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無明長夜もかくばかり…

食のこと、家族のこと、ペットのことや日々の雑感… 
手探りをしながら、書き綴っていきたいと思います。

天に召された「星の王子様」

2009-10-30 | 芸能
噺家の三遊亭圓楽師が亡くなった。



もう30年近く前のことである。
実家の松戸にあった、駅ビルの催事で落語会が行われた。
三遊亭圓楽一門ほか、何組かの色物の芸人。
中トリ、休憩を挟んでトリはもちろん圓楽師だ。
中トリの演目は、「宮戸川」だったと記憶している。

以下、ちょっとマニアックな話になります。
ネタに関し、いちいち説明してるとキリがないので
ご興味のある方は、ご自分で検索を…


休憩時間、会場では師のレコード(CDじゃないです)やカセットが売られ
その中から「浜野矩随(はまののりゆき)」を選んで
楽屋口にいる係員に「師匠にサインを貰えないだろうか」と持ちかけてみた。
「そういうことは、しておりません」との応え。
ま、主催者側からすれば、その対応は当然だ。
サイン会でもないのに、そんな要望に応えてたらキリがない。
諦めて、レコードを持って客席に引き返そうとしたところ
師匠のマネージャーの方だと思われる方が、こっそり声をかけてくださった。

「いいよ、してもらってあげるよ」

ややすると、かのマネージャー氏、
申し訳なさそうにレコードを持って戻ってこられた。
サインペンでなく、色紙用の筆しかなかったとみえて
コーティングされたLPのジャケットは、墨をはじいてしまっていた。
代わりと言うわけでもないのだろうが、「圓楽」の文字の入った
千社札のシールを添えて持ってきていただいた。
それだってファンからすれば嬉しいものだ。
会場のトイレの脇にあったベンチで、そのLPとシールを眺めていると
そこへ、当の圓楽師が用を足しにおいでになった。
トイレから出てこられるのを待って、勇気を出して声をかけさせていただいた。

「あのぅ…、これ、ありがとうございました」

オレの顔を見た圓楽師は、気さくに応えてくださった。

「ああ、これね、はじいちゃったんで。シールになってるから貼ってね」

圓楽師の師匠で、昭和の名人と謳われた六代目三遊亭圓生師は
1978年に真打ち乱造事件で、当時所属していた「落語協会」を脱退し
圓生一門で「落語三遊協会」を創設。
一番弟子の圓楽師も、圓生師と行動を共にした。
その直後の1979年に、圓生師は死去。
残された圓楽一門は、「大日本落語すみれ会」として独立。

上記は、その当時の出来事だ。
以来、圓楽師は、オレの中で妙に親近感のあった人だった。

「星の王子様」というキャッチフレーズで人気者になった『笑点』で
タレントとなりつつあるのを「芸が荒れた」という圓生師の指摘から
一切のテレビ活動を断ち、落語の稽古に励まれ、独演会も精力的に行った。
今でも、その独演会の音源がCD化されて残っている。

得意ネタは「中村仲蔵」「文七元結」「浜野矩随」
最後の高座となった「芝浜」といった人情噺の大ネタとされているが
オレはむしろ、「宮戸川」「汲みたて」「短命」といった
軽めで笑いの多い噺にこそ、師の本領が発揮されていたと思う。

2005年、脳梗塞の病状が現れて、入院したのを機に『笑点』を勇退。
2007年に本格復帰をかけるものの、得意ネタとされた
「芝浜」の出来に満足できずに引退を決意。
「圓楽」の名跡は、2010年に現楽太郎師が襲名する予定だったという。

かつて「落語四天王」と呼ばれた人たちも
2001年に古今亭志ん朝師が亡くなり、
とうとう談志師と圓蔵師の二人だけになってしまった。

五代目三遊亭圓楽
享年76歳

心よりご冥福をお祈りいたします。



浜野矩随-1


浜野矩随2
浜野矩随3



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「島田さんに10ポイント!」-5

2008-07-25 | 芸能


さてさて
久しぶりに「しまさん」こと、島田ゆかりさんの舞台公演。
前回が、2006年の6月だから、およそ2年ぶりになる。
今回は「劇団WIZ」の「夜も眠れず~人には誰も、天命がある~」

ざっとあらすじを…

平凡なサラリーマンの前田公平は
ある夜、一枚の不思議な短冊を手に…
とたんに光の渦に飲み込まれ、気付くと幕末へとtime slip…
品川の船宿「小松屋」を舞台に物語は疾走り創める。
ご機嫌な噂に浮かれる船宿の主人。
涼しげな女将に元気一杯の女中達。
そこへやって来るのは、志士に憧れる青年達、
日本地図を作ってしまう女先生、
そして謎の浪人二人…
様々な人が織り成す人間模様。
そして事件が!
前田は無事に現代へと生還できるのか?
そして運命の瞬間!…青年達は漢へと成長する。
切ない別れを残して…   (パンフレットより)


今回の島田さんの役は、「小松屋」の女将・菖蒲(あやめ)で
出番も多く、重要な役どころ。
主人・甚平との掛け合いは、夫婦漫才のようで楽しい。
元気一杯なのはもちろん、『「ぷっ」すま』の「ビビリ劇団」で見せる、
勝気でしっかりもので、ちょっと意地の悪い奥様や愛人役とマッチして
島田さんのキャラに合っている役どころだった。
個人的な感想だが、前回の遊女役よりも
楽しそうに、生き生きと演じられている印象だった。
もちろん、物語としても充分に楽しめた。

終演後、ロビーに出てくださった島田さんに御挨拶。



キュート!
もちろん2ショットも撮らせていただきましたわ。
こっちはオレだけの宝物。
お疲れのところ、ありがとうございました。
また、次回も是非拝見させていただきます。

会場が恵比寿のエコー劇場だったので
帰りは渋谷の和歌山ラーメン『MATCH-BO(まっち棒)』にて。





中華そばと「はや寿司」



「はや寿司」は、和歌山名物のサバの押し寿司



濃厚な醤油味の豚骨スープに、極細の麺。
これが押し寿司とよく合って旨い。

さて、腹がくちくなったので、帰り道の六本木に寄り
交差点にバイクを停めて、家族にお土産だ。
ギロッポンと言えば「アマンド」でしょ。



さすがに店の前で写真を撮るのは、
おのぼりさんみたいで恥ずかしいから
交差点を挟んだ向かいから、こっそりパチリ…
ショートケーキとモンブランを買って、家路に急ぐと…

恥ずかしながら、道に迷ってしまいました。
グルグルと30分近くも回って、さっき通ったはずの
「六本木ヒルズ」のところに出て来てしまった。


さて、久しぶりの観劇。
前も感じたことだが、役者さんたちは皆熱い。
正直言って、一般的には無名な人ばかりであろう。
しかし、狭い会場だったとは言え、
そこに溢れる、むせ返るような熱気。
根強いファンの中で、好きな芝居に打ち込めることは
ある意味、非常に幸せな人たちなのだと思う。
もちろん、今よりもずっと高見を目指しておられるのだろうが
本当に、この仕事がすきなのだろうなぁという気持ちが
ひしひしと伝わってくる、いい舞台だった。

ここで、不肖・「島田ゆかり私設応援団板橋支部」支部長が
高らかにエールを贈らせていただきます!


島田さんに10ポイント!

お疲れサマンサ!




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「島田さんに10ポイント!」-4

2006-06-03 | 芸能


バーベキュー明けの月曜日から、鬼のようなスケジュールが待っていた。
ブログだって更新しようと思えば、更新できないことはないのだが
なにしろ何もする気力が起きないのである。
とにかく毎晩午前様という日々が続き、イライラは募るばかり。
こんな状況の中で、果たして芝居など観に行けるのだろうか。
ただでさえ、慢性的な寝不足…と言えば聞こえは良いが
とにかく寝ないのである。寝るのがもったいないのだ。
仕事で一日中、コンピュータの前に座って原稿と睨めっこをしているのだが
もちろんそんな集中力は持ち合わせていないから、時折は息抜きもする。
それにしたって一応は会社であるから、そうそうノンビリもしていられない。
家に帰って、家族が寝静まりようやく自分だけの時間になると
ここで初めて自由になった気がしてネットを覗いたり、
録画しておいたバラエティやドラマ、映画のDVDを見たり…
そんなことをしているうちに、日の長くなった今では
あっというまに東の空が白んでくるという毎日。
「眠れない」のではない「眠らない」自業自得。

ようやく仕事も先が見えてきた土曜日。
この日が待望の観劇の日であったことは、偶然とは言え奇跡に近い。

というわけで、愚痴のような前振りが長くなりましたが
「島田ゆかり私設応援団板橋支部」支部長のさとしです。

先日告知した、島田さんの出演されるお芝居
神田時来組プロデュース公演「幕末ノ丘」に行ってきた。
『吐き気がするほどハードボイルド』というキャッチコピーをつけられた
幕末を駆け抜けた三人の男、新撰組原田左之助、土佐勤王党岡田以蔵、その弟鉄蔵
それを取り巻く、時代に翻弄された人々の物語である。
新選組を扱った作品というと、オレの場合2004年に放送された
NHKの三谷幸喜さんの大河ドラマ「新選組!」が大元になっているため、
新解釈が施された本作品は、かなりの違和感があったというのが正直な感想だ。
しかし、あくまでもフィクション。
寝不足のところに持ってきて、普段から居眠りの常習犯であるオレが
2時間半の長丁場を眠らずに観られたのだから、やっぱり面白かったのだろうと思う。
特に好きなエピソードは、岡田以蔵の弟・鉄蔵と遊女・夕月の恋。
そういえば大河ドラマ「新選組!」でも山南敬助と明里のエピソードが好きだった。
混乱の時代に翻弄されて儚く散った恋物語は、かなりの琴線に触れる。

もちろんお目当ては、島原の遊女・吉栄役の島田さん。
第一幕で、島田さんが絡む相手役が殆ど死んじゃったので
「あれれ?第二幕は出番無しかいな」と心配していたのだが
全編通して、殆どの役者に満遍なく出番やセリフも散りばめられており
また踊り…というよりダンスの腕前もキッチリ拝見し
ファンとしては嬉しい限りであった。

終演後、予約していたチケットの代金を支払うため、
ロビーで待っていると、やがてメイクを落とした島田さんが来られた。
ようやく果たせた「生しま」とのご対面。
他にもお客さんがおられたため、チケット代を支払った後は
挨拶程度の短い時間であったが、お話もできて大満足であった。
デジカメで写真を撮らせていただいたのだが、メイクがまだ残っていたことや
何より、オレ自身緊張のために手元が震えてしまい
かなりのピンボケ写真となってしまったため、
この写真はオレだけの宝物としておく。
代わりに、しまさんのブログから衣装を付けた画像をお借りする許可を頂けた。



公式HP『しましまのかなかな』のDIARYでは
今回の作品に携わった事についての、感想なども書かれている。
その内容から、しまさんの本当の大変さを推し量ることは難しいが
しかし、それも前進するための糧になることであろう。
なにより、まだまだお若いし可能性は無限にある。

今回の芝居でも、無知なオレが知ってる役者さんというと
しまさんと嘉門洋子さんくらいで、あとは殆ど知らない役者さんであった。
しかし会場は満員で、たくさんの人が観に来られていたし
終演後には、おそらく役者さんの友人・知人であろう人たちが狭いロビーに溢れていた。
みんな芝居が好きで、この仕事を頑張っておられ、
そしてそれを応援しているファンが居る。



今後のしまさんのご活躍を祈って、声高らかに言いたい。


島田さんに10ポイント!



「島田さんに10ポイント!」-3

2006-05-24 | 芸能


「島田ゆかり私設応援団板橋支部」支部長のさとしです。
「内村プロデュース」で拝見して以来
島田ゆかりさんのファンになって幾年月…
さてさて、島田さんの出演情報の告知をさせていただきます。

今回は何と!お芝居。
公式HP『しましまのかなかな』のギャラリーでは舞台公演の写真も掲載されていた。
しかしオレが島田さんを知り、HPにお邪魔させていただくようになってからは
テレビ出演のみで、生の島田さんを観る機会がなかったのだが
これでようやく念願が叶うというわけだ。
今回のお芝居は、神田時来組プロデュース公演「幕末ノ丘」
HPの告知で知り、早速DMを送っていただいた。
しかも直筆のメッセージまで添えられている。
役どころは島原の遊女・吉栄(きちえい)
奇しくも昨夜、島田さんが定期的に出演しておられる『「ぷ」っすま』が放映されていた。
この番組での役どころというと、だいたい奥様役が多く
しかも殆どが、性格の悪そうな役どころばかり。
しかし逆に言うと、こういう「悪役」が出来るのも、確かな演技力があってこそなのだ。
番組をご覧になった事がある方にはお分かりであろうが
ユースケさん、草なぎ君をはじめ、芸人さんを相手にし、
何が起こるか、どんなアドリブが出るか分からないような設定で、
よく吹き出してしまわないものだと感心させられる。
もちろん、それが「プロ」というものなのだろうが、やはり凄いものだと思う。
「内村プロデュース」では、あくまで“エキストラ”という立場であったが
番組でのユニット「NO PLAN」のラストアルバム『LAST PLAN』の中の
『ARIGATOU!』という曲では、“出過ぎず引き過ぎずシマダさん”と
その歌詞にまで歌われている。いかに信頼されていたかが分かるというものだ。


さて、ウダウダと書いていても始まらない。
今回は宣材写真の使用許可も戴いたので…


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



■神田時来組プロデュース公演 「幕末ノ丘」

■日程 5月31日(水)~6月4日(日)

  5月31日(水)  19:00~   
  6月1日(木)  19:00~
  6月2日(金)  14:00~/19:00~
  6月3日(土)  14:00~/19:00~
  6月4日(日)  13:00~/17:00~


その他の詳細は、公式HP『しましまのかなかな』のインフォメーションにて。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



オレは今回、6/3の夜の部のチケットを予約させていただいた。
島田さんは、オレのブログにもたまに遊びに来てくれて
そのたびに「是非今度は“デパ地下ツアー”に行きましょうね」という話になるのだが、
残念ながらまだ一度も実現していない。
「デパ地下ツアー」とは、オレが以前にアップした『ますのすし』
『黒あなご一本巻き』の記事がキッカケになっている。
オレ同様に、旨いものが大好きな島田さんは、いとも簡単に喰いついてくれ、
以来「是非今度ご一緒に」というのが合言葉のようになってしまった。
今回の公演では、是非この『黒あなご一本巻き』を差し入れにお届けしようと思ったのだが
なにしろ生ものであり、季節も入梅の頃、夏になりつつある。
弁当なので、多少の日持ちはするのであろうが
鮮度の問題で、お仕事中の島田さんに何かあっては申し訳ないので
また次回へ見送りとなってしまいそうだ。

ちなみに↓が『黒あなご一本巻き』





今回は画像のみで、ご勘弁を頂くことにする(逆効果かも)。

ともかく!
島原の遊女から俊足妻まで
幅広い演技が冴える島田ゆかりに期待せよ!



「島田さんに10ポイント!」-2

2005-08-24 | 芸能


「島田ゆかり私設応援団板橋支部」支部長のさとしです。
「内村プロデュース」で強者芸人を向こうに回し頑張っておられる
島田ゆかりさんのファンになって幾年月…
さてさて、島田さんの出演情報の告知をさせていただきます。


8月29日 23:15~「内村プロデュース」
『芸能界激震!リアル性格王決定戦&
史上最強DEATH ACTスペシャル!』

8月30日 23:15~「ぷ」っすま
『芸能界ビビリ王決定戦スペシャル』



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


公式HP『しましまのかなかな』
ご自身の年齢的なことや、将来のことなど
不安な胸中を吐露しておられる。
もちろんオレなどシロートの知る由もない芸能界のこと。
「ガンバレ!」などと口で言うのは簡単なことである。
オレにも島田さんと変わらない年齢の姪っ子がいて
コヤツはダンサーで飯を喰っていきたいと思っている。
「思っている」というくらいだから、当然「喰えていない」わけで
バイトをしながら、イベントに出たり、友人や同じ仲間との
ライブに出たりしてチャンスを伺っている。

考えてみると、姪っ子と同年齢ということは
島田さんはオレにとって「娘」みたいな年齢なのだなぁ… 嗚呼


んなこたどうでもいいとして…

自分のしたいことを夢に見て、それに全力で立ち向かい
いろんなものを犠牲にして、傷ついて、それでも走り続けて…

いいんじゃないか?思いっきりやるべきだよ、と
先日、墓参りで帰ったときに、久しぶりに会った姪にも言ったのだが…

人生にはいろんな事がある。
年を取ってから、チャンスをものにした人だっている。
綾小路きみまろさんという芸人さんがいる。
永年のコツコツと地道に続けた活動が、見事に花咲いて大ブレイクしたのは
オレが言うまでもなく、皆さんご存知である。
ビートたけしさんが、ご自分の番組できみまろさんをゲストに招き
仰っていたことが心に残っている。

「よく『宝くじに当たったようなものだ』なんて言うけど
宝くじだって買わなきゃ当たらないわけで、
真面目に『買い続け』たからこそ当たったんだよ」

たけしさんは、きみまろさんが歌謡ショーの司会や
キャバレーなどの、いわゆる「ドサ回り」時代の売れない頃から
きみまろさんを知っているらしく、しきりに
「よかったねぇ」と仰っていた。

廻りがいくら応援したところで、「励み」くらいにはなるだろうが
所詮本人の努力次第。
そんなことは、どんな世界だろうが同じであるが、
いつまでも「宝くじを買い続け」て欲しいと願うばかりである。

さて、島田さん、「内P」のスタッフには
「30回出演したら特集をやる」と言われたらしい。
ま、業界人の言うこと。当てにはならない「約束」だろうが
もしホントならこれはエライことだ(ちなみに現在は19回だそう)。
前回書かしていただいた「島田さんに10ポイント!」では冗談めかして
「女優・島田ゆかりをプロデュース!」なんて企画もあるんじゃないかなんて
書いたけど、まんざら冗談でもなくなるかも。

島田さんはオレが隊長を務める「B級グルメ探検隊」の
隊員第1号でもある。(嘘)



特集が叶った曉には「黒あなご一本巻き」



「ますのすし」



大盛りラーメンに味玉を付けてご馳走することを、ここに誓っておく。



その際は、隊員第2号(嘘)のかなこさんも是非同道を命ずる。


アンナミラーズのウエイトレスから文金高島田の可憐な花嫁まで
幅広い演技が冴える島田ゆかりに期待せよ!



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オレの話を聞け

2005-05-20 | 芸能
TBSの人気ドラマ『タイガー&ドラゴン』初めて観た。

今、旬の脚本家“クドカン”こと宮藤官九郎さんの作品。
氏の作品をあらためて観るのは実は初めてだ。
ブレイクした「池袋ウエストゲートパーク」や
「木更津キャッツアイ」などはワカモノ向けで、
オヂさんとしては年齢的に馴染めない感じがして
なんとなく「喰わず嫌い」であったが、
本作は落語が題材ということと、
先日、おろちょんさんのブログ『おろちょんのお笑いマンガ道場』
話題になったこともあって、今日は楽しみにしていた。

で、感想。

面白い!

とにかくテンポが良くて、展開もスピーディでダレ場がない。
高座の世界、落語の世界、リアルの世界が
無理なくシンクロして、話が進行していくという展開もいい。
決して“落語を知らないと楽しめない”という敷居の高さはないが
落語を知っている方がちょっとお得で、思わず「ニヤリ」としてしまう。

今回の題材は『明烏(あけがらす)』
名人と謳われた八代目桂文楽師匠の十八番だ。
師は当時高座に出るたびに、客からこの噺のリクエストの声がかかり
その為、噺をいくつも損をしたとさえ言われた。
それくらい文楽師匠の『明烏』は絶品であった。
もちろんオレは生で聴いたことはないが
音源はたくさん残っていて、CDも発売されいる。
とくに噺の本筋と関係はないが、吉原でフラれた源兵衛と太助が
甘納豆を喰うシーンが有名で、師が寄席の中とり(休憩前の出番)で
この噺をすると、中入り(休憩)の売店では
「甘納豆」が売り切れたという逸話がある。
文楽師は、仕草の巧さでも有名な噺家だったといわれている。
今回の放送でもその甘納豆のシーンが、それとなく挿入されていた。

放送の中でも触れられていたが
落語も、作者は初めて高座に掛けられたとき、
この話が「古典落語」として後々まで語り継がれるとは思わなかったであろう。

しかしながら舞台の設定は江戸時代などであっても
そもそも人間の本質は、現代でも変わらない。
現立川談志師は、「落語とは“業の肯定”である」と定義した。
簡単に言えば、人間はしなければならないことをしなかったり
してはいけないことを、してしまったりするもの。

いくら貧乏長屋の住人とはいえ、職人である熊さんや八っつぁんは
自分の金で酒を飲んだり、遊郭で遊んだり出来ないことはない。
だからといって、一所懸命生活を切りつめて
お金をコツコツためて…なんて発想は彼らには無いのだ。
出来ることなら、他人様の金で“ゴチ”になりたい。

「楽をして生きたい」という、根源的な人間の欲望。
それは時代が昔だろうが今だろうが、心の奥底にあるもの。
現象の良し悪しを語らず、人の業を肯定することこそが
落語の本質なのだ…というのが談志師の言う「落語の定義」である。

この「タイガー&ドラゴン」は
ものの見事に現代でそれを再現して見せてくれた。

というわけで早速、今年の1月に放送され
連続ドラマ化のきっかけになったスペシャルドラマのDVDを
レンタルしてしまいましたが



なにか?



復活の兆し?

2005-05-12 | 芸能
夕食を終え、いつものようにリビングに寝転がり
何とはなしにテレビを見ている。
長男はパソコン、娘は絵を描いており
ニョウボはスペイン語のテキストを見ている。
いつもの夜のいつもの光景。

ふとビデオデッキを見ると「録画」のランプ。
テレビ大好きな娘は、毎晩のように何かしら
こうしてビデオに録画している。
娘をと見ると、相変わらず絵を描くことに夢中だ。
テレビから流れる番組は、さほど面白くないので
チャンネルを替えようとすると

「見ているからダメ」
「見てないじゃんか。それに録画してるんだから、後で見ればいいだろ?」

これはオレにも言えることだが
ビデオが普及したことによって、集中して番組を見ることが少なくなった。
映画などでもそう。
台詞を聞き逃したり、居眠りをしたり…

「DVDが出てから見直せばいいや」

まだビデオというものがなかった頃
それこそ見逃したら一大事とばかりに
食い入るように見た「ウルトラマン」や「仮面ライダー」。
とにかく最近は“見逃す”ことの危機感が薄れてきている。

毎回読ませていただいている、おろちょんさんのブログ
『おろちょんのお笑いマンガ道場』で興味深い記事があった。
「若者よ、落語はどうだい?」と題された記事は、
40を半ば過ぎたオレでもドキリとさせられた。

オレが夢中になって落語を聞いたのは
18~20歳くらいの頃、昭和50年代前半であった。
ビデオデッキはまだまだ高価だったため、
それこそラジオやテレビでオンエアされる落語番組は
全てと言っていいくらい、カセットに録音した。
時間と懐の許す限り、寄席やホール落語に出かけもした。
まさに生活の全てだったと言っていいくらいのハマり様で
今でも実家には、その当時のカセットテープが1000本近く眠っている。

その時代、すでに名人と謳われた六代目三遊亭圓生師はなく、
現役最古参では、後に彦六となった先代(八代目)林家正蔵師。
五代目柳家小さん師も、まだまだ健在であった。
三遊亭圓楽(『笑点』の司会者)、先代月の家圓鏡(現八代目橘家圓蔵)、
2001年に若くして亡くなった古今亭志ん朝、五代目立川談志
俗に“落語四天王”と呼ばれた上記4人の絶頂期。
また、春風亭小朝が25歳の若さで36人抜きの真打ち大抜擢などなど
その他挙げればキリがない。
つまり、落語界のことがこれだけ世間のニュースになった時代でもあった。

おろちょんさんのブログでも指摘されていたが、
今、若手芸人のネタ番組である「エンタの神様」などは
例えば喫茶店でのネタなど、イスが2脚あれば済むコントでも
キッチリと喫茶店のセットが組まれていたりする。
予算の関係など、現実的なことを抜きにして
そこまでシチュエーションを作らなければ
「ここは喫茶店です」とわからないのであろうか。
あまりに「想像力」が欠如しているのではないのだろうか、ということだ。
その記事に寄せられていたコメントも興味深かった。

「想像力って集中力でもあると思う」

Shi-baさんという方のコメントだ。
確かに自分をはじめ、家族のそういった行動を見ていると
あまりにも色々なことに興味が分散してしまったためか、
また、世の中が便利になりすぎた故の危機感のなさか、
とくに「集中力」が散漫になっている気がする。

仕事をしながら、音楽を聴いたりテレビを見たり…

したり顔で「今の若い者は…」などと言うつもりはサラサラない。
オレ自身が、図らずもそうなってしまっているのだから。
MSN-Mainichi INTERACTIVE の記事
「TVでも復活の兆し 「タイガー&ドラゴン」きっかけに」 によると
若者の間に落語ブーム復活の兆しとある。

一つ原点に戻って、懐かしの名人芸でも
じっくりと聞いてみるとしよう。



「島田さんに10ポイント!」

2005-05-02 | 芸能
バラエティ番組好きのオレが
毎週楽しみにしている番組がある。
月曜日の11時15分から放送されている「内村プロデュース」である。

いつものように留守録しておいたビデオを
誰もいなくなった会社で何気なく見ながら仕事をしていると
なんとも耳に心地いい女性の声が聞こえる。

さまぁ~ずの大竹一樹さんとキャディ役の女性のからみであった。
さて打とうというときに、キャディにコースの様子を聞く。



大竹   「で、どうなの?」
キャディ 「ちょっとあげ気味ですね」
大竹   「ん?」
キャディ 「あげ気味です」
大竹   「そうじゃねぇよ。お前の体調だよ」
キャディ 「元気でぇす!頑張ってまぁす!」

なんともツヤのあるいい声で一目惚れならぬ、
一聞き惚れ(んなのねぇって)であった。
でもそのときはそれだけ。
メインの芸人に絡むエキストラ程度の認識で
顔のアップもなかったこともあり「いい声だなぁ」という感じで
とりたててファンになったという程でもなかった。

それから何週間が経ち、今度はウェイトレス役。



バナナマン・日村さんとの絡みで好演。
「お・さ・げ・してもよろしいですか?」のセリフで
おそらく芸人以外では初めて、内村Pからポイントを獲得。



もちろんまだまだその時は名前すらわからない。

大きなキッカケになったのが
去年の秋にオンエアされた「ふかわりょうの夢をプロデュース!」の回であった。
お題は『危機的状況 チークタイム中相撲を取りたくなったら』というもの。
芸人はこういう状況になったら、どう回避するのかという企画だ。



何度か四つに組み合った後、ふかわりょうさんをブン投げたが
ふかわさんの落ちが、相変わらず(失礼!)グダグタで、内村Pに呆れられ一言。



「相手役の島田さんに10ポイント!」

この日の放送で、初めて「島田さん」というお名前を知り、
ネットで検索しているうちに「島田ゆかり」さんであるということがわかった。
公式HPは『しましまのかなかな』

HPの説明には

しましまのかなかなとは、
テレビ・舞台等を中心に活動を展開している島田ゆかりこと’しま’と
寂しがり屋さすらいの旅人小田加奈子こと’かな’が
芝居・舞台を中心に活動を展開していこうとするユニットです。

女優・島田ゆかり応援サイトでもあります。

とある。
HPのBBSに書き込みをすると、気さくにレスを頂けた。
それから改めて、録っておいた過去の放送のビデオを見てみると
“一聞き惚れ”したキャディさんも、好演のウェイトレスも
島田さんであるということがわかった。



また、それ以前に大熱演だった妊婦さんもそうで
後で伺うと、この妊婦役が内Pデビューだそうだ。

HPの存在を知って以来、インフォメーションで出演情報の更新もあり、
島田さんが出るのを楽しみにしている。

強者の芸人たちを向こうに回し、セクハラまがいの下ネタにもめげずに
堂々と渡り合うのは大変であろう。



よくも笑わずにいられるものだと、プロを相手に失礼な心配をしてしまう。
残念ながら出演の機会も少なく、放送の都合上カットされたりも多いのだが
まだまだ年もお若いし、あれだけ番組に呼ばれているのは
実力が認められていればこそである。



そのうち「女優・島田ゆかりをプロデュース!」なんて企画も持ち上がるかも知れない。
なにしろ20ポイント獲得しているのだ。

本業である舞台のお仕事は、残念ながらHPを知る前に終わってしまったので
まだ観ていないのだが、次回の公演は是非とも観たいものである。
その時は相方「寂しがり屋さすらいの旅人~かな」こと
小田加奈子さんも是非出演して欲しい。

その加奈子さんのブログ『kanako'sroom』も楽しいよ!

というわけで島田ゆかりさんの最新ニュース、

明日5/3(火)、23時15分より放送の
『ぷっすま』に出演の予定。


妊婦から女子高生まで、幅広い演技が冴える
島田ゆかりに期待せよ!



↑嗚呼…こんな役まで…

テレ朝さん、カットだけはかんべん…

哀しき選択

2005-04-22 | 芸能
コメディアンのポール牧さんが自殺した。
お笑い好きのオレにとって、芸人さんの死は悲しい。
人を笑わせることを生業としている人の死。
しかも「自殺」…

氏が「自殺」しなければならなかった理由…

禅寺の子として生まれ、近年は出家。
「生きる」ことを説いた著書も出されていたはずだ。
なのに何故自殺?

いろいろと憶測はとんでいるようだが
遺書が無いということなので、もちろんその真偽はわからない。

お笑い芸人だからといって
私生活までもヘラヘラとくだらないことをやって
笑っているわけではないというのは当然だが、
芸人さんがマジな顔をして怒ったり、泣いたりしているところ
つまり「素」の部分は見たくないというのが、オレの考えだ。

若手お笑いブームの影響もあってか、
ちょっと前にある芸人の私生活を追ったドキュメント番組が放送された。
生活が出来ずにアルバイトをしながらライブのためのネタ作りの苦労や、
真剣な顔をしてネタの打ち合わせ。
舞台に出る前の緊張感…

手品の種の見せられたような気分だった。

そんなものは見たくないし、見せるべきではないだろう。
「この人は普段こんなにくだらないことをやってますけど
実はこんなに苦労しているんですよ」
そんなことはわかっている。
どんな素晴らしい手品だって種がある。
だが、観客は華麗なるテクニックで「騙され」たいのである。

昔、大好きだった「たけしのオールナイトニッポン」で
たけしさんの語るポールさんの逸話の数々は
多少の脚色はあるとしても、氏の破天荒ぶりが窺えて楽しかった。
ポール牧は、私生活でも「ポール牧」なんじゃないかと思えた程だ。
それだけでも一流の喜劇人だったと言える。

だからこそ「自殺」はショックだった…
もちろんオレの勝手な思いこみだが。

ニュ-ス映像で、「ラッキーセブン」のコントが流れていた。

関武志さんと繰り広げられたコントは楽しかった。
オレが大好きだったのは自動車教習所のネタで、
脚にブレーキ、頭にアンコウみたいなバックミラーをつけ
ハンドルを持って舞台中を走り回る関さんと
猛獣使いのような格好をした教官役のポールさん。
子どものオレでもわかりやすいネタで、腹を抱えて笑ったものだ。
だいたい役どころはキザなポールさんに、
飯場の親方みたいな関さんが絡んでいくというのが定番だった。
その風貌も、実にマッチしていて毎回笑わせて貰った。

出家して、坊さんの格好でやった「指パッチン」の馬鹿馬鹿しい可笑しさ。
しかし、もうあの「指パッチン」も見られない。

ポールさん、安らかに…


こんな日は…

2005-02-26 | 芸能
身体のだるさ、熱っぽさはマシになったものの
まだ調子が今一である。
何よりも困ったのが、舌がバカになっていること。
とにかく何を喰っても旨くない…
これはツライ。

腹は減るし、喰いたい気持ちはあるのだけれど
いざ目の前にして、口にするとまるで旨くないのだ。
ただ単に空腹を満たすために詰め込んでいるのでは
まるで燃料を補給しているようなものだ。

こんな日はジタバタしない方がいいかも知れない。



昨夜、中村勘九郎氏の「勘三郎」襲名を記念して
「幕末青春グラフィティー 福澤諭吉」を放送していた。
なんとなく見ていたら、これが面白くてどんどん引き込まれてしまった。
史実との違いは勿論あろうが、ドラマとしてよくできており、
バックで流れる「サイモン&ガーファンクル」の音楽も効果的。
ついつい夜中の3時過ぎまで見てしまった。

歌舞伎役者が普通のドラマなどで芝居をすると
仕草や表情が大袈裟になってしまうことが多い。
歌舞伎という形態から、仕方のないことであると思うが
勘九郎氏の芝居はさすがである。
実にキメが細かく、行き届いた演技だった。

ラストの5分、勘九郎氏演ずる福澤諭吉が刺客から逃げる途中
坂本龍馬と出会うシーンがある。
坂本龍馬役は武田鉄矢氏。
彼の龍馬に対する思い入れは有名であるが、
それ故か、彼の演ずる龍馬が実にいい。
「新選組!」で江口洋介氏の演ずる龍馬もよかったが
いまいち「~ぜよ」「~じゃき」という土佐の言葉が不自然であった。
宇梶剛士氏の不思議な鹿児島弁よりはマシだったかも知れないが…



“武田龍馬”の発する土佐弁は実に自然で、説得力があった。
武田鉄矢という人、とくに贔屓にしているわけではないのだが
この人が、役に填ったときの演技は実に鬼気迫るものがある。
とくにこの坂本龍馬という人物には、彼自身の思い入れも充分だったのだろう。
名演であった。

ガラッと話は変わって…

子供らが大好きなので、毎回付き合わされるのが「エンタの神様」
だからといって嫌々見ているわけではないのだが。
昨今の若手お笑いブームで、「こんなにたくさんいるのか!」と思うほど
いろいろな芸人がいるものだ。
もちろん好きな芸人もいるし、「?」という芸人もいるのだが
今夜のメインは、なかでも大好きな「ドランクドラゴン」であった。



とにかく腹が捩れるほど笑わせて貰った…のだが
今回は反則だぞ、ドラドラ!

コントの流れで一発芸をやるのだが、これがどうやらアドリブらしく
相方、鈴木拓の天然っぷりに
二人で客席に背中を見せて笑い出す始末。



芸としてはいわば「卑怯」な芸だが、これが「誘い笑い」となり更なる笑いを呼ぶ。
もちろんドラドラとしては、そこまで計算しているだろうが
そのあざとさが見えないのはボケ役、塚地の愛嬌だろう。
生意気な小学生の役だったのだが、これが実に可笑しい。
子ども特有の意地悪さ、残酷さの表現が実にうまい。
塚地・鈴木とも、落語で言う「フラ(天性の可笑しさ)」がある。
そう言う意味では、得な芸人であろう。



風邪っぴきで、喉も痛いというのに
咳き込みながら大笑いして息が止まりそうになってしまった。
まさに拷問である。

なんか泣いたり笑ったりと、忙しい一日でした。

「笑えない」というストレス

2005-02-22 | 芸能
笑ったり、人を笑わせたりできるのが
人間だけに与えられた特権であるらしい。

はたしてそれは「人間だけ」なのだろうか。
「散歩に行くぞ」と言ったとき、金四郎は笑っているように見える。
もしかしたら彼らは彼らの言葉で、笑ったり笑わせたりしているのかも知れない。

そんなことはいいとして…

「あまり笑わない」という人はたまにいるようだが
「笑ってはいけない」と言われたとき、
というか「○○してはいけない」と言われると「○○したくなる」のが人間である。
先日の吉野家の牛丼などもそうであろう。
「食べられない」と思うと「食べたくなる」

ここ2~3日、ダウンタウンのDVD、
「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで !! 3 」ばかり観ている。
同番組で恒例の企画「対決&罰ゲーム」。
この勝負に負けた松ちゃん、山崎邦生、ココリコの4人に与えられた罰ゲームは
一泊旅行中、「なにがあっても笑ってはいけない」というもの。



おそらく貸切であろう、石和にある温泉旅館には何台もの隠しカメラが仕掛けられ
別室のモニターで、彼ら4人を逐一監視している。
少しでも笑ってしまったら、その都度「お尻吹き矢」の罰が与えられる。



相方の浜ちゃんをはじめ、番組スタッフは
彼らを「笑わせる」べく、様々な仕掛けをする。

色々な仕掛け人が登場して、彼らを笑わせるのだが
中で一番面白いのは、罰ゲームを受ける当人達の潰し合い。
本来、仲間であるはずの彼ら4人であるが
自分だけ笑ってしまった悔しさか、はたまた芸人の性か、
いわば「身内」を陥れようとする。

「オレはわろてない!○○や!」
と、相手に罰をなすりつけたかと思うと、今度は一致団結し
「あかんで!気ィ引き締めて行こうや」と励まし合う。
この葛藤が面白い。





罰は「お尻吹き矢」にとどまらず「タイキック」などという
恐ろしいものにまでエスカレートしていく。



別室では“究極のサド芸人”こと浜ちゃんが
この様子をキャッキャと笑いながらみている。



このVTRを観ながら、松ちゃんが言った言葉
「笑えないってつらいよ。とにかくストレスがハンパやない」

嫌なことがあって、そのことが頭の中を駆けめぐり
何をしていても集中できないことがある。
目に入るもの全てが癇に障る。
周りの全てが敵に見えてくる。
しまいには社内の人や、家族にまで当たり散らしそうになる。

「気にするな!忘れろ!忘れろ!」
「お前にだって、ちゃんと味方はいるぞ!」
「つまらないことだぞ!ちっぽけなことだぞ!」

大人げない行動に出る前に、必死になって自分を押さえつける。

嫌なことがあったときは、このDVDを観て思いっきり笑い、
「笑える」ことの歓びを噛み締める。

損な芸風?

2004-12-14 | 芸能
オレはお笑い番組が好きだ。
今、毎週楽しみにしているのが「内村プロデュース」。
中でも「さまぁ~ず」が好きなので、
彼らが出ている番組は、好んでよく見る。
同世代の、これも改名してから売れた「くりぃむしちゅう」と同様、
今最も旬なコンビだ。
さまぁ~ずは元バカルディ
くりぃむしちゅうは元海砂利水魚
こうしてみると前名は両方とも角張った名前だったのだなぁ…

で、昨夜放送されていた「内P」は『出るクイ打ちまくり85分SP!!』
さまぁ~ずやTIM、ふかわりょうといった中堅の面々が
若手の得意ネタで勝負をするという企画だ。
今、最も旬な若手といえばあの「ギター侍」波田陽区だろう。
「って言うじゃない… …残念 !! ○○斬り!」
というお馴染みになったフレーズで大賞は逃したものの、
流行語大賞にもノミネート、DVDや出版物も大ヒット。
ノリに乗っている。
うちの子供らも大好きだ。

しかし、である。
こういったフレーズの面白さというのは、流行語になるくらいだから
インパクトがあって一気に売れるものの、飽きられるのも早い。
「なんでだろう」「ゲッツ!」「三瓶です」古くは「だっちゅーの」
その後泣かず飛ばずといった感は否めない。
オレが波田陽区を初めて見たのは「エンタの神様」であった。
正直、何が面白いのかオレには「?」であったし、
人気者になった今でも、同じ感想だ。
これはオレの感覚が古いのか、単なる好きずきなのかは分からない。
もちろんネタを生み出す苦労という点でいうなら、
純粋に「しゃべくり」で勝負している芸人とて同じだが
限られた芸風、損な芸風であることは確かだろう。

すべての芸人がとんねるずやダウンタウンのようになれるわけではない。

波田陽区、いつもここから、パペットマペット、陣内智則
青木さやか、だいたひかる、友近…

オレが好きなドランクドラゴン、アンタッチャブル、
ヒロシ、笑い飯、長井秀和

お笑いファンとして、どんどん新しい芸人が出てきて
たくさんのお笑い番組が見られるのは大歓迎なのだが、
今後この若手達がどう化けていくのか楽しみである。



イラストギャラリーに『ギター侍 波田陽区』をアップ

※ イラスト 描きやすい顔であった…
これ一発で消えようものなら、まさに
「残念!!!」とネタにされること必至であろうな…

演芸について

2004-10-18 | 芸能
お笑いブームである。
若手が面白い。子供らが毎週「エンタの神様」を見入っているので
自然と憶えてしまった。
お気に入りはドランクドラゴン、インパルスなどなど。
中堅どころでは、さまぁ~ず、くりぃむしちゅうなんかも好きだ。
「内村プロデュース」は毎週欠かさず録画している。
押しも押されぬ大スターでは、ダウンタウン、とんねるず、島田紳助もはずせない。

特に若手で注目しているのは、まだ東京では馴染みが薄いが「笑い飯」。
最高に面白い。

もともと演芸ファンである。
伝説の「MANZAIブーム」は二十歳くらいの時だったし、
それ以前に古典落語の大ファンであった。
当時、既に亡くなっていたが五代目古今亭志ん生、八代目桂文楽、
六代目三遊亭圓生らがお気に入りで、先年亡くなった五代目柳家小さんも良かった。
四天王と呼ばれた、立川談志、古今亭志ん朝、三遊亭圓楽、橘家圓蔵
名前を挙げればキリがないが、特に立川談志は随分追いかけたものだ。
改装前の池袋演芸場での真打ち興業は可能な限り、通い詰めた。
19~20歳くらいのときであったが、生活の全てを費やしていたと言っていいほどだった。
ビデオが普及する以前だったので、テレビ、ラジオのオンエアは残らずチェックし、
1000本はくだらない数のカセットテープが今でも実家の押入に眠っている。

仕事や私生活で、神経がささくれだったとき
オレを癒してくれる。笑い飛ばして元気になれる。
人間、笑っているときや美味いものを喰っているときは幸せになれる。
生きていることのありがたさを実感できる。

今は亡き名人たち。
第一線で頑張っている芸人。
これから大きくはばたこうとしている芸人。
彼らがいるからこそ、オレは明日も生きていける。

感謝感激、雨、しょんべん
テケレッツのパァ!