いつの間にか「寒いね~」というのが挨拶になっている伊丹地方
日中の良い陽気のままで夕方散歩に出てしまうと、あっという間に日が暮れ寒くて居られなくなります。マフラー・手袋は必須です
夕暮れの中のラム。昨日は尻尾フリフリでご機嫌でした
もうちょっと落ち葉があると絵になるかなぁ~(いかんせん撮る方の腕がねぇ^^;)
連載『9月、秋は嵐と共に』ですが、ついに放射線治療が始まります
先週までは本当にやると思ってなかったんですけどね。運命ってどう進むかホント分からない
《9月4週目からの4週間》
実際に放射線治療を選択したのですが、先週説明を受けた時点で腹は座りました。もちろん不安はあります。が、“不安”自体は春から‘異常な状態’になった時から続いている事です。
でも何が違うかと言えば「このまま放置しても治ること無く悪くなるだけ」ということがCT画像を見てハッキリし、ある意味“終わり”を知った事です。
親の介護でも、子どもの学校内でのいじめ、家庭内暴力の最中の親子なども同じでしょうが、「いつまでこの状態が続くのか?」が分からない事は相当なストレスになり、自分自身を追い詰める事になりまねません。実際聞いた話しですが、ペットの介護の中で多いのが「食べてくれない。いろんな物を試したけどどれも食べてくれない。今まで大好きだった○○さえ食べてくれない。もう何をあげればいいのか分からない」と追いつめられる飼主が多いという事。この話は私が同じような状況、ラムがゴハンを食べなくて途方に暮れていた時に犬友さんが聞かせてくれました。ちょっと気が楽になりました(ありがとう)。だから“終わり”がある事が分かるだけで、前向きに進むことができるんだと思いました。そこへ向かう最善策はなにか?と。
健康であっても生命体である限り“終わり”は来るのですが、私達がラムに対して「どういう終わり方をさせてあげられるか」という時間をもらったと思いました。過程は多少の違いはあるものの、最終的な考え方は相方と相違なかったので、これから悪くなる一方なら、それを‘変えられる’かもしれない選択をしようとなり、それは唯一の治療法「放射線治療」だったワケです。あくまで緩和治療の範囲を考えているので‘完解’という奇跡を現実の目標と定める事はしません。恐くてできませんヨ ‘変えられる’かもしれないのは、腫瘍が縮小して少しでも楽な状態を維持させる事ができるかもしれない、という事。こう考えられたのもハーブやら中医学やバッチフラワーレメディなどのホリスティックな健康法を学んできたからだと思います
緩和的(消極的)放射線治療は「毎週1回を4週間、短時間・少量の放射線治療」という内容で行いました。
大学病院なので平日しかやってないのですが、相方が夏休みを残しておいてくれた+有給休暇でイケると判断し実行できたワケです。そして重要ファクターである「お金」ですが…ぶっちゃけ結構な出費です!ただラムがウチに来た頃からこういう事に為にとコツコツと溜めていた貯金があり遂に役立つ日が来た訳です!これも広島で診てもらってた獣医さんからのアドバイス「転勤で都市部に住んだらペット保険に入った方が良いです。治療費が広島とは違って高いからね」。動物病院はいわゆる自由診療のようで、特異性に地域性もあるようです。13年前はペット保険も種類が無かったのでその分貯めとくか、という事になったワケです。
しかし今回の治療で…毎月13年間貯めた金額の半分が一気に飛んできましたけどぉ~~ 残りはぼたんの為にとっておきたいんだけどなぁ
放射線治療がどういうものかについては一応説明を受けたものの、放射線治療は見れないし、ラムがどんな感じで受けているのかサッパリ分からないという不安が最初はありました。しかしこちらの不安をよそに、獣医さん、特に専門の病院なので先生にしてみれば「いつもの治療」に過ぎないんだという事を実際行ってみて思い知らされました。それはいつも通り良い意味で“淡々と”“普通”の対応なので安心感にも繋がりました。そして前にも書きましたが、担当医師が「アーティストのゆずの岩沢さん似」というのも大きいかも
また放射線治療の効果は治療後~2,3ヶ月にかけて出てくるとのことで、今日の治療で何か驚くような事はすぐに起きる事はなくアワアワしてもしょうがないってコト
とはいえ1歳になる前に避妊手術を受けた時以来の「麻酔」がどうなのかという心配は多少ありましたが、CTの時も大丈夫だったし、事前に聞いてた麻酔の考え方「だいたい大きな病気をするのは高齢になってからなので、高齢犬を前提とした麻酔を考えてやっています」も納得してたので、まぁ大丈夫かなと。もう一つの心配はゴハンを食べずに痩せたので体力が持つか?という事でしたが、「ゆずの岩沢さん似」の獣医さんが大丈夫っていうなら大丈夫
そして治療後、ラムさんと再会の時。またポテンシャルの高さにまたまた脱帽ですよ
本来持っている「お仕事犬」モード全開で「やってやりましたよ!」という感じで達成感満載の顔で出てきました 元気過ぎてこっちが心配になるぐらいです。
麻酔自体は10分+αぐらいのもので、よって治療時間もそれ以内。2時間という時間は治療・麻酔あけの様子を見るために取っているとの事。麻酔空けのポヘェ~とした状態があけてからの再開だし、ラムは寝てるだけだから治療については知らないし、そりゃぁテンションで出てくるワケだ
そして驚いたことが2つ。
まずあれだけ食べるのを拒否してたゴハンを帰宅後に食べた
おそらく初回治療後は「やってやりましたよ!」という充実感で食べたのだと思うけど、次の日の夜から全然食べないという日はありません。それは今日まで続いています
そしてもう一つは、上あごに出っ張ってた腫瘍がへっこんだ
治療後3日後には散歩中に“嗅ぐ”ようになり(この時、やっぱり鼻が利いてなかったと再実感)、5日目ぐらいに気づけば腫瘍の出っ張りが無くなり
平らになっていました
そして2回目以降の治療後はキューキューなるオモチャを鳴らしたり、タオルを口にくわえて持ってくることもするようになりました。驚きです
カイヌシ涙ものでした
この傾向は回を重ねるごとに顕著に現れ、病院に行き治療をする事が「お仕事」のごとく、毎回終了後には「やってやりましたよ!」という顔で出てくる そして家に帰ってゴハンを食べ、公園に行って犬友に褒められオヤツを頂き…なんだろう?あんだけ心配していたのにすかされた感じ?! うれしい誤算
つくづくラムのポテンシャルの高さに感服
そしてカイヌシ“白旗”という想いをあらためて思うのです
ただ治療最終回の再説明時に釘は刺されました。
「治療の効果が思ったよりも早く出てる。このような場合は再発するスピードも速い場合があります」と。
医者としては言わなければイケナイ事です。言葉自体はショックもありましたが、病気~治療の一連の中でラムのポテンシャルの高さを思い知らされたので、ラムを体を信じようと思えました
《次回最終回》
昨晩、ついにヒーターを点けました
さっそくきたね
寝る時は腹巻も付けてます。朝には脱げてるケド。
朝夕はホント寒いと感じますね。
時々ラムの鼻が詰まったような状態になりドキッとするのですが、ぼたんも同じ様な状態になってたので寒さが原因か、とちょっとホッとしてしまいます