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軽快?携帯の世界

携帯電話のことを中心に記載してます。難しい言葉もでる事がありますが、なるべくわかりやすく書いていきたいと思います。

『インパクトに欠けるau夏端末』

2006年05月23日 | 軽快?携帯の世界
 ※ ボーダフォン記事端末は都合上省略させていただきます

 夏商戦発表会、最後を飾るのはau。事前に流れていた情報の通り、微妙な端末となったのは非常に残念です。しかしながら今回JATE(ジェイト)を通過しているのにも関らず発表されていない機種もあり、「第二弾もあるのでは?」という噂もあります。発表されるにしても秋冬端末に近いと思うので、あまり期待はしない方がいいと思います。
 そんな話はいいとして、今回発表された機種をみていきましょう。

 ウォークマン携帯、防水WINも──KDDI夏モデル7機種登場(ITmedia)
 au、ウォークマンケータイやG’zOneなど夏の7モデル (impress)
 
 新サービスは以前発表されたGoogleとの提携で発表されたEZwebの強化。他のブラウザを使わなくてもある程度(どの程度かはわからないが、発表をみる限り「使える」ものになっているはず)はサイト観覧できるわけですから、かなりのパワーアップと言えます、同日発表したボーダフォンの記事との各紙の扱い方をみても大きな進展だと思います。新規参入組はi-modeやEZwebのように独自ブラウザではなくて、PCサイトに互換性の高いブラウザを導入するようなので、それに対しての対策でしょう。

 今回発表された機種でいわゆる「ハイスペック」機種に値するのはW44T。しかしながらこれも完全なるものではなく、春商戦のような「ワンセグ+おサイフ」といったものがないのは残念。T(東芝)に「Bluetooth+ワンセグ+おサイフ」をぜひ実現していただきたい(価格は高くなりそうですが)
 他の機種としては一つの機能は優れているものの、バランスが悪い。W42CAW42Sタフネスケータイ「G'zOne」「ウォークマンケータイ」といういい冠名が付いているにも関らず、おサイフケータイが付いていない弱点が(今回の機種でおサイフケータイ対応なのは1機種のみ)その反面、アナログを含むテレビ対応機種が2機種あるのはテレビを観てネットに接続するパターンが出来上がれば、FeliCaよりもうまみがあると考えた結果でしょう。ワンセグはともかくある程度統一させてほしかったですね。

 W42Hはデザインはともかく(笑)個人的に嬉しい部分が。気配りスイッチ改登場。機能的にはWシーンということで読んで字の如く2つのモードの切り替えが簡単にできるというもの。着信音はもちろんスケジュールなども切り替えできるので従来出していた日立端末を彷彿とさせます(ちなみに現在は日立カシオ共同製作)。ぜひともこれとともに気配りスイッチをやってほしいです。そうしたら気兼ねなく機種変更できます。

 とまぁau夏端末は「中継ぎ」といったところでしょうか。その分秋冬端末はインパクトあるものになるはずです。W41SHの姿が未だ見えませんが、近々出てくるとは思います。41シリーズなので(というか42シリーズとの違いがあまりないような・・・)目新しい機能はないかと思われますが、期待を裏切らない品質と機能になってくれrか、楽しみです。ん~幸せきそうにないから、機種変更でもして心機一転しようかな、夏。

 

 
 

『902iSで夏商戦を乗り切れるか』

2006年05月11日 | 軽快?携帯の世界
 30℃を超える日が日に日に多くなってきた最近。夏商戦を前にして先陣をきったのはドコモでした。
 
 防水や着うたフル、HSDPA携帯など10機種──ドコモの夏モデル(ITmedia)
 ドコモ、902iSシリーズなど新FOMA端末8モデルを開発(impress)
 
 型番からある程度予想できた、防水機能搭載のSO902iWP+HSDPA対応のN902iX HIGH-SPEEDなどいつになく個性を発揮している今回の90Xシリーズ。一部デザインなどに焼き増しに近い部分やあるもののそこは目をつぶりましょう(笑)
 
 個人的に思うのですが、最近ドコモ発という「サービス」が少ないような気がします。今回の新サービスも着もじ以外は他社と似たようなもので主役の着もじも微妙・・・メールでも要が足りると思うんですがね。フルブラウザも定額にはならないので使う方がいるかどうか・・・jigの存在をしっている方はまず使いませんし、フルブラウザを使うような方はjigを知らない方は少ないと思いますし、公式?フルブラウザ使いたい方は他社に切り替えていると思いますし。いっそのことjigブラウザを公式に、なんて思ってみたりします。まぁ対応機種を増やしているということはそろそろ定額導入という可能性もあるとは思います。

 音楽再生なんかは「着うたフル」も導入したりとauに比べて柔軟路線ですね。i-modeなんかも初期EZwebに比べると柔軟路線だったので(PCでHPを作る技術があれば容易に開発できるコンテンツなど)、うまみを残しておいて、かつ柔軟に対応という部分はいい姿勢です。このところ独自技術の方に傾いているKDDIに見習ってほしいです。話がずれました。「再生時間」や「WMAに対応」は音楽はドコモといわんばかりの様子。その辺を武器にしたらauはつらいでしょうな・・・

 au、ボーダフォンの夏端末によって左右されるとは思いますが、今年のドコモはいつもと違う・・・そんな感じがします。ナンバーポータビリティ前に加入者をどれだけ確保できるか、楽しみです。

『3キャリア揃った新機種』

2006年01月19日 | 軽快?携帯の世界
 auの新機種発表が終わり、一通り今年はじめの新機種ラッシュは終わりました。端末差があるので今回は発表順にしたいと思います。

 NTTドコモ デザインケータイでどこまでドコモ色を変えることができるか

 ドコモ、デザイナーズ携帯「702iシリーズ」(ITmedia)、NTTドコモ FOMA 702iシリーズ発表(CNET Japan)、ドコモ、「702iシリーズ」を開発(impress)、“デザイン”はauだけじゃない! NTTドコモが新モデル「702iシリーズ」発表(日経bp)
 auが得意であった(笑 機種によって新サービスが受けられないアンバランスさが目立ちます。個人的にはプッシュトークとセキュリティー機能は全て載せるべきだと思います。せっかく個性的なデザインで揃えたのならばユーザーの選択肢も広げるためにバランスがほしかったのは非常に残念ですね。それにしてもD702iがソニーエリクソン(SO)に似ているのはどうかと・・・

 
 ボーダフォン 薄さと大人っぽさで反撃なるか
 
 世界最薄、Samsungケータイも──ボーダフォン、4機種の新モデル新ケータイ春商戦向けラインアップ登場--ボーダフォンボーダフォン、春モデル4機種を発表薄~い初のサムスン電子製端末も登場!ボーダフォン春モデル4機種
 何といっても注目なのがサムスン製の極薄ケータイ。ハイエンドとはいかないもののスタイリッシュなボディーと性能はかなりのもの。価格も15000円あたりと思ったより安いです。問題となるのはUI。某氏によると「UIも思ったより良好」という言葉を信じていますが実際に各個人で操作してみないとなんとも・・・904Tは結構心動かされています。カラーはイマイチですけど端末価格が20000円とお買い得感が強いので、今回発表されなかったSHの存在も含めいい意味で「不気味」なのでボーダフォン復活の兆しがみえてきそうです。

 
 au by KDDI いつになく有利な春商戦を余裕で勝ち抜けるか
 
 PC連携の新音楽サービス──対応のWIN 7機種も発表KDDI、4GバイトHDD内蔵端末を発表--着うたフルのPC保存も可能にau、1X WIN対応の新端末7モデル発表
 焼き増しデザイン・・・(笑 やデザインケータイなどいつになくメーカーが豊富なau。「音楽ならau」と言わんばかりの音楽中心のラインナップは賛否両論。独自プレーヤーはiPodなどを持つユーザーにとっては「・・・」ですが、携帯で全て済まそうという方には高評価と思います。電話帳などのバックアップもできるのでUSBケーブルが同封されている今回機種変更を考えている方はいいかと。端末はHDD搭載など話題は集まるものの、どうも端末の個々の魅力が薄れているように感じられます。W41Hはワンセグ対応のもののデザインはW32Hの焼き増しとちょっと残念。W41CAW41Sも同理由。しかし逆に考えると「端末価格が安い」ので新機種で安く機種変更したいのならばオススメ。特にSは一万円あたりとかなり安いので売れそうですな。

 ドコモを追随する2社が本格的に始動しはじめたのはいいことですね。特にボーダフォンは今までがひどかったのでこれからの巻き返しに期待。もちろんサービス改悪はなしの方向で・・・(笑 auも久々に本腰を入れて春商戦に臨んでいるのでドコモを巻き込んで面白い商戦となりそうです。果たして筆者は今度こそ機種変更ができるのか。筆者のブログ初となる「機種レビュー」はできるんでしょうか。

 注:リンク先が省略されている部分があります。初出と順番は変わらないのでよろしくお願いします。

『PTTで変わる携帯電話のあり方』

2005年10月20日 | 軽快?携帯の世界
 既報の通り、ドコモは902iシリーズを発表しPTT(プッシュ・トゥ・トーク)などの新サービスも同時に発表しました。トルカはさておき(笑)、このPTTについて詳しく書いてみたいと思います。
 PTTと言うと大抵の方はわからないと思います(かくいう筆者も)「トランシーバーが携帯電話に組み込まれた」というと途端にわかりやすくなります。携帯電話のネットワークを使う部分はトランシーバーとは違うので圏外ではもちろん使えません。すでに海外では浸透し、SMS(ショート・メッセージ・サービス)は若年層、PTTはそれSMSに慣れていないそれ以上の年齢層と分かれています。
 月額1050円でかけ放題ということで「音声定額?」と叫ばれていますがこれは「擬似トランシーバーであり音声定額ではない」ということをお忘れなく。音声をパケット(小包)にして相手側でそれを音声化して再生するという方式を取るので誤差も生じますし、トランシーバーのように片方が話しているときには通常通話のように「参加」することはできません。つまり「音声を録音して送るボイスメールの発達版」と言えるでしょう。
 海外でのように層が分かれる可能性は低そうですが(若年層以外は使い方がイマイチ浸透しないかも)昨晩の記事に書いたようにキャリアにとっては「賭け」であることは間違いありません。音声ARPU(月額平均使用料金)は年々低下していて各キャリアはテレビ電話やパケット通信でそれをカバーしようとしています。しかし、カバーできるのももう残りあとわずか。すでにウィルコムでは音声定額を実現させていますし、ボーダフォンでも限定ながら音声定額を進めています。音声定額に慎重なドコモ・auはPTTという音声定額とはまた違ったサービスでカバーすることを狙っています。恐らくauも冬の新機種か以降にPTTを導入してくると思われますが、両キャリアにとっては「PTTが普及してもしなくてもうまみが少ない」ことでしょう。そんなうまみの少ないものにどうして参入するのか。それは携帯電話のIP電話化の布石というのが両キャリアの戦略から垣間見える本音です。そう、音声定額は遠くない日に携帯電話でもいよいよ実現となるでしょう。

『HDD搭載ケータイは秋』

2005年06月05日 | 軽快?携帯の世界
 日曜日の夜ですが今日の朝刊に気になる見出しが・・・

 「1000曲ケータイ」秋登場 東芝の超小型HDD内蔵(asahi.com)
 昨年のCEATECで東芝の携帯向けHDDが発表されたことを覚えてらっしゃる方もいると思いますが(10/1のITmedia記事)今回はそれが時期もほぼ決まり手に入れられるようになるわけです。筆者年内ぎりぎりと思っていたのですが意外に早くてビックリです。
 HDDが携帯に「載る」ことによってメリットは計り知れません。記憶容量が現在より遥かに多くなりキャリア側のコンテンツもよりリッチになることは明らか。しかしHDD搭載となるとPCユーザーならご存知のことの「扱い方」が重要になってきます。
 現在HDD搭載のiPodなどが市場に出回るようになりHDDは何なのか?ということを知らない方が持っているのも珍しくなくなってきました。
 ここでHDDについて自問自答含めて復習。
代表的な記憶装置の一つ。磁性体を塗布または蒸着した金属のディスク(「プラッタ」という)を一定の間隔で何枚も重ね合わせた構造になっており、これをモーターで高速に回転させて磁気ヘッドを近づけてデータを読み書きする。磁気ヘッドとディスクは10nm程度と非常に接近するため、振動に弱い。パソコンを初めとするほとんどのコンピュータに搭載されている、代表的な外部記憶装置。ディスクの大きさは、ノートパソコン向けのものは2.5インチが、デスクトップパソコン向けのものは3.5インチがそれぞれ主流。コンピュータとの接続にはSCSIやIDE(ATA)などが使われる。(e-Wordsより) つまりディスクを「削って」書き込みするわけで(意味合いは違いますが)当然振動に弱い。だからむやみに落としたりするとデータが飛ぶ可能性があり(結構高い)ましてやよく落とす?携帯電話に搭載されることになるとデータが失われる危険が現在よりも高くなるわけです。
 現在ではショックセンサー(落とした場合HDDを保護する)などを搭載して少しでもデータが失われる確率を減らそうとしています。そしてG'zOneのように携帯を全ての状況から守ろうとする携帯まで再び出てくるようになりました。もしこれにHDDが搭載されたら?重さは考えるだけで恐ろしくなるでしょうがバカ売れ確実。今後HDDを守る技術がどんどん発展していくでしょうし、衝撃に強いケータイにノウハウのあるカシオが技術提供をする・・・なんてこともあるかもしれません。今回カシオが出したタイミングと今回の東芝の発表。どうやら国内初のHDD搭載機種はauかもしれません
 久しぶりに情熱で書きました。駄文ですみません。日付変わると筆者の誕生日。自分にご褒美上げたいです。最後まで読んでいただいてありがとう。では、また。

『価格抑え目、機能はてんこ盛りのau新機種』

2005年05月27日 | 軽快?携帯の世界
 このところイマイチ元気のないauですがやっと新サービス&新機種を発表しました。
 
 夏モデルで「オーディオ・ビジュアルに強い」目指すau(ITmedia)
 au、テレビチューナー搭載など夏モデル5機種発表(impress)
 KDDIが「認識率99%」の曲名検索サービスを開始(日経bp)
 KDDI、携帯電話向けTVサービスを6月に開始--1セグ放送への布石に(CNET Japan)
 
 と各ニュースサイトも「TV」を軸に取り上げています。やはり来年から本格導入される地上波デジタルを受信できる機種に向けの準備という部分があるからでしょう。

 1、TV+ネットで挑戦
 「地上波デジタル(モバイル)の開始に向けアナログでできることはやる」というようにアナログでできるだけのことをしています。ただしテレビが受信できなければ意味がないのでなかなか発揮する場面は少ないかもしれません。特に地方は・・・

 2、携帯があなたのパートナーとなる!?
 テレビや街中で流れている音楽を携帯に聴かせることで、局名を検索できるという「聴かせて検索」がそれでKDDIが携帯を使って「秘書」を実現させようとしている「本気さ」が伝わってくるサービスです。CD音源しか検索できないのはつらいですけど・・・

 3、「安心ナビ」はauシカできない
 GPS関連サービスが充実し始めてきました。電子コンパスも標準にしてほしいですけどね。

 4、ユーザーが端末を復活させた!!Gショックケータイ再び・・・
 こだわりの想いを集結──カシオに聞く新“G'zOne”(ITmedia)
 4年ぶりのリバイバル──復活のG'zOne発表
 復活したG'zOne、「情熱で困難を乗り越えた」(impress)
 読むたびに涙が・・・友人も何年耐えたんでしょうか。電子コンパスなども搭載で使い勝手も十分考えられた端末で大ヒット間違いなし!でしょう。これだけ愛されているケータイは世界で初めてでは?

 カシオ端末がでるのを待っての記事でしたが個人的にちょっと物足りない感じが・・・それもはやり体調(精神面も)不良のせいかと。一度はもどったのですがちょっと不安定さが残っていましてまたダウンです。挽回は必ず!!

『全機種FeliCa搭載、901iS登場』

2005年05月18日 | 軽快?携帯の世界
 ITmediaさんやimpressさんの記事でもうご存知の方も多いはず。ドコモユーザーには念願?のおサイフケータイ対応の901iSの特徴をみていきましょう。
 800MHz対応で劇的に変わるエリア
 一般の方にとっては「800MHzとはなんぞや?」といった感じでしょうが簡単にいえば現在のエリア(2GHz)にプラスエリア(800MHz)が加わるわけなので比較的建物内や地方で弱いとされた2GHzをカバーできるようになることで品質部分でアップしたわけです。現在のFOMAに不満を持っている方でもmovaからの乗り換え検討の方でも本格的に選べるようになった、はずです。

 自動時刻補正機能で待ち合わせにもピッタリ!?
 auでは当たり前になった自動時刻修正機能。今回D901iS、F901iS、P901iSでは携帯電話のネットワークを使いそれを可能としました。しかしauのように衛星を利用したサービスとは違うのでそこはauの勝ち?

 フルブラウザ搭載でauに追随
 定額ではありませんが、N901iSでPC上のサイトを観覧することができるフルブラウザを搭載。フルブラウザで一歩リードするau、夏以降に新型フルブラウザ搭載機種を出す予定のウィルコムをターゲットにどこまで迫ることができるのでしょうか。しかしながらjigブラウザがアプリ利用できるドコモでは意味がないと・・・

 FeliCa搭載で思惑通りにいくのか
 対応機種は増えても実際利用している方が思ったより増えていないFeliCa。今回全機種搭載で「ついで利用」者がどのくらい増えるんでしょうか。それもこれもキラーコンテンツ、Suica次第でしょうね。

 やはり今回の目玉は最初にあげた800MHz対応。周波数のお話を量販店にいる店員さんにするのはやめましょう(笑)パニクる方がいらっしゃるので。とにかく今までの不満点が解消される(ドコモ)ようなので買い!ということは間違いないです。

『携帯の進化を進めるKDDI』

2005年03月31日 | 軽快?携帯の世界
 既報のとおりKDDIはパケット定額サービスをリニューアルしました。ユーザーにとってはお得で入りやすいものとなった定額制。キャリアの思惑などに焦点をあてみていきたいと思います。
 
 1、既存のビジネスモデルを破壊する?
 i-mode開始から今年で6年となりますが、ニュースなどのコンテンツを楽しむためにユーザーが月額料金を支払うというビジネスモデルもほぼ同時期に誕生しました。現在でこそパソコンが普及したといえますが6年前は現在と比較しては何ですがまだ「小難しいもの」でした。そうした中で携帯電話でインターネットができる(制限はあるものの誰でもプロバイダなど関係なしにネットができた)ことは多くの人にとってネットを身近にしました。これによってPCでみるサイトは基本的に無料で携帯で取得する情報は有料というPCユーザーにとってはおかしなモデルができあがってしまいました。例えばアサヒ・コム。PCでみるのは無料ですが、携帯電話で公式HPにアクセスすると月額100円を払わないとみれません。今でこそ無料ニュースサイトなどが増えたものの有料なものがほとんど。これがPCさいとビューアー(Opera)によってPCサイトをみることができるので上記で述べたビジネスモデルに大きく関わることになります。

 2、KDDIにとっては大きな賭け
 ビジネスモデルを破壊することはKDDIにとってもデメリットの割合が大きいです。ドコモのようにi-modeというブランドに比べればEZwebは小さいかもしれません。しかし、コンテンツ供給会社からの収益が大きく減ることになるので打撃は大きいです。いくら月額料金が上限で5985円(基本料別)といっても企業の「つながり」が減ることになる可能性が大きい(携帯向けコンテンツのみを考えた場合)コンテンツ収入がドコモよりも少ないKDDI(規模が違うので仕方がない)にとってわざとビジネスモデルを破壊して他社ユーザーを囲い込むことによってコンテンツ収入の分を回収したい思惑があるということです。それによりコンテンツ企業は減るのでユーザーからの収益>コンテンツ企業からの収益というモデルが確立されなければ減収につながるので諸刃の刃というわけです。

 3、有料コンテンツで稼げるモデル
 2で述べましたがこれはKDDIにとって大きな賭けです。しかしただ既存モデルを破壊するのではなく着うたなどの携帯電話ならでわのサービスはいくらなんでもコンテンツからダウンロードしなければなりません(PCで自作する方法はありますが、着メロ・うたの市場規模をみると事業者にとってはまだまだ「うまみ」はあります)。EZナビウォーク、EZチャンネルなど独自のコンテンツをどれだけ利用させるか、さらなるテコ入れが必要となることでしょう。( ダブル定額ライトは敷居を低くしたためダブル定額よりパケット料は割高です)

 とみてきたわけですがなんにしろフルブラウザが定額になったことは大きいことです。現在は対応機種が一つしかないため一部しか広がらないでしょうが、KDDIも今後機種を増やしていく方針だそうなのでじっくり検討してみるのもいいかと思います。長文になりました。最後まで読んでいただいてありがとう。では、また。

『700iで春を制すことはできるのか』

2005年02月13日 | 軽快?携帯の世界
 先日発表されたFOMAの派生モデル700i。「やっとFOMA普及モデルが・・・」と期待された方も多いはず。従来のFOMAは高機能をかかげいわゆる「ハイエンド」のみしか選択肢がなく、ほどよく使う方には仕切りが高かったと思います。今回ではドコモのよると「コスト削減で価格も安く、新規ユーザーの獲得も十分可能」としています。
 900iとの違いについてはこちらをご覧いただくとしてユーザーのメリットはどのくらいあるかみていきたいと思います。

 1、ドコモの目的=ユーザーのメリット?
ドコモにとっては(メーカーにとっても)コスト削減でFOMAの開発費を少しでも浮かせたいというのが今回700iを出した主な理由。もちろん普及端末を出すということも目的ですがもし今回の機種と900iを比べたらどちらを購入するでしょうか?細かい違いはあるものの価格も700iよりはるかに安く(量販店では新規購入だと数千円も)FOMAとしての機能は700iより上なのであくまで筆者の考えですがこちらを選ぶ方が多いのではないでしょうか。そう考えると今回の700iはあまり必要ないかもしれません。

 2、機種が増え、選択肢が広がる
901iや900iのハイエンド(高機能)機種などを合わせると20機種。これは機種を選ぶ際には大変大きいです。店頭に行って選べる機種が少ないと自分のニーズにあった機種がないなどといった場合もあるので価格が安いという面も含め大きなメリットでしょう。

 3、明確な違いがない機種
50Xシリーズと25X・21Xシリーズの違いは何でしょう。端的にいうと「50Xはmovaの中では高機能、25Xはカメラ付きでそれ以外はi-modeができるなど極一般的な機能のみで21Xはカメラなし」というのはご存知の方も多いはず。これはきれいに機能によって区別されていて、他社でも同じことです。今回の700iと900iの違いは何でしょう、と聞かれてもきちんと言える方はかなりの携帯マニアかと・・・(笑)アプリの容量が少ない、重さが比較的軽い、ここは901iと同じなどといわれても筆者もあまりピンときません。つまり大きな差がない中途半端といえます(辛口で)。筆者の予想としては700iは思い切ってテレビ電話のみという機種を出すと思ったのですが(あれだけテレビ電話のCMをしているので。かなり安くないと売れない・・・かも)それだけわかりやすい違いがないと混乱を招くかもしれません。もしかするとドコモとしては目立った違いがないことがメリットかもしれません。

 デザインどうこうよりも特徴がないことがメリットな700i。果たして春を制するのはドコモかauか、ボーダフォンか。楽しみなところです。一度消えた文章なので遅くなりました。最後まで読んでいただいてありがとう。では、また。

『インセンティブ社会からの脱却』

2005年01月26日 | 軽快?携帯の世界
 スカパー!がインセンティブを支払い続けなくてはならない理由という記事が先日ありましたが、一般の方はインセンティブという言葉自体馴染みがないと思います。今回はこのインセンティブについて書いていきたいと思います。
 まずインセンティブとは何でしょう。>インセンティブ(Incentive)とは,奨励や刺激,報奨といった意味の英語であり,主に報奨金を付けた契約などに用いられる。販売奨励金とも呼ばれる。(ITmediaより) こういわれてもいまいちピンとこない方が多いと思います。販売奨励金といわれるとリベートの方がわかる方が多いと思います。多少意味合いは違いますがほぼ同じです。ビール・発泡酒が今年になって値上げという話をご存知だと思いますがこれはメーカーが販売量などに応じてお店に払う「お金」を引き上げたからで極端な安売り競争に歯止めをかけたいメーカーの思惑があるからです。
 携帯電話も同じで本体価格が4万円などするのに発売日ですぐに半値以下で購入できるのはこのインセンティブがあるからです。一見ユーザーにとってはいいとこ尽くめという感じがしますがそうでもありません。ビールなどと違って携帯電話は基本料金に実質上乗せされているためソフトバンクのいうように諸外国と比べると基本料が高いという見解もでてきます(割引などは含まれていない)他の諸外国では端末が定価(オープン価格)で基本料金が子どものおこづかいでも払える額という国もあるぐらいですからそれは見方によっては高いとおっしゃる気持ちもわからないでもないですけどね。
 話をもどしましょう。インセンティブが多い日本はこれによって経営を圧迫している面が多々あるので少しずつ脱却していく必要があるかもしれません。イニシャルコスト(初期投資、つまり端末を購入するときの)が安く済んで基本料金に上積みされている現在の方式だと一つの端末を長期に利用するユーザーつまりキャリアにとってはありがたいユーザーはどんどん機種変更(一年周期で機種変更する計算ですとインセンティブなどを踏まえると「損」はしない。かといって「得」というわけでもない)するなどしないとインセンティブが上乗せされている基本料を他のユーザー(新規ユーザー)のために払うことになってしまいます。つまり現状では長く使っているユーザーより新規ユーザーが優先されているわけです。
 現状の方式を変えると長期ユーザーを大切にできるわけなので携帯電話市場が飽和状態に近い今あたりにゆっくりと変えていく必要があるかもしれません。端末の買い替え需要によって支えられている面など解決しなければならない必要もありますがいつかは解決しなければならない問題です。長文になってしまいました。最後まで読んでいただいてありがとう。では、また。

今回はメンテナンスがあるため早めにアップしました。