、その分進み方も早い。
しかもギッチギチに相席などはさせないから、
店内の席は、比較的余裕がある。
結局15分程度で店に入る事が出来た。



メニューを眺めながら、結局、基本の「カレーうどん」。
トッピングも心惹かれたが、やはり高い。
小皿だが「発芽玄米」がサービスでつくというので
最後は投入メシも楽しめる。



いい感じいい感じ。



これが「発芽玄米」
小ぶりな茶碗一杯程度に、薬味の生姜がつく。

牛乳の入ったまろやかなスープだが、辛さはなかなかのもの。
日本蕎麦屋のカレーうどんとは、明らかに一線を画す。



麺を平らげた後のお楽しみは、投入メシ。

旨し!

華麗なるカレーうどん。
加齢臭の漂ってきそうなオヤジギャグだが…



ごちそうさまでした!



画像も貼れる掲示板『無明長夜もかくばかり…画像BBS』にもお気軽にどうぞ。


それっておかしくね?

2007-06-29 | 雑感


昼の弁当を買いに、コンビニへ行く。
仕事場の近くのこの店は、昼時には行列となって
レジに並ぶ客が店内をグルリと囲む。

その流れに沿って弁当やパン、ドリンク類が並んでいるから
まずは何も持たずに列の最後尾につく。

今日は「ナポリタン」
途中のドリンクコーナーでお茶と、コーヒーもついでに買ってレジを待つ。

オレのすぐ前にいる若い女の子の二人連れは
なにかしら大きな声で話ながら、ときおりゲラゲラと大口開けて笑っている。
デザートのコーナーで品物を手にとり、連れに大声で話しかける。

「この『ジャンボモンブラン』とか、ちょ~喰いたいんだけど」
「でも内容薄くね?」

最近のワカモノの言葉が嫌いだ。
間違った日本語も、いわば「文化」ではあろう。
『ら抜き表現』も、今や認知されつつある。
文章では特に気を付けているが、日常会話では「ら抜き」していたりする。
エラそうに言ってるオレだって、もっと大人に人たちから見れば
間違いだらけの日本語を使っているかもしれない。


それにしたって…

「ちょ~喰いたいんだけど」
「薄くね?」

オマエラの使う日本語はおかしいぞ!
おかしくたって、まだ「美し」ければまだしも
誰がどう聞いたって美しくない。
先日会ったフランス人のトマのほうが、よほど美しい日本語を使っていたよ。

嗚呼…嘆かわしいナゲカワシイ

「ちょ~喰いたいんだけど」
「薄くね?」

大和撫子の使う言葉か?

そういえば先日も、神保町の交差点で女子高生が

「あいつ、マジKYでぇ~」

オレも最近知ったのだが「KY」とは「空気 読めない」の略なのだそうだ。


何年か前、とある有名テーマパークでの事。
人気アトラクションに家族揃って並んでいると
大きな声の元気なおネエさんが、テキパキと客を捌いている。

「はぁ~い!じゃあココで、ちょっと待ってもらっていいですかぁ~?」

あまりも明朗快活に、とびきり明るい笑顔で言われたので
その勢いに圧されてしまったのだが、あとからよくよく考えてみると、
「ちょっと待ってもらっていいですか?」はおかしい。
「ちょっと」「待ってもらって」「いいですか」全部おかしい。
本来の接客でいえば
「少々、お待ちいただいてよろしいでしょうか?」
もしくは「こちらで少々お待ちください」であろう。

こんな小言をいえば「オッサン、うぜぇよ」と言われるのがオチである。

それにしたってなぁ…

20年くらい前だろうか。
通勤時に最寄り駅を降り、改札を抜けると
オレのすぐ後ろから、こんな会話が聞こえてきた。

「ワタシってぇ~、朝、とってもヨワイ人なの。
毎朝、朝シャンしてるしぃ~」

「なんだ?コイツ」と振り返ってみると、女子高生の二人組だ。
こういう語尾を伸ばす、いわゆる「幼児語」はそんな昔からあった。
あの時の高校生も、今では30代半ばくらいになろうか。
当時の自分くらいの娘さんがいたって、おかしくない年齢になっているはずだ。
まさか今でもそんな言葉を使っているとは想像しにくいが、
考えてみると、それは若者の特権であり、一過性のものなのかも知れない。


レジの順番が回ってきた。
勘定を済まそうと、財布を漁っていると
ちょうどピッタリと小銭があったので、それを出す。

「はい、○○円ちょうどのほうからお預かりしまぁす!」

……

それっておかしくね?

※え~と、「お前の文章もおかしいぞ」というご意見はご遠慮ください…




画像も貼れる掲示板『無明長夜もかくばかり…画像BBS』にもお気軽にどうぞ。


炭水カブラーのご乱心

2007-06-28 | 淡々麺


遅くなったので、晩メシは外食。

炭水化物ヌキかぁ…


ややや! 
こんなところに『らーめん山頭火』

そういえば、一時期ラーメンランキングのようなものには
必ずこの『山頭火』の名前があり、まさに一世を風靡したといってもいい。
特に女性の人気が凄かったが、最近はほとんど名前が出てこなくなってしまったのは
日本全国に50余店の店舗数から、チェーン店のようになってしまったからなのか。
オレも、過去に一度だけ喰ったのが、すでに6年ほど前だったか。

我慢できない。禁を犯す。



「しおらーめん」+香味玉子

分かりやすく言うと

上品で高級な『サッポロ一番塩ラーメン』

決して悪い意味ではない。
飽きの来ない定番ラーメンということでは、
『サッポロ一番塩ラーメン』はオレの中ではトップだ。

旨し!

ごちそうさまでした。




画像も貼れる掲示板『無明長夜もかくばかり…画像BBS』にもお気軽にどうぞ。


力みなぎる一人バカ

2007-06-27 | 趣味


ヤフーオークションが好きだ。
毎日、必ず覗くと言っていい。
もちろん、欲しいものを探すこともいいのだが
なにかしら、自分の興味のあるものを検索し、
画像を色々眺めるだけでも楽しい。

中でも好きなのが「マスク」だ。
プロレスの覆面ですね。

厳密に言うと、メキシコのプロレス「ルチャ・リブレ」のマスク。
試合用の本格的なものは、高価なものが多いので
大抵は眺めているだけのほうが多い。
しかし、稀にだが、とんでもない安価で出品されている事がある。
もちろん、それは開始価格であって
次第に値が上がっていき、最終的に妥当な線に落ち着く。

トップの画像は、コツコツ集めたオレのマスクコレクション。
平均価格は15000円くらいだろうか。
実際、人気レスラーのものなら、むしろそれでも安いほうで
これが、本人が実際に使用したものや、サインの入っているものなどは
結構なプレミアがつき、それこそ上限がない。

オレはどちらかというと、マイナーな選手のもので
デザインのシンプルなものがいい。

いつものようにヤフオクでマスクを眺めていると
オレの好きな選手のマスクが出品されていた。
値段も信じられないほど安い。
「好きな選手」と書いたが、実はその選手の現役時代を知らない。
オレが興味を持ったときには、すでにマスクを取っていて
現在は亡くなっている。
好きなのは、そのデザインだ。
選手の名を「アンヘル・ブランコ」という。
スペイン語だが、日本語に訳すと「白い天使」。
エレガントな名前だが、実はスペイン語で言う「ルード」
アメリカでは「ヒール」という、いわゆる「悪玉」である。
ちなみに「善玉」は「リンピオ」、アメリカでは「ベビーフェイス」。

「白い天使」の名の通り、真っ白な地に、
同じく白い革で天使の羽根をイメージした縁取りがされている。

この大好きなマスクが1000円という安価で出品されていた。
さっそくウォッチリストに登録をしておいて、様子を見ていた。
ところが、落札日が近づいても、値が上がらない。
終了日に、自分の出せる額をダメモトで入札しておいた。

ところがこれが競争者もなく、あっさりと落札。
最終落札価格は、なんと3000円。

「なんと」っつったって興味のない人にとっては、
その値段が高いのか、安いのかワカラナイだろうし
こんなものに3000円の金額を出すことすら信じられないだろう。

で、届きましたのがコレ。



もちろん、ニョウボには内緒だ。

「どうすんの?こんなもの買って」

こういわれるのがオチだ。
オンナはな~んもワカッチャいないんである。

で、ど~すんの?こんなもの。

被るんですよ、こういうふうに…


なんか口のところからヒゲが出ちゃってんですけど…


なんかレスラーになったような気がして気分がいいのよ。
力が湧いてくるんよ。
眺めているだけでニンマリしちゃうんだよ。

悪いか?!


まるで一人バカである。


嗚呼…無明長夜もかくばかり…



画像も貼れる掲示板『無明長夜もかくばかり…画像BBS』にもお気軽にどうぞ。


オプティちゃんデビュー!

2007-06-26 | 趣味


新しいデジカメを買った。
別に1年間お世話になった『ルミックスちゃん』にはコレといった不満はない。
昨年のスペイン旅行でも、会社の行事でも
なによりもこのブログの為にも、大活躍してくれた。
しかし綺麗な写真を載せられているブログを見るにつけ、
もっと綺麗に撮れないものかと思うようになってしまった。
どんな理屈をこねようが、やはり新しもの好きなんである。

ニョウボ殿に、新機種購入のお許しを戴き…

というか、オレが新しいデジカメが欲しくなったのは
このニョウボのせいでもあるのだ。
オレの『ルミックス』と一緒に買った、デジタル一眼の
キャノン『EOS KissデジタルN』。
個人で買ったものの、結局重いし、仕事以外にほとんど使っていない。
それが為、持ち運びしやすく、簡単に撮れる
コンパクトなデジカメを買ったのである。
しかもよりによってオレの『ルミックス』の後継機種だ。

ちょっと前に、オレの『ルミックス』を修理に出した際、
このニョウボのカメラを一週間ほど借りた。
これがなんともいいのである。

ところが、だ。
ニョウボはオレのように、毎日飯の際にデジカメを持ち歩くわけではないし
家族でどこかに行っても、撮影するのはオレの仕事だ。
つまり、これもまた買っただけで、ほとんど使っていないのである。

「使ってないんだからオレにくれよ!」

事あるたびに言い続けてきた。

というわけで、池袋の『ビックカメラ』へ。
店員を呼び、自分の希望を言う。

「室内でフラッシュを焚かずに、きれいに料理などの写真を撮りたい。
あと、接写にも強いカメラが欲しい。予算は5万円以内で」

で、薦めてくれたのが『ペンタックス Optio A30』

6cmまで寄っても綺麗に撮れるとのこと。
そして「グリーンモード」と呼ばれる機能により
今までだと、フラッシュを焚かずに室内撮影すると
赤みがかった画面になるところを、自動的に調整してくれる。



↑これは自宅のダイニングで撮った写真。
室内灯がオレンジなので、今までフラッシュを焚かないで撮ると
真っ赤な写真になってしまっていた。



かなり寄ってみました。
(全部麺類じゃん)

今までだと、たいてい3~4枚撮って
綺麗に撮れたのは半分くらいだが、
手ブレ補正もかなり強化されたこともあり
8割方はボケずに撮れる。

ああ嬉しい…

というわけで今後、拙ブログでは、
この『Optio(オプティオ)』に頑張っていただく所存である。

気軽に「オプティちゃん」って呼んでね!




画像も貼れる掲示板『無明長夜もかくばかり…画像BBS』にもお気軽にどうぞ。



タマゴとワタシ

2007-06-25 | 


月曜日は会議があるので、いつもより早めに出社する。
朝、目が覚めたら、出社ギリギリの時間だ。
慌ててトイレに行き、金四郎の散歩。
こんな日に限って、いつもより入念に匂いをかぎまくる。
まるで嫌がらせのようだ。
しかも傘を差すかささないかの、細かな霧雨。
憂鬱な天気だ。
ようやく散歩を終え、合羽を着込んでバイクにまたがる。
さすがに自転車では間に合わない時間だ。

時間ギリギリに会社の到着したのはいいが…
慌てて出たため、弁当を忘れて来てしまった。



せっかく作った弁当を忘れられて、呆れるニョウボを誘い
ちょっと気になっていた店に出かける。



この前の道を通るたび、実物の料理サンプルが旨そうで
いつか来てみたいと思っていた『エスペリア』。
トロトロのたまごが乗っかったオムライス。

本来、オレは↓こういうオムライスが空きだ。



真っ赤なケチャップのかかった、昔の洋食屋スタイル。
しかし、トロリとしたタマゴというのは反則だ。
しかも実物のサンプルである。

そういえば、前の会社の女の子で
こういう実物のサンプルを見ると、必ず指で押してみる子がいた。

地下にある店内は、広くて混み合っている。
頼んだのはもちろんオムライス。



好みからいうと、デミグラスソースよりも
トマトケチャップなのだが、これはこれで充分に旨い。
サラダ、スープ、ドリンクがついて800円なら文句はない。

ごちそうさまでした!



画像も貼れる掲示板『無明長夜もかくばかり…画像BBS』にもお気軽にどうぞ。



今日も元気だラーメン旨い

2007-06-23 | 


ニョウボはオレの勤める会社の社長だ。
私生活ばかりか、仕事でも頭が上がらない。
そんなニョウボ…いやさ、社長殿から嬉しい知らせがあった。
会社としての今期の売り上げが、なかなか良かったので
寸志をいただけるということだった。
一応、名前だけだが、オレは役員なのである。
当然、ボーナスというものはない。
会社としての建前上、ボーナスをやるわけにはいかないので
その分、領収書を持ってくれば必要経費として落としてくれるという。
いわば現物支給だが、オレはありがたくその恩恵に与かる事にした。

i-Pod、デジカメ、時計…
欲しいものはたくさんある。
色々と考えた末、限られた予算の中から
i-Podの30GBのやつと、腕時計を買う事にした。
早速、池袋のビックカメラへ。

この話はいずれ、ということで…

久しぶりに池袋に来たので、お気に入りのラーメンを。
六つ又交差点を東池袋、東急ハンズ方面にちょっと行くと
ちょっと解り辛く、ひっそりと佇む『瞠(みはる)』
解り辛いといっても、さすがにこの時代だ。
ちゃんと知っている人は知っていて
時には行列が出来ている事もある。



らーめん大盛り、味玉入り。
濃厚な魚の出汁に、中細ストレート麺、
コリコリと歯応えのいいメンマ。
よく味の滲み込んだ、とろけるような半熟玉子。

旨し!

心も体もフトコロも気分がいい。
嬉しい事があると、さらに旨く感じるわい。



いろいろごちそうさんでした。


画像も貼れる掲示板『無明長夜もかくばかり…画像BBS』にもお気軽にどうぞ。



なんでカタコトやねん!-2

2007-06-21 | 雑感


先週の約束通り、今日は多国籍「カタコト人」達が、
『丸長』でつけ麺を喰うために目白に集合した。
スペイン人・ミゲルが日本語学校の終わる、午後1時15分。
真夏のような炎天下だ。

「ごめんなさい、迷いました」

約束の時間を10分ほど過ぎた頃、ミゲルが目白駅に到着。
その後ろにいるのは…

うお!でっけぇ!

190cmはあろうかと思われる大男だが、顔はまだあどけない。
もう一人は、ちょっとやんちゃな顔つきだ。

大男はフランス人のトマ、弱冠21歳。
手首にタトゥーを入れたやんちゃボーイは、イギリス人と聞いていたが
実際はギリシャ人で、名前はアヒレアス、24歳。
二人ともオレの息子といってもおかしくない年齢だ。

とりあえず腹も減ったし、まずは喰いまショ、つけそばを。
タイミング良く、店には行列は無し。
ただし5人連れなので、一緒には座れない。
席の空いた順から座っていく。
注文は全員、ノーマルな「つけそば」。
「たくさん食べる」というアヒレアスは「大盛り」
その他の男連中は「中盛り」で、ニョウボは「普通盛り」

果たして、初めて喰うつけそば、戸惑わないだろうか…
まず最初に座ったのが、ミゲル。
すぐに出てきたつけそばを前にして、
案の定、どう喰っていいか分からない様子だったが
カウンターの両隣の喰うのを見て、見よう見まねで喰い始めた。

次に座ったのが、フランス人のトマ。
やはり同じように戸惑っている。
可哀相なことをした。
狭くて混みあった店とはいえ、まずオレが教えてやらねばならないのだが、
困惑しているトマの隣に座った、心優しき青年が教えてくれていた。

オレの隣にはアヒレアス。
ところがここでちょっとトラブル…というほどではないが
ここ『丸長』は、メニューはつけそばのみなので
大釜で麺をいっぺんに茹でるから、座った途端、品物が出てくる。
この店の回転の速さたる所以だ。
しかし、タイミングが悪く、麺が途切れると待たされることになる。
太麺だから、茹で時間も長い。
アヒレアスのつけそばが出てきた時、ちょうど麺切れになってしまい
オレとニョウボは、茹で上がりを待たされる羽目になった。

アヒレアスに、つけそばの喰い方を教える。
覚束ない箸使いで、一所懸命に喰っている。
時折、麺が上手くつかめず、2本の箸で麺をクルクル巻いたりしている。
で、やっぱり麺を啜る事が出来ないらしい。
それでも懸命に喰っている。

「おいしい?」

オレが聞くと、彼は笑顔で答える。


一所懸命に「つけそば」を喰うアヒレアスと、その奥の鏡に写っているのがトマ



ようやくオレのつけそばが到着。
久しぶりだが、やっぱり旨い。
彼等も旨いと思ってくれただろうか。

喰い終えたら、もちろんスープ割りも楽しむ。
アヒレアスにも、スープを入れてもらった。
ちょっと席が離れたミゲルとトマは、店のお姉さんが
「スープ入れましょうか?」と、声をかけてくれたが
遠慮してしまったようだ。

『丸長』退店後、みんなでコーヒーを飲む。
ミゲルは前回、色々話したので、今日はトマとアヒレアス。
まず、フランス人のトマ。
彼が日本に興味を持ったきっかけは、日本の美術であった。
また、古い寺や神社に大変興味があるらしい。
母国フランスで、日本語をずっと勉強してきたらしく
3人の中でも日本語は一番上手い。
今時の日本人よりも、ずっと綺麗な日本語を使う。
今回は6月一杯で帰国してしまうらしいが、
将来的には日本に住みたいという。

「なにか日本での仕事がありますか?」

日本語が話せれば、日本でのフランス語教師なんかもいいかもしれない。
実際、ニョウボはスペイン人からスペイン語の個人レッスンを受けているから
そう言う仕事は幾らでもありそうだ。
学校で知り合った韓国人のガールフレンドが居るらしく
彼女と一緒に日本で生活がしたいらしい。

「まだ“彼女”ではないけどガンバリマス!」

と、まだ幼さの残る顔で笑う。

もう一人はギリシャ人のアヒレアス。
彼は日本の武道に関心を示す。
「なにかやってるの?」と聞くと、驚くべき言葉が返ってきた。

「忍術」

ににに、にんじゅつぅ~~?

聞いてみると、剣術や手裏剣術を習っているらしい。
左手首に彫ったタトゥーには「忍」の文字。
右手首には「極真会」の文字。
空手も習っているらしい。

「へぇ!じゃ格闘技が好きなんだね」

「格闘技」という言葉が理解できなかったらしいので
メモ帳に漢字で書いてみせると、3人が身を乗り出して
オレの手元を覗き込んでいる。
彼らにとって、漢字が書けると言うことは凄いことらしい。
3人とも平仮名とカタカナは理解できるので
「格闘技」の文字に「かく とう ぎ」とルビをふってやり
漢字の意味を教えてやると、熱心に聞いている。

彼らは3人とも、勉強のために日本に来るくらいだから
みんな一様に好奇心が強く、そして真面目だ。
国籍の違う3人の共通語は英語。
つまり彼らは母国語の他に、二カ国語を話せるわけだ。
トマに至っては、さらにイタリア語も話せるという。

「やっぱり英語が話せなきゃダメだな…」

あとでニョウボと話したのだが、確かに過去に行ったスペインでもフランスでも
英語が話せれば、充分に生活に困らない。
「フランス人はプライドが高いので、絶対に英語は話さない」と聞いたが
ちょっとしたカフェでも、日本人と分かると英語で話してくれるし、
予め「フレンチ?オア、イングリッシュ?」と、聞いてくれる店もあった。
いったい我々が中学・高校と習ってきた英語とは何だったのか。

平日に仕事を抜け出してきたので、早めに切り上げたが
オレは彼らともっと話したかった。
もしかしたら、日本人であるオレよりも
彼らの方が日本を愛し、日本のことを知っているのかも知れないし
近い将来は、彼らの方が日本に詳しくなっているかも知れない。

いろいろと考えさせられもしたが、彼らと話せて良かった。
もっと時間があったら、もっと旨い物を喰わせたいし
もっと色々と話したい、そして何よりも
もっと彼らのことを知りたいという気持ちになった。

「とにかく腹が減ったら電話してよ」

名刺を渡しながら言ったが、早口すぎて分からなかったらしい。

「ハングリー! でんわ」

ゼスチャーを添えて話すと、彼らは可笑しそうに笑っていた。

別れ際に、駅前でみんなで写真を撮った。
一人一人と握手をし、

「今度、また日本に来たら連絡ください。
スキヤキでも喰いに行きましょう」

また会う日まで!



左からミゲル、ニョウボ、トマ、アヒレアス



この世に生まれたこと

2007-06-20 | 淡々


義父の命日&ニョウボの誕生日。
夕方、毎年の法事を済ませ、夜には誕生会と相成る恒例行事だ。
今夜の店は、板橋駅のそばにある『鈴むら』
安くて新鮮な、何よりも旨い物を喰わせてくれる。
大人数の場合だと、予約しないと入れない。
連夜大繁盛の店で、この度、近くに2号店が出来るという。
仕事が圧して、30分の遅刻。



玉ねぎやピーマンがドッサリ入って、豆板醤でピリッと辛い「ジャン玉」



基本は焼鳥屋だから、当然串焼きが旨い。
「鶏ヒナ皮」をタレで。



10数年前、まだ店が下板橋にあった頃から大ファンの「鳥皮の唐揚げ」



〆には焼きオニギリ。

誕生日に命日…

とりあえず
この世に生まれたことに感謝して

ごちそうさん!



画像も貼れる掲示板『無明長夜もかくばかり…画像BBS』にもお気軽にどうぞ。



日曜日はラクメシで

2007-06-17 | 淡々


ニョウボと息子が、眼科の定期検診。
晩メシは支度も片づけも面倒だし、池袋で何か適当なもので済ます。

小腹が減ったので、『椿屋珈琲店』でケーキセット。



さすがにいい店だけあって、価格もいい。
オレはアイスコーヒーに極上ベイクドチーズ。
濃厚なチーズの味だ。

ニョウボは「渋皮モンブラン」、娘は「チョコレートシフォン」
息子は「ショコラノワール」に、それぞれブレンドコーヒー。
全員が違うケーキを頼み、ちょっとずつ貰いっこして喰う。

そのあとはサンシャインに出かけ、いろいろ買い物をしたあと
テイクアウトの総菜店で晩メシのおかずを買う。



ディナーセットだと、メインやサイドメニューを自由に選べる。



鶏から揚げメインのセット。
ポテトのオムレツにシーザーサラダ



豚バラ肉の塩ダレ焼きメインのセット
つくねとパスタを添えて。



ミートローフメインには、和風ハンバーグと骨付きの鶏肉。

お手軽だが、プロの作る物だ。
さすがにどれも旨く、特にミートローフは絶品。

片づけもカンタンでヨロシイ。


ごちそうさまでした。




画像も貼れる掲示板『無明長夜もかくばかり…画像BBS』にもお気軽にどうぞ。



とにもかくにも

2007-06-16 | 


用事があって松戸に帰った。
環七から国道6号線、松戸市街に向かう交差点を左に曲がる…
これを右に曲がると、父母の眠る墓がある。
今日は時間がなかったので、墓参りは行かないつもりだった。
信号待ちでやや考え、やはり右へ。
ここまで来て墓参りに行かないわけにはいかない。
いつも寄る花屋で仏花を買い、いつも通りの墓参り。
「時間がない」理由が「ラーメンを喰う」ことだと両親に知れたら
いくら親不孝な息子でも罰が当たる。

無事に墓参りを済ませ、目当ての『中華蕎麦とみ田』へ。

やはり罰が当たったか…
今まで見たこともないような行列だ。

寺からここに来る間、今日の目的地である叔母の家から携帯に電話があった。

「何時に来る?」
「今、墓参りを済ませたから、これからメシ喰ってから行くから」
「食べてこなくていいよ、用意してあるから」
「う~~ん、ちょっと行きたい店があって…」

『とみ田』を諦めて、大人しく叔母の家に行くか…
せっかく松戸まで来たのに…

あ、『兎に角』へ行ってみよう。
どうせ通り道だし。

真夏のような陽差し。
ふと腕を見ると、強い陽差しで腕が真っ赤に焼けている。
店の前は10人ほどの行列だ。
この程度なら20~30分で済むだろう。
バイクを停めて、列の最後尾に付く。
帽子を持ってくるんだった…
とにかくメチャクチャ暑い。
ほぼ予想通り、30分で入店。
並んでいるときに、既に注文を聞いてくれたので
席について間もなく、注文の品が出てきた。



「燻玉つけ麺」大盛り

前回よりも魚の出汁が強く感じた。
麺の旨さは相変わらず。

オレが松戸を離れてから、いくつも旨いラーメン屋が出来た。
悔しい…


ごちそうさまでした。



画像も貼れる掲示板『無明長夜もかくばかり…画像BBS』にもお気軽にどうぞ。




なんでカタコトやねん!

2007-06-14 | 雑感


「なんでカタコトやねん!」というのは
ダウンタウンの浜ちゃんが、外国人タレントにツッコム言葉だ。

昨年のスペイン旅行でお世話になったKさんの紹介で、
日本語の勉強にやってきたスペイン人・ミゲルさんと会った。
新宿は紀伊国屋書店の前で待ち合わせし、
豆腐と魚のうまい店『良庵』にて晩メシ。

スペインはマドリッドに住むミゲルさんは33歳。
「なんで日本語を?」の問いに、予想通りの答えが返ってきた。
実は、昼にニョウボと話していたことだった。

「なんで日本語を覚えようと思ったんだろう」
「どうせ黒澤明の映画かアニメでも観たんだろ?」

で、ミゲルさんから返ってきた言葉が、まさにそれ。
黒澤作品では「七人の侍」「隠し砦の三悪人」がお好きとのこと。
あとは、やはり漫画の影響が強いらしい。
日本の漫画は「COMIC」ではなく「MANGA」として、
いまや世界中に認知されている。
昨年行ったスペインの書店でも、日本の漫画が
ちゃんと一つのコーナーになっていて
日本同様に若い人たちが立ち読みに耽っていた。
ミゲルさんは『うる星やつら』の高橋留美子さんの作品がお好きらしい。

「だとしたら相当オタクっぽいかもね」

ニョウボが言っていた通り、度の強そうなメガネをかけ
失礼ながら欧米人にしては、なんか垢抜けない感じだ。

席に着き、どんな料理が喰えるのかと聞くと
どうやら刺身などもお好きらしいし、納豆も喰えるという。
では、というので、いろいろと注文してみた。



「本日のお造り盛り合わせ」



「モッツァレラチーズの湯葉包み」
チ-ズと生ハム、野菜などを湯葉で巻いて揚げたもので、
ミゲルさんは「美味しい美味しい」と大変にお気に召した様子だ。



「伊達鶏の炭火あぶり焼き」



「大吟醸 汲み上げ豆腐」
豆乳とにがりを入れて加熱し、その場で豆腐を作る。
出来立ての豆腐に、野菜と醤油の2種類の餡をお好みでかける。



箸の持ち方を伝授する。
「難しい」と言いながらも、ビデオカメラを出してオレの箸使いを撮影し、
この次に来るときまでに「ちゃんとマスターしてくる」と笑った。

日本語を話したいスペイン人
スペイン語を話したいニョウボ
日本語しか喋れないオレ

3人がカタコトで話し合う。
ミゲルさんは、わからなくなるとスペイン語で話し
それを聞いたニョウボは、わからないと電子辞書で訳す。
ミゲルさんに伝わるように、簡単な日本語でゆっくりと話すオレ。
そのうちに分からなくなっちゃって、給仕してくれる店員さんにまで
カタコトで話しそうになってしまう。
なんとももどかしい宴であったが、ゆっくりと話すと何となく伝わる。

「日本ではどこかに行きましたか?」
「カマクラ、ヨコハマ、明日はニッコウに行きます」
「どこが面白かった?」
「ヨヨギパーク」

いろんな観光名所に行った割りに、
一番楽しかったのは代々木公園だったらしい。

「ヨヨギパーク、カワイイ」
「カワイイ?」

「カワイイ」の使い方を間違って憶えているらしく、
やたらと「カワイイ」を使う。
どうやら「ステキ」とか「素晴らしい」というのを
「かわいい」と表現しているらしい。
確かに、最近の女の子などは、なんでも「カワイイ」と言ったりするから
ニュアンスとしては、あながち間違いでもないのかもしれないが。

「日本では、何を食べてますか?」
「スシ、テンプラ、ウドン」
「何が一番好き?」
「テンプラ」
「ラーメンは?」
「好きです」
「じゃぁ今度、美味しいところに行きましょう」
「いつですか?」

「今度」というのは、日本ではよく使われる社交辞令のようなものだが
外人さんにはそれは通じない。
「いつですか?」と言いながら、スケジュール表を出してきた。
聞くと、7月にはスペインに帰ってしまうらしいので仕方がない。
結局、日本語学校の友達も連れて来たいというので
来週の木曜日、スペイン人、イギリス人、フランス人を連れて
目白の名店『丸長』に行く事になってしまった。
これはこれでいいネタにはなりそうだ。

せっかく縁あって日本に来たのだから
せっかく旨いものを喰いに行くのだから
ちゃんと本物を味わってもらいたい。
「日本のラーメンなんて、たいした事ないよ」
こう思われては困るのだ。



カタコトで始まり、カタコトで終わった新宿の夜。
ミゲルさんがトイレに立つと、ニョウボが溜息をついて言う。

「私のスペイン語も、彼の日本語くらいなのかしら」

う~~~ん…


帰国まであと僅かの間
いいニッポンを満喫して欲しいものだ。



画像も貼れる掲示板『無明長夜もかくばかり…画像BBS』にもお気軽にどうぞ。


隣はなにをする人ぞ

2007-06-12 | 雑感


神保町は、オフィス街であり学生街であるから、当然、昼人口が多い。
うちの会社のあるビルは、7~8階が貸事務所になっており
毎日、何かしらの講習会や会議があり、
タイミングが悪いと、これらの休憩時間に重なって
狭い8階の喫煙所は人が溢れて、立錐の余地もなくなり
とてもじゃないが、休憩など出来る雰囲気ではなくなる。

これが昼になると、神保町原住民の他に、この沢山の外部の人が
一斉に昼メシを求めて、街へと流れていく。
12時から1時の間は、よほど不味いか、高い店以外は
たいてい「行列」とはいかないまでも、何人かの人が常に待っている状態。
すぐそばにあるコンビニさえ、レジをするために店内に行列が出来る有様だ。
うちの会社は、その点アバウトだから、ちょっと時間をずらしたりすることも可能だが
昼休憩の時間がキッチリと決められている人たちは大変だと思う。

さて、では今日の昼メシは?

真夏のような暑さなので、あまり遠くには行きたくないと
近所にあるタイカレーの店『ムアン・タイ・なべ』へ。
これもよく行く『メナムのほとり』のすぐそばであり、姉妹店だ。
ランチメニューもほぼ同じ。
こういう店は女性に人気があり、『メナムのほとり』同様に女性客が多い。



定番のトムヤムクンのついたカレーランチ

満足のいくランチを堪能していると…

隣の席に座る客の声が、ヤケに耳障りだ。
見た感じはサラリーマン…というより
今流行りのIT関連の人間か?
一際声高に喋っている男は、妙な形のメガネをし、
髪を後ろに結んでいる(チョンマゲに関しては人のことは言えないが)。
ノーネクタイだが、ちゃんとジャケットも羽織っている。
話している言葉は、コテコテ…ではなく、やや薄まった関西弁。
連れと3人で、待ちの客がいるのもお構いなしにビールを呑んでいる。
聞くともなしに、と言いたいが、声がデカイので丸聞こえ。
このカンサイ人(関西の方に失礼なので、カンサイ人と呼ばせていただく)が
「あのオッサン」と呼んでいるのは、彼らの上司だか先輩らしく、
甲高い声で、ゲラゲラ笑いながら悪口をくっちゃべっている。
それがどんなまっとうな批判でも、これではただの陰口だ。

関西弁が悪いわけではない。
ランチのビールもいいだろう。
人の悪口を言いながら酒で憂さを晴らすことも
サラリーマンならよくあることだ。

しかし女性客の多い、混雑したランチ時。
限られた時間内に、至福の時間を過ごすものにとっては迷惑この上ない。
そんな下世話な話は、夜の居酒屋ででもやりやがれ!

お代わりのビールを頼み、まだまだオダをあげている。
中の一人が、時計を見ながら言う。

「あれ?午後は何時からでしたっけ?」
「1時」

すでに12時50分をまわっている。
こんなTPOをわきまえないヤツらに、無能呼ばわりされる
「あのオッサン」もいいツラの皮だろう。
人を攻撃することでしか、自分の居場所を確認できない人間は多い。
しかも「陰口」という、安全な場所から。
「あのオッサン」がどんな人間かは知らないが、
彼らのやっていることを見れば、それは「同じ穴のムジナ」であり
目くそ鼻くそだ。

店を出たニョウボとオレの第一声

「ああ、うるさい!」
「ったく!デカイ声でしゃべりやがって」

昼メシの楽しみを奪いやがったバカモノどもめ!
神保町のランチタイムをナメるなよ!




画像も貼れる掲示板『無明長夜もかくばかり…画像BBS』にもお気軽にどうぞ。


喰える…ありがたき幸せ

2007-06-11 | 


息子の熱はまだ下がらない。
先週は、同じくハシカの疑いのあった娘が一緒だったから
面倒も看てくれてたりもしたし、息子も一人で心細くはなかっただろう。
病気になると、体調の他に、この「心細さ」がある。

昨年、急な腹痛で病院に駆け込んだとき、
カーテンで仕切られた緊急用の狭いベッドに寝かされ、点滴を打たれた。

「オレはどうなってしまうんだろう。このまま死んでしまうんではないか…」

ベッドで点滴を打たれながら、そんなことが頭を駆けめぐっていた。
病気になると、気が弱くなる。

昨日の晩のこと。

「お昼頃、様子を見に家に戻ってくんないかなぁ」

体調の戻った娘は、今日から学校に復帰する。
日中は、まだ熱の下がらない息子が一人きりだ。
それを心配したニョウボが言う。
多少、仕事は押しているが仕方ない。
月曜日は、朝早めの会議があるから、通勤はバイクだ。
電車や自転車なら面倒だが、バイクでの往復ならわけはない。

出掛けに息子に何か欲しいものがあるかと聞くと
カップヌードルが喰いたいという。
「喰いたい」という気持ちがあるなら大丈夫だ。

午前中の仕事を終え、途中で買い物をして家に戻る。
カップヌードルにお湯を注いで息子に与え
朝、行けなかった金四郎の散歩。

散歩から戻ると、やはりまだ胃が受け付けないらしく
3分の1ほど喰ったものの、もう要らないと言う。
昨日から比べると、1度ほど熱は下がったようだが
それでもまだ39度もある。
水を補給するように言いつけ、仕事に復帰する。

嗚呼…オレも腹が減ってきた。
途中の『富士そば』で「カツ丼セット」



いつもは何気なく喰っているメシも、健康であるからこそ旨い。
ムシャムシャと、ちくわ天を追加しちゃった「天丼セット」を喰らう
ムスコよ、そんなおとっつぁんを許せ!


ごちそうさまでした。



画像も貼れる掲示板『無明長夜もかくばかり…画像BBS』にもお気軽にどうぞ。


ハシカをなめるな!

2007-06-10 | 家族


息子のハシカがピークを迎えた。
「ハシカにかかったようなもの」などと、バカにしていたが
これは何とも恐ろしい病気である。
今思えば先日などはメシが喰えたくらいだから、まだまだ序の口だったのだろう。
とにかく昨日辺りから熱は40度まで上がり、全身に発疹が出ている。
食事どころか、固形物が喉を通らない様子で
とにかく一日中、縁起でもない例えだが、まるで死んだように寝ている。
冗談でなく、「もしかしてこのまま死んでしまうのでは?」という恐怖に駆られる。
回りで見ているオレがそう思うのだから、本人の不安はそれどころではないだろう。

先日、クラブの遠征で名古屋に行った際、
息子が買ってきてくれたきしめんがあったので
これなら腹に入るかと思ったのだが、まるで受け付けない様子だ。



心配する以外どうしようもないから、寝込んでいる息子をおいて
娘とニョウボと三人で、温玉を落としてペロッと平らげてしまった。
健康であることのありがたさを噛み締めつつ…

同じくハシカの疑いがあった娘は、どうやらただの風邪だったらしく
今はもうすっかり普通の生活に戻っている。

とにかく水しか腹に入れていないのでは、しょうがない。
晩メシは栄養タップリのクリームシチューにしよう。
病気の時、クリームシチューほど、心も身体も暖まるものはない。

喰いやすいように、普段よりも野菜類は小さめに刻む。



クリームシチューの完成!

しかし

やっぱり食欲が湧かないらしい。
無理矢理喰わすわけにもいかないので、とっとと寝かしてしまった。

それにしても、ハシカ

子供の頃、済ませておいてよかったと
全身真っ赤になって、うつろな目をしている息子を見ると
つくづくそう感じてしまう。

ハシカをなめてはイケナイ…



画像も貼れる掲示板『無明長夜もかくばかり…画像BBS』にもお気軽にどうぞ。