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軽快?携帯の世界

携帯電話のことを中心に記載してます。難しい言葉もでる事がありますが、なるべくわかりやすく書いていきたいと思います。

『携帯電話販売についての再考 part1』

2007年06月02日 | 軽快?携帯の世界
 先日の記事にも記載しましたが、モバイルビジネス研究会が販売奨励金(インセンティブ)やARPUなどについての調査報告を提出されました。今回の調査を元に再び携帯電話の販売について考えていきたいと思います。


   まず最初にみておきたいのは普段使われることが多いARPU。これは加入者一人の月額使用料金のことで主に通話料金とデータ通信料金(パケット料金)が内訳となります。impressの記事を参照してみていきましょう。
 >機種変更までの期間が短いが奨励金50,000円の機種を購入するようなARPUの低いユーザーが最も恩恵を受けているとし、逆に機種変更の期間が長く、販売奨励金35,000円程度の機種を購入する高ARPUユーザーが最も損をしているとした つまり月に払う金額が多いユーザーさんが機種変更するときに安い端末に切り替えることが一番「損」をしているということになります。実質の負担としては機種変更代金が少ないわけですから「安上がり」なんですが、インセンティブのことを考えると最新機種の50000円の端末をキャリアが25000円にして(キャリアがインセンティブで端末を割り引く)販売していて、もう片方が型落ち(古くなったもの)して5000円のひとつ前の世代の端末があります。こう考えると私達ユーザーが月々払った料金から端末のインセンティブが出ているので古い機種を購入すると「損」をするようになります。
 実際には今回の調査でも書かれているように、どちらが本当に「損」をしているのかが非常にわかりにくく不透明です。ドコモのように一定の長期ユーザーには電池パックを提供するといったサービス(ITmedia)がありますが、これもひとつの端末を長く使ってもらうためドコモとしてはそれだけインセンティブを払う機会が減るので「お得」になるわけです。この電池パックを含めて本当に私達ユーザーは「損」をしているのでしょうか。
 はやい話でそれは「NO」と言えます。電池パック提供は誰でもありがたい話ですし、ユーザーにとって悪い話ではありません。先ほどの機種変更の際もいくら古い機種だからといってもタダでくれるわけではありませんので、サイフから現金が出ていくことになります。ひとつの端末が壊れたりしない限りある程度は使いたいのが一般ユーザーの考え。ヘビーユーザーはせっせと他のユーザーのインセンティブ分も使うわけですが、自分のサイフからもお金が出ていきます。損得勘定でこの問題は考えることが非常に難しいのですが、実質的には損しているわけではないといえるでしょう。


 では、使われなかったインセンティブはどこにいくでしょうか。もちろんキャリア側の収益になります。基地局の維持費や端末開発コスト(補助)など色々しなければならないので当たり前なのですが、ユーザーとしては特に長く同じ端末を使っているユーザーにとっては「電池パック提供や年月経過による端末の値引き料金の拡充などを期待したい」くなります。実際にドコモのようにユーザー数が多いキャリアですと、同じ端末を長い年月使っているユーザーほど端末の料金が比較的安くなります。これはあくまでトップのドコモだからで、KDDIやソフトバンクでは新規獲得をしなければならないので新規価格と26ヶ月以上の価格が一緒となっている現状があります(地域によって誤差がありますが)。本当は全てのキャリアで長期ユーザーもそれなりの恩恵が受けられないといけないわけなんですが、そこは年間割引などの間接的な恩恵によってカバーされているので一概には言えません。ただここはドコモを見習い何らかの処置を講じるべきだと思います。


 このほかにもSIMロックの問題があります。この問題についてはまた後日part2に記載したいと思います。
 

『出揃った、夏端末。リードするのはどのキャリア?』

2007年05月22日 | 軽快?携帯の世界
 ドコモが一足先に新機種を発表し、「DoCoMo 2.0」と銘打って大規模な広告で文字通り反撃を開始していますが、本日ドコモに遅れること約一ヶ月、ようやく2社も新機種を発表しました。まずはその2社からみていきたいと思います。


 EXILIMにウォークマン、防水ワンセグなど15機種――auの2007年夏モデル(ITmedia)
 au、防水ワンセグケータイなど夏モデル15機種を発表(impress)
 
 好調さを依然キープしているauのKDDI。株価も好調で100万円を超えてきました。さて、今回の夏商戦向きの機種なんですが、注目したいのは2機種。EXILIMケータイウォークマンケータイですね。前者のEXILIMケータイなんですが、カシオは以前からカメラに関しては定評があり、この冠名が付いていなくても「カシオはカメラに強い」というデジカメメーカーらしいイメージがありました。そのカシオがデジカメブランドの「EXILIM」を使うのですからかなりの本気具合が伝わってきます(一部では「アク○ス」の真似と聴こえてきますが)背面からみるとどう考えてもデジカメ。写真からでも質感が伝わってきます。機能もデジカメで筆者の持っているデジカメをはるかに凌駕しています(悲しい・・・)ただ気になるのは価格で、3万円は超えると予想されます。逆に考えるとデジカメ機能が充実していて、デジカメをすでに持っている方にとっては魅力がないかもしれません。
 ウォークマンケータイは容量がアップされて、音質向上もはかられ、普段からLISMOを使っているユーザーならば買い!と言えるかもしれません。外部メモリーもメモステ以外にSDにも対応(両方ともマイクロなのはつらい・・・)キー操作がちょっとつらそうですが、コンパクトな音楽ケータイとしてはFMトランスミッターも内蔵されているので音楽に重点を置かれる方にとってはいいと思います。
 そして、新サービスのラッピングメールTouch Message災害時ナビは地味ながらも面白いですね。特に最初の二つは他社に同様のサービスがありますが、ある程度をカバー。個人的にはもっと互換性を高めて欲しかったですね。単なるおサイフケータイではなく、コミュニケーションツールとしてのおサイフケータイは未来がある感じですが、FLASHなどに非対応など課題も。「俺のお気に入りFLASHあげるよ~」って言ってピッというのもあってよろし。キャリア側の工夫に期待したいです。


 チタンボディ、フラットスライド、VGA+HSDPA、Windows Mobile 6など12+1モデル──ソフトバンクの夏モデル(ITmedia)
 ソフトバンク、夏モデル12機種発表(impress)
 
 ソフトバンクはやや控えめ?という感じがしますが、需要が高まりつつあるスマートフォン分野での強化を着々と進めつつあります。X01TX02HTがそうなんですが、前者は国内向けの端末で後者は海外向けの端末といった感じでしょうか(特に分かれているわけではありませんが)両機種とも無線LANにも対応し、家やホットスポットのあるところでは無線LAN・その他はHSDPA(3Gハイスピード)や海外ではGSM方式を利用といった使い方ができるので、ややPC向けな使い方をする方にとっては魅力的ではないでしょうか。
 アクオスケータイの代名詞で有名になった、シャープ製端末。今回も進化して登場。912SHがそれなんですが、外見はほとんど変わりませんがワンセグマルチタスクが可能となったことが大きいです。ワンセグ見ながらネットするという今までやりたかったことができるのは実にすばらしいですね。そこはユーザビリティで評価が高いシャープならではといったところですかね。
 他にもソフトバンクが得意とするカラーが豊富な機種が多く揃っているので、機能よりもカラーで迷いそうですね。


 3.1インチワンセグ、3インチWVGA+HSDPA、タッチパッド、体感ゲーム、スリム&小型──ドコモ夏モデル発表(ITmedia)
 ドコモ、904iシリーズ5機種を開発(impress)
 
 もっともはやく発表し、もっともはやく店頭に出てくるのがドコモの904iシリーズ。1台の携帯で2つの電話番号とメールアドレスが使える「2in1」新感覚の操作で楽しむ「直感ゲーム」定額で着うたフルが利用できる「うた・ホーダイ」など他社よりも新サービスが多く、パク(以下自主規制)新鮮さはないももの一定の「やる気」がみられます。端末はかなりの高機能仕様となっており、基本的にはどれを選択してもほとんどの新サービスに対応している点はドコモらしい統一感があります。ただワンセグ機種が一機種と少ないのはつらいですね。ゲームよりもテレビの方が需要がありますから、これがどうでるか。
 他社よりも機種が少ないですが、70Xiシリーズが出ていないのでこれから追加されるので機種の数を考えると十数機種となるでしょう。そちらにワンセグを付けるという荒業(今後ワンセグは全機種にとドコモは言っているが、今のところワンセグ搭載機種はハイエンド機種という位置付けなので)をやるのか、個人的にはそれに期待したいですね。


 端末の魅力をみるとKDDIがリードしている感じですね。ソフトバンク・ドコモがその後を追うという展開は現状と変わらず。今から新規・機種変更する方は夏端末が登場してそれを購入するか、値下がりした春端末を購入するかになるので(もっと我慢して秋冬端末を購入するという方法もありますが(笑))もう少し待ちましょう。あなたはどのキャリアの端末に興味を持たれましたか?ケータイはいつも寄り添う「恋人」のような存在の方もいらっしゃるかもしれません。ならばきちんと選んであげましょう。一期一会なのですから・・・

『春商戦は機能以外?』

2007年01月25日 | 軽快?携帯の世界
 本日25日にソフトバンクモバイルから春商戦向けの端末が発表されました。これでウィルコム含めて主要携帯・PHS各社の端末が出揃いました。簡単ではありますが各社みていきたいと思います。


 2画面、香り、防水、ワンセグ、極薄など10機種――ドコモ春モデル発表(ITmedia)
 ドコモ、703iシリーズなど10機種開発(impress)

 auがワンセグでは先行していましたが、ドコモもやっと本格的にワンセグ端末が登場します。目玉のSO903iTVはソニーのテレビブランド「BRAVIA」の冠を引っさげていて、映像の綺麗さをアピールしています。このアピールで端末が売れるかどうかはわかりませんが、貧弱だったドコモのラインナップを強化してくれるのは間違いなさそうです。
 他にも電池の持ちが気になるD800iDSのようにゲームに力を入れているところがみえるものや、筆者が一瞬「機械が香りを発してくれるのかな」と思ったSO703iなどちょっと脱線しすぎではというものまであります(笑)いつになく個性が強いドコモの春商戦端末。どうでしょうか。


 ワンセグ7機種、デザインコンセプトモデルなど10機種──auの春モデル(ITmedia)
 au、MEDIA SKINやワンセグ6機種など10モデル発表(impress)
 
 auはワンセグの機種を増やし今回の中の対応端末だけでも7機種となり、「春端末ではほとんど付いている」状態に。音楽・映像で囲い込みを狙います。技術的に注目したいのはオープンアプリ。今までのアプリはBREWという特殊のものを使っていたので、ドコモなどでみられた「勝手アプリ」というものがauにはありませんでした。しかし通信量を限るなどして限定的ではありますが「勝手アプリ」をみとめるという方向に。どれだけアプリが増えるかは未知数ですが、選択肢が増えることはいいことですね。
 端末ではadp(au design project)のMEDIA SKINは誰もが気になるところですが、あえてW51CAに注目したいです。以前ヒットした端末を機能アップさせて・・・というのはほとんど前モデルの場合(自動車でいうマイナーチェンジ)。端末のラインナップやカラーを増やしたい理由でやることが多いですが、今回はカシオとしては前の端末(年は2006年だが、端末としては3モデル前)なので「元」端末とでも言いましょうか。W41CAの唯一?の弱点と言われた「サブディスプレイ」もきちんと装備。ワンスグ搭載にも関わらず、薄さは変わらず。大ヒット間違いなし。春商戦でもやはりau有利か?


 ワンセグ、世界最薄、HSDPA、20色展開など14機種58色──ソフトバンクの春モデル(ITmedia)
 ソフトバンク、20色ケータイなど春モデルを発表(impress)

 ケータイ好きのもっとも大好物は「フルスペック」(ハイエンド)端末(ほとんどのサービスに対応している端末のこと)。比較的その端末を出すことが多いソフトバンクは今回911Tを発表。他社にも導入してほしい「青歯」(Bluetooth)やワンセグなど詰め込めるだけ詰め込んだという印象ですが、通信速度も3Gハイスピードに対応し、端末の薄さもぴか一。どのキャリアでも言えるんですが、重さがちょっとネックといったところが弱点でしょうか。
 他はドコモの703iシリーズを意識したのか?デザインに力を入れた812SHなど比較的女性をターゲットにした端末が目立ちます。デザインもなかなかでスリムで軽い端末が多いソフトバンク。海外製のUI(使い勝手)がなかなか改善されないなど難点もありますが、その辺は徐々に改善されていくでしょう。


 音声端末3モデルと高速化したW-OAMデータカード、nico.のコラボモデルも──ウィルコムの新モデル(ITmedia)
 ウィルコム、音声3機種・カード型1機種など発表(impress)
 
 期待されたW-ZERO3の新型などは発表されませんでしたが、シンプル京ぽんなどライトユーザーを意識したラインナップとなったウィルコムの新端末。
 注目すべきはやはり「シンプル京ぽん」ことWX320K。通信速度も新企画に対応し、つながりにくさを解消することになります。機能やスタイルを一新したぶん、連続通話や待受時間が伸びただけではなく、重量も5gほど軽くなりました。全機種WX300Kもカラーの追加やマイナーチェンジがあったので、女性向きのカラーも期待したいですね。後気になるのはネコですか。こういう試みが出来るのはウィルコムぐらいだと思います。もっとこういう企画の端末が増えてもいいですね。


 長文になってしまいましたが、簡単にまとめてみました。全体的にみるとデザイン端末(力を入れた)が多く見受けられました。このところの端末は春端末はデザイン、秋冬は機能・サービスの傾向がみられます。春は新学期・新社会人が多いので、まずは入りやすさを狙おうというキャリアの思惑が感じられます。ただ逆に昨年の端末が安くなる時期でもあるので、使う機能などを色々考えてそちらを選んでみてもいいでしょう。キャリアの宣伝に踊らされることなく、自分にあった端末を選ぶ・・・それが正しい選び方ということを忘れないでください。これは納豆など一連の報道に言えることですけどね(笑)

   各端末の詳しい内容は他のウェブサイトでご覧ください。

『2006年のケータイ業界』

2006年12月31日 | 軽快?携帯の世界
 今年はなんといってもMNP(Mobile Number Portability)の一年だったと思います。今年に入ってから各社サービス・端末の強化を進め、料金面でもかなりの「改革」となりました。ぎりぎりまで決まらなかった手数料も無料(新規契約の手数料・現在のキャリアの解約料がかかる(年契約加入の場合))と比較的移行しやすくなりました。それもあってか混乱が生じたりと、開始後しばらくニュース番組でMNP関連のニュースを見ないことはなかったです。
 期間限定というわけではないので、これからのサービスに期待・・・ということも言えなくはないんですが、サービスが横並びになったり擬似料金プランが出てきたりとキャリアの魅力がなくなってきたのも事実。質は違うと思いますが、表面的に同じになってしまうと一般ユーザーの移動が沈静化する恐れもあり、キャリアは「質」を高めて、それをうまく宣伝していくという難しい舵取りを強いられそうです。


 今年MNPと同じぐらい注目を浴びたのは、やはりソフトバンクのボーダフォン買収。「価格競争に期待」という声が多く、今後も期待されると思います。しかし、「ゴールドプラン」「予想外割」では「わかりにくい」「ごまかしている」などの声も多く、孫氏が掲げている「わかりやすい料金プランを」に期待していたユーザーは早くも裏切られたようにも感じられました。店頭でも混乱は生じ、特に地方のショップでは「わからない」「説明できない」という店員まで現れ、「本当に公式ショップなのか?」というぐらい驚きました。孫氏の発表がいかに急だったとはいえ、お給料をもらっている以上は努力してほしかったと思います。
 ボーダフォンユーザー(J-PHONEユーザーも)はわずか数年の間にキャリアの名前やサービスが変わって、ソフトバンク開始当初蚊帳の外におかれるなど怒れる方も多かったと思います(それ以前に他キャリアに行かれることを考えた方もいたと思いますが)これは他のキャリア(特にau)でもいえることで、サービスだけではなく端末で言え、端末価格が新規よりも高い(買い増し・機種変更時)現状は長期ユーザーには優しくなく、「不公平感がある」「本来は長期ユーザーが安くなるべき」思っている方は実は多いと思います。ドコモの場合、一年以上の前の機種も売り場に置くことができるのでかなりお買い得な端末が多いと思います。これは売り場面積の確保と端末の生産台数が他キャリアよりも圧倒的に多いからです。対するauは過去の端末が非常に少なく、売り場が広くても扱っている機種が重複している場合があります。新規加入者を増やしていかなければならない現状を考えると仕方がないとは思いますが、ドコモの解約率の低下をみるとてこ入れしてほしい限りです。「長く使ってもいいな」と思える携帯キャリアが生き残っていくはずですからね。ちなみにドコモの解約率は0.80%、auは1.04%、ソフトバンクは1.40%。


 端末ではシャープのアクオスケータイにみられる「サイクロイド」型、F903iなどの「スイング」型、W44Sにみられる「二軸ヒンジ」型折り畳み型の進化系がずいぶんと多く見受けられました。ワンセグ対応機種もauを中心に拡大、通勤時間などでケータイでテレビを楽しむ姿がみられました。筆者は6月に念願の機種変更。不人気な機種らしく現在機種変更を格安で受け付けている状況なのはつらいですが、おサイフケータイとしてもフル活用していて、地味な機種ながらいいと思いますよ。ただ結構持ちにくいのが欠点・・・


 気がつけばLISMOのレビューもできずに今年が終わってしまいます。簡単にリスモについて。以前よりも格段に使いやすくなっていて、iTunesなどからの他のソフトからの移行もドラッグで済み自由度は広がった感じです。音質も機種によりますが、強化されています。音楽ソフトとしても格段にあがったリスモ、auの人はぜひどうぞ。
 
 今年は本当に激動の言葉が合う一年でしたね。来年は新規参入組の動きがみえてくると思いますし、既存キャリアも新機種や新しいサービスを投入する予定ですし(早ければ1月に発表?)何にしても面白い年となるでしょう。純増数もauが独走するのか?それとも・・・気になりますね!とにかく機種を選ぶ際は必ずホットモックを試すそれだけを心に秘めて来年も機種を選びましょう!では!!


 ※本年の更新は今回が最後です。一年間ありがとうございました。また来年も引き続きよろしくおねがいいたします。みなさん、よいお年を。

『大人でなかったソフトバンク』

2006年10月31日 | 軽快?携帯の世界
 ニュースですでに知っている方が多いと思いますが、ソフトバンクが本当に「予想外」の動きをしました。26日発表される「新(早くも新)スーパーボーナス」が気になるところですが、彼らが発表したものは本当にお得なのか、みていきたいと思います。

  ソフトバンク公式発表の概要(SBM)、「0円大好きのソフトバンク、端末の持ち帰りは全て0円」──孫正義社長(ITmedia)


 まずゴールドプランについてみてみましょう。基本料金は2006年10月26日~2007年1月15日と期間限定ながら、月額9,600円の基本使用料は、継続割引や家族割引の11年目以降の割引率と同じ月額2,880円となります。この割引は特定の条件を満たしていれば、会社が存続する限り永年継続されます。メールに関しては、SMS(ドコモではショートメール。auではCメール)に加え、電話番号を宛先としてソフトバンク端末同士で送受信した「S!メール」(MMS)の料金が無料になります(国際サービスは無料対象外。21~0:59:59までは月200分まで料金はかからない)そして何よりソフトバンク同士の通話が無料という強みを持つプランとなります。本日発表となった「新スーパーボーナス」により端末の頭金が0円になるので持ち合わせないけど端末がほしいときに便利かもしれません。しかし、本当にいいこと尽くめなんでねしょうか。

  GP<月額2880円ではすまない?>
 1カ月にかかる料金を月額2,880円だけにするためには、ソフトバンク同士のみで通話を行ない(一部時間帯を除く)、ソフトバンク同士のSMSと携帯電話番号を使ったMMSしか利用しない場合に限られる。新料金プランへの加入を検討しているユーザーは、電話をかける相手がソフトバンクユーザーであるかなど、自分の周りの環境をよく調べてみることをオススメしたい。各携帯電話会社のシェアから考えれば、月額2,880円のみとするには、利用シーンが限られると言えるだろう(impress)とかなり限定されることになります。しかもゴールドパックを利用するには後述する「新スーパーボーナス」加入が必須となります。ソフトバンクでは留守番電話などのサービスは付加されておらず、オプション加入となります。しかしゴールドパックを利用するには「新スーパーボーナス」にも加入しなければならないので、「新スパボ」に必須な「パケットし放題・スーパー安心パック・スーパー便利パック」に加入しなければなりません。しかしこれらはキャンペーン後解約可能とのこと。つまりオプションを削れば月額2880円も夢ではないのです(web・e-mailができないので該当する方は少ないはず)参考記事(日経bp)

 
 続いて新スーパーボーナスについてみてみましょう。スーパーボーナスの時にも出てきた言葉「頭金」「割賦方式」があります。意味合いは理解できても「携帯電話とどういう関係が?」という方も多いはず。詳しい説明は後で記事を参照させていただくとして、簡単にわかりやすく説明させていただきます。

  SB<ローンで端末を購入するという形>
 今までの携帯電話は大抵はショップや量販店で「機種を購入して書類を書いてある程度待って端末を持って帰る」という流れでした。しかし今回ソフトバンクが提示したのはローンで端末を一時的に「0円」で持って帰ってもらう方法です。今までも量販店にいけば「0円で~」というPOPがありますが、基本的にはそれと変わりありません。
 携帯電話というのはインセンティブというものがあります。それによって本当は5万円ぐらいする端末が発売当日で半額で売られるという現象が日本では当たり前のように行われ、型落ち(端末が古い)ものとなると「条件付で1円」と売られることもあります。キャリアとしては「端末にかけたインセンティブを月々の基本料金で回収する」ので、他の国よりも基本料金が高いようにみえます。ソフトバンク社長の孫氏はそれを説明せずに、「日本の基本料金は高い」と一般ユーザーに説明しました以前に意見広告を出したとき、大半の方はソフトバンクの意見に「納得」されたかと思います。しかしインセンティブという概念抜きで考えるのはフェアではなく、それを含んで基本料金を考えれば日本の基本料金は必ずしも高いというわけではないのです。
 今回のパターンですと、あくまで長期契約を決められた期間までに使用した場合で、端末によっては現在利用しているキャリアの基本料金よりも高くなってしまう場合もあり、しかも途中で解約・機種変更・買い増しをすると違約金とともに端末の残りの代金も支払わなければなりません。それを考えると店頭で「0円です!」と販売しているのはどう考えてもおかしく0円ではなく、ローンということになります。(以前のように型が古い端末であれば、決められた期間利用すれば0円(解約しなければ違約金は発生しないということ)で利用できる場合もある)


  <まとめ>
 以上のことを考えると決して料金革命ではないということがわかります。確かに特定の時間を除けばソフトバンク同士通話無料というのは魅力であり、割高と言われていた他社への通話料金を値下げし、当初発表されたよりはお得感が増しました。しかしあまりに複雑でまるでごまかしているようにさえ思えます。店員さんに聞くことがまず大切で、本当に自分にとってお得なのかを考えた方がいいようです。お店によっては図で詳しく説明してくれるので、わからないことがないようにしてほしいです。筆者もできるだけわかりやすく書いたつもりですが、「わかんねぇ」な方がいらっしゃったらコメント欄に書いていただいても構いません。ケータイ好きにとってはそういった質問は基本的に大歓迎なんで(笑)
 システムダウン、そして公正取引委員会が調査に乗り出すなどいい意味でも悪い意味でもお騒がせなソフトバンク。一部ショップでのシステムトラブルは他社のせいという説明をしていた件もありますし、やはり題のとおり「ソフトバンクは大人でなかった」ようです。これからどうなっていくかわかりませんが、サービスよりもまず姿勢を正してほしいです。

『MNP開始前夜』

2006年10月23日 | 軽快?携帯の世界
 日付が替わり、朝九時からいよいよ受付開始となるMNP(モバイル ナンバー ポータビリティ)店頭での受付はショップなどが開店する十時となりますが、さすがに平日の朝から利用する方は少ないので、夕方あたりが初日のピークとなりそう。変更時の詳しいことは各キャリアサイトやネット記事を参照していただきたい。

 「MNP予約番号」の発行は10月24日午前9時から──受け付け時間に注意(ITmedia)
 MNPのギモン~今のキャリアからの転出方法は?(impress)
 番号ポータビリティ、あすスタート 年末商戦へ熱帯びる(CNET Japan)
 MNPいよいよ開始へ、au・ソフトバンク・ドコモが激突(PCWEB MYCOM)
 MNPやるもやらぬもこれ次第?各社の料金・割引プランの基本をおさらい!(日経bp)

 ドコモMNPサイト
 KDDI MNPサイト
 ソフトバンク MNPサイト


 今日明日のニュース番組はほとんどが「MNP特集」を組んでいます。テレビ東京の24日夜10:00~は「ガイヤの夜明け」で各社の舞台裏がみることができるので観てみるのもいいかと思います。
 残念ながらこれらのニュース番組をみて「納得」してはいけません。制度自体の詳しい内容はあまり偏りがありませんが、スポンサー寄りであったり、注意書きを表示しなかったりするので注意が必要です。実際にどんな事柄に注意すればいいのかみていきましょう。


  1、<基本料金より通話料の課金時間>
 大抵の方というか筆者も含まれますが、基本料金がまず気になるはずです。実際に無料通話など含まれたりして、料金=基本料金 というのが普通と思われます。しかし実際基本料金はあくまで「基本」料金であり、通話などをを中心に課金されるわけです。つまりどんなに基本料金が安くても通話料が高かったり、パケット通信が多いのに無料通話が多い高い基本料金プランを選んでしまったりと間違った選択をしている方が多々います。
 各社のカタログにのっている「通話料」の欄を見てみましょう。15円/分 20秒/10円 などと表記されているはずです。これらは何秒でいくら、10円で何秒という意味で前者の場合「一分間で15円」(通話が10秒でも15円。つまり分課金)、後者は「10円あたり20秒話せる」(10秒でも20円。つまり20秒課金)ということになります。現在ドコモ・au(WIN)は30秒課金、ソフトバンク(新料金プラン)は1分課金となっていて、各社旧プランなどは~秒課金となっており、au(1X)はプラン別~秒課金となっています。課金単位が細かければ、支払う通話料金も少なくなるわけで、現在入れるプランを考えてこの部分をみると auの1Xがお得ということになります。各キャリア「家族割引」などの見かけの基本料金を値下げした代わりに、通話料金(課金単位)を上げた場合もあるので、全ての方に言えるわかではありませんが、値上げしているキャリアのことを考えるとあまり得したとは言えないでしょう。もちろんキャリア側としても通話自体が減っているので、パケット定額制などの導入でARPU(月単位の使用料金)の値下がりを食い止める「工夫」しなければやっていけない、という事情もあるので何とも言えません。
 

  2、<ポイント・年間割引を考えずに移行すべき>
 「キャリアを長く使っていて、ポイントもいっぱいあるし、年間割引率が~%あるからMNPを利用するにはちょっと・・・」という方がいらっしゃいます。キャリアの端末が好きなど愛着を持っている方は除いて(笑)、ポイントや年間割引はそこまで重要なんでしょうか。確かにポイントは溜まっていれば機種変更や買い増し時に機種が安くなりますし、年間割引は使っていけば割引率が高くなり「お得」です。しかしキャリアを変更せずに自分に合っていない(他のキャリアに自分に見合ったプラン・割引がある)プラン・キャリアを使い続ければ確実にです。ドコモのプレミアクラブの上位会員でポイントが大量に溜まって機種変更・買い増しをよくする方など一部を除くと、ポイントなんて5000ポイント溜まっていても5000円しか安くならないですし、そのために高い基本料金を払っていくなんてばかばかしいです。一見お得のような感じをさせるのも「キャリアの思惑」。迷いを断ち切っていきましょう。
 さて問題となるのは「年間割引」。これは家族割引などと合わせて「半額」となったりする場合があるので悩みどころだと思います。そこで利用を考えたいのが「一人家族割引」。auでは「年割+家族割」と同じ割引を受けられる「MY割」がありますが、2年単位契約・9975円の解約料が発生するので長期利用以外の方はオススメできません。その代わりドコモ・auは同一名義で複数回線申し込むことができるので、さきほどの「一人家族割引」が利用できます。年契約も利用できるので、auの場合は「MY割」より解約料金が安いので長期利用者はこの場合を検討したほうがいいです。ただ現在加入しているキャリアで年契約などに入っている場合、解約手数料が余計にかかるので年契約などの更新月に解約するなど工夫をしてできる限り移行するときに費用がかからないようにしましょう。
 ※ ソフトバンクは期限付きで経年割引を引き継げることを発表


  3、<Cc、Bccでメールアドレス変更もなんのその>
 「メールアドレス変更がめんどくさい・・・」確かにその通り。しかしauが宣伝しているように変更時に各キャリアは「お知らせメール」などを送れるサービスを使えば実際そこまで手間はかからず変更できます。そうでなくともCc、Bccという機能を使えばPCと同様に同報メールが送れます。注意したいのは、Ccはほとんど使わないこと。Bccは同じメールを送ったメールアドレスを公開せずに送ることで、Ccは送った先全てのメールアドレスを公開する仕様になっています。仲間や友人に同じ内容のメールを送るときに利用しますが、あまり慣れていない方が多いせいか送った先のアドレスが全て個々にわかってしまっていることがあります。あれではプライバシーも何もありません。注意してください。詳しいことはこちらを参照してください。
 ※ 現在同報メールを送れる件数に制限があるので以前よりは使い勝手は悪くなった


  
  4、<ネックとなるのはコンテンツの引継ぎや利用料金>
 各項目でも例外があるように、コンテンツ(着うた・ゲームなど)の引継ぎができない部分は残念ながらどうしようもないです。コンテンツを提供している会社では引継ぎ可能としているところもありますが、基本的に機種変更・買い増しと同様に再び購入しなければなりません。キャリア・コンテンツ会社ともに再び購入してくれることはありがたいことなので、なかなか改善されないと思います。
 キャリアの解約金や新規契約を含めると移行するのに平均で5000円かかります。それプラス機種代金がかかるので決して安いとは言えません。しかも明日から始まるので何も急いで移行することはなく、ドコモの新機種が発売されるまで待ってもいいですし、まだまだじっくり考えることができるので、筆者に言えることは「よく考えること」だけです。
  

  5、<いっそのこと番号も変えてみる>
  3でお伝えしたように、一斉に変更したことを教えてくれるサービスがあることを考えると番号を変えてみるのもいいかもしれません。番号を変えるリスクをはかるのならばウィルコムという手が新たにでてきます。携帯電話よりはエリアの問題がありますが、音質は綺麗で料金が安く通話定額もあります。家族での使用や夫婦などで通話が多かったりする方は大幅に安くすることができるのでいいと思います。


 実に長い文章になってしまいましたが、おわかりいただけたでしょうか。絵文字がどのキャリアでもそのまま使えるなどMNP効果が出てきて、移行しない方でも恩恵が受けられてきた最近。しかしGPSサービス、テレビ電話など各社の魅力が少しずつ似通ってきたのも確かです。ソフトバンクでの混乱もあったりと、店員さんの不勉強が少々目立ってくるかもしれません。人任せにせず、自分で「学習」することが大切です。そのお役に立てれば筆者は本望です。さて、貴方はこの記事を読んで変更しますか?


 ※ ソフトバンクが本日追加で新たなプランを発表したため、概要は「気になる記事」へ

『攻める、ドコモ』

2006年10月22日 | 軽快?携帯の世界
 既報のとおりドコモが新機種903iシリーズを発表しました。とは言うものの、発売日は来年年明けというものもあり、iPodのように発表と同時に発売・・・というわけにはいかなかったのかとちょっと思います(どのキャリアも発表と発売日をあまり間隔をあけないでほしい)今後発表される703iシリーズも考えると20機種ぐらいになるといういつになく強力な布陣で臨むドコモ。気になる端末・サービス含めてみていきたいと思います。


  1、<505iをもう一度?>
 単に端末の種類を増やしただけではなく、ムーバ504i→505i(加藤あいが「go go 5・0・5~」という歌にのせて踊っていた頃)に進化したときのように「iアプリ・FeliCaの容量アップ」と一見地味ながらも、改良をし「こんなゲームができるんですよ!」と誰もがわかる説明ができる今機種。確かにゲームしない方にとっては「ふ~ん。で?」という事態になりかねませんが、「ここまで進化した!」という説明には一番わかりやすいと思います。おサイフケータイ(FeliCa)なんかも容量不足でアプリを削除しなければならないこともあったなんてことも・・・容量が増えたことでそんな悩みからも解消?FeliCa内データを機種変更時に移行できる「iCお引こしサービス」も他社に先駆けて導入とおサイフケータイの先駆者としてやるべきことをやってくれています。
 
 
  2、<メール送受信容量拡大>
 FOMAの隠れた弱点がやっと克服されたのも非常に大きい出来事です。添付容量(画像・動画など。文字は除く)を含めた送受信が、「auは送受信500KB」「ソフトバンクは送受信300KB」と2社は順次送受信両方拡大してきました。残念ながらドコモはFOMAの場合「送信500KB、受信20KB」とナメ(以下自粛)受信が極端に低い状況でした。i-modeは擬似E-mailなので直接画像を受信するわけではないので(ドコモHP参照)過去に他社に対して「うちの仕様に合わせてもらわないと」などという某氏の発言が波紋を広げたこともありました。
 そんなこともあり、さすがのドコモもようやく重い腰を上げ、送受信量を2MBに拡大することになりました。100KB以上はサーバーから任意受信となりますが、これによってExcelなどのデータもやり取りできますし、パケ・ホーダイの使い勝手も向上してくるというわけです。ドコモとしても弱点は少しでもなくしておきたいという思惑があるんでしょうが、もっとはやくからなぜやらなかったのは疑問です。


  3、<LISMOに対抗。ナップスターで音楽市場に殴りこみ>
 着うた・着うたフルで先行しているauは携帯電話でもPCでも音楽をダウンロードして楽しむサービス「LISMO」を展開。iPodのように爆発的ではありませんが、音質の向上などで地味ではありながら着実に利用者が増えています。ドコモもPC内の音楽データを携帯電話に転送して音楽を楽しめるようにしてきましたが、今回ナップスターのサービスに対応、自宅でダウンロードした楽曲を携帯電話でも楽しむことが出来ます。しかし携帯電話単体でのダウンロードはできず、あくまでPCを持っている層が対象となっているので、HSDPA端末が増えることによって何らかのサービスを提供するであろうと思われます。


  4、<GPS対応でナビウォークも追撃>
 ドコモがGPS端末を増やしたことで「ドコモはまねばかり・・・」と思う方は多少なりともいらっしゃると思いますが、残念ながら?違います。総務省のお達しによって2007年4月以降GPSでの緊急通報を推奨することにしています。ソフトバンクも春端末あたりには全ての端末で対応してくると思います。auだけだった案内機能もこれから他社も導入してくると思いますし、ますますこの分野での競争が起こる可能性があります。しかし現時点でドコモは電子コンパスに非対応で液晶画面を方角に合わせて変えなければならず、劣るものがあります。あくまで他社を意識しての早急な「対抗」か、本気の「対抗」かは今後見守る必要がありますね。


 地味ながらも弱点を克服したドコモ。冬のボーナス商戦を勝ち抜くのは果たして。

『予想外の動きで業界の風雲児となれるか? ソフトバンク』

2006年10月01日 | 軽快?携帯の世界
 既報の通り、ソフトバンクとして始めて端末発表を行いました。端末をみていくとともに課題などをみていきましょう。


  1、カラーバリエーションで大きく他社との差別化
 今までの携帯電話はカラーバリエーションが少なく、余程奇抜なカラーでない限り街中で同じ端末を持っている方をみかける場合があります。流通商品なのでそれは宿命なんですが、気になる方は気になると思います。端末を提供する会社もカラーが多くなるとコストがかかるのでなるべくなら少ないカラーで「売れる」ものを作ろうとする傾向になりがちに。よってシルバーなど無難なカラーが多くなってしまうわけです。近年ではadp(au design project)を筆頭にカラーが多くなり、端末の形も面白いものになってきました。
 この流れをくみ、ソフトバンクはカラーを重視。一端末平均4カラーと地味ながら他社と差別化。同時に売り場を広げたい思惑も達成しようとしています(笑)


  2、ワンセグ機は最後の隠し玉か
 得意分野のデジカメケータイやウィルコムブーム?で人気のPDAなどMNP(モバイル ナンバー ポータビリティ)を意識してのラインナップ。しかしこのラインナップにはどこか寂しいものがある。それはワンセグ対応機種です。今まで何回も言っていた、「ワンセグケータイ NO.1」。この秋冬商戦に投入すると思われましたが、残念ながら今回は発表されませんでした。恐らく記者発表のときに「残り2機種投入予定」としていますから、ワンセグ対応端末を導入してくるかと思います。彼らが「ワンセグならソフトバンク」と自負しているのなら、それなりの端末を出すはず・・・です。


 3、サービスは基本的に継承だが・・・
 ネーミングが代わるぐらいで基本的なサービスは現段階で廃止はないようです。しかしながらメールアドレス変更など一定の変更はユーザーは今後免れない状況だと思います。既存のインセンティブモデル(ITmedia)に疑問を問いかけるスーパーボーナスなどソフトバンクらしさも発揮して、ユーザーの端末を購入する際の「選択肢」が増えたと思います。
 しかし「縛り」(年間契約を解約しにくいこと)が他社に比べ厳しい部分があり、その年間契約も多少ややこしい部分があるので契約の際は安易に契約せずきちんと調べてから契約することを心がけましょう。


 4、つながりにくさは解消されたか
 端末・サービスは他社に負けじと豊富になったソフトバンク。しかし実際に選択するとなると不安が残らないわけではありません。主力と位置づけている3Gは基地局増強を急いでいますが、依然電波が弱いところが多く、特に地方都市に行くと不安定さが目立ちます。ドコモがFOMA立ち上げてから苦戦したのも「つながりにくい、不安定」と言われたせいです。ソフトバンクも力を入れているとはいえ、端末のみの魅力で選択するには時期が早いといえるでしょう。
 

 他キャリアより劣る部分があって、ユーザーにとって不安感が残るソフトバンク。しかしながらも予想GUYな孫氏ならば、いろいろやることは確実です。いよいよ開始が一ヶ月をきったMNPとともに新しい風を送り込んでくれることを期待したいですね。

『そもそも「ワンセグ」って何?』

2006年07月22日 | 軽快?携帯の世界
 帰宅時の電車。携帯電話にヘッドホンを付けて真剣なまなざしで液晶画面をみつめるサラリーマン。最近こういう方をみませんか?メールやウェブをやりながらニヤニヤしている方もいますが(周りからみると「危険な感じ」がするので控えましょう)、アンテナを伸ばしながら「何か」を観ているようでしたらそれは今話題の「ワンセグ」を視聴しているはずです(アナログかもしれませんが(笑))今回は「ワンセグ」についてわかりやすく書いてみたいと思います。


 その前に簡単に「地上波デジタル」についてみていきましょう。地上波デジタル放送推進協会のHPをみてみると画像が綺麗になるとか利点が多く記載されています。現在のアナログ放送からのマイナス点をみると「コピーが一度しかできない」「今までのテレビはそのままではみれない」などがあります。しかも画質が綺麗になってもコンテンツ(番組)が変わるわけではないので、このままでもいいと思う方もいらっしゃると思います。チューナー付きやSTB(CATVなどで地上波デジタルを楽しむための機械)などは、安くなってきたとはいえまだまだ高い。アナログ停波までまだ5年ありますし、アナログ停波は当分先になるのでは?という話もありますので、テレビが壊れたとか特別な事情がない限り待っていた方がいいです。こういうこともありますしね。地デジが映らない?(sankei)


 さて「ワンセグ」。対応機種はここ(impress)をみていただくとして地上波デジタルとは何が違うのでしょうか。
 そもそも「ワンセグ」とはワンセグメントの略で、地上波デジタルの場合は12セグメントが使われています。画質・大型化以外はワンセグに軍配が上がります。消費電力(現在発売されている携帯電話の中では4時間あたりもつ)移動中に映像が乱れにくいなど今までのアナログ放送とは比較にならないほど違います。ワンセグの場合ですと、地上波デジタルで必須のB-CASカードというものは必要ないので対応機種であれば、購入してすぐにみることができます。注意しておきたいのは、解約・機種変更・買い増しした場合はほとんどの機種でワンセグはみれなくなることです。3キャリアで導入されているSIMカードというものがあります。それによって端末を「管理」しているので、機種を変えた場合などはそれを新しい機種に差し込むことによってデータ移行を行います(一部例外あり)つまり「解約=ワンセグ不可」というわけです。キャリアとしても解約したワンセグ対応機種を使われるのは、少なからずワンセグ対応機種の販売に影響するから・・・と思ってみたりします(笑)


 携帯キャリア各社から様々な機種が出ています。最近ではホットモックというわれる「実動機」が店頭に置かれることが増えてきたので、試してみることをオススメします。機種を選ぶ上でのポイントは「連続視聴時間」「地域によってアナログは必要ない場合があるので、アナログ・ワンセグ両対応は要検討」「録画などの再生以外の機能が充実しているか」「ワンセグ対応に惑わされない」です。とくに一番最後は、ワンセグ対応だからといって新しい機種とは限りません。古い機種をカラーなどを変えて新しく出すいわゆる「焼き増し」機種もありますので、ワンセグ以外の機能もきちんとみてから購入しましょう。
 

『W41Sに機種変更』

2006年06月12日 | 軽快?携帯の世界
 とうとうこの日がやってきたか。機種変更する時は「これだ!」という機種にしようと思っていたんですが、そこはオタの宿命か、電池の寿命か、それとも諦めか、衝動買いしてしまいました。

 通販などではかなり機種変更でも安くはなっていますが、店頭では1万円前後のところもまだまだ健在。少しでも安く済ませたいならば、足を使うことをオススメしますが、くれぐれも個人情報の取り扱いなどの注意は必要です。怪しいサイトなどに接続していなくて、非通知が多かったり、知らない人から電話がかかってきたらどう考えても誰かが横流ししていますご注意を。

 端末の画像などは筆者より詳しい方々のWikiがあるのでこちらを。ここでは筆者の感想や機種変更理由などを書いていきたいと思います。

 1、FeliCa使いたいんです
 電車を使うことが多いので、Suicaはもちろん、飛行機も乗るのでEdyカードを持ち合わせている筆者。クレジットカードも持っているので、、「チャージするわずらわしさ」や「クレカのポイントが貯まらないもったいなさ」を考えたらいっそのことおサイフケータイに変えてみようかなと。SuicaはJR東日本が発行するVIEWカードを持っていないとモバイルSuicaは使えないので、そこは諦めるとして(近距離でなければ、みどりの窓口でクレカが使える)、Edyのチャージやポイントカードとして使えるということは、「陸マイラー」(飛行機を乗らずにマイルを貯める人)やポイントゲッター(古っ!)にとっては大変大きい。同じ金額払うなら、賢く払ってオトクに。ケチケチなヤツ・・・と言われても気にしません(笑)

 2、売れていない機種ならほしい
 最近の値下がりで、ランキングをあげてきたものの地味な売り上げのW41S。いくら春端末として一番手だったとはいえ他の機種の価格の値崩れをみるとやはり人気のなさが伺えます。筆者も大人気のW41CAとの狭間で苦悩しましたが(笑)、「端末の安さ」と「中継ぎ」ということでこの機種にしました。

 
 さて、主観ながら実際の使用感を。カラーはパールホワイト。言われている通り、モックとホットモックで色合いが多少違います。必ず確認を。後、初期ロットには注意です。上記で紹介したサイトに詳しいことが書いてありますが、初期ロット(初期生産分。最近機械ものは初期ロットでの故障・異常が多く見受けられるのでなるべく回避したほうが得策)でひび割れが起きるとの事例があるそうです。筆者も確認しましたが、機種変更・新規の時は「初期ロット」でないことを確認するほうがよさそうです。auショップ以外だとわからないと思うので、店員の方に「いつ製造された機種か知りたい」と言えば大丈夫かと思います。
 話がずれました。筆者が使っていたA1301Sのようなジョグがある機種からの変更は確かに悩みました。現在でも「ジョグ+POBox」は文字入力のトップをいく使いやすさだと思います。そこからジョグなしへとなるわけですから、勇気がいると思います。しかし、そこはソニーエリクソン。きちんとジョグユーザーのことを考えて、レスポンスなどをジョグから移行しても最小限に留める配慮がきちんとなされている。もちろん、ジョグ以外の機種からの移行は言うまでもなし。使いやすさは1、2を争うと思います。
 3年前の機種からの移行で唯一駄目と感じるのは、バックライトが消えると何もみえなくなるところ。それは使われている液晶の違いである。A1301Sは「TFTカラー液晶」でW41Sは「微反射型ポリシリコンシステムTFT液晶」というものが使われています。筆者はそれほど液晶に詳しくないので、ある程度しか解説できないのでご理解を。
 液晶とは液晶自体は発光せず、明るいところでは反射光を、暗いところでは背後に仕込んだ蛍光燈(バックライト)の光を使って表示を行なうもの。以前使っていた機種では「反射型」というものを使っていて、バックライトが点灯していなくても太陽光によって文字が認識できました。しかし最近では「半透過型」「透過型」「微反射型」など液晶の種類が増えており、表示できるカラー色も~万色が当たり前になってきました。単に液晶の修理が違うと言ってしまえばそれまでですが、個人的には太陽光でも見えるようならばバックライトオフで節電になった・・・と思います。
 関東地区で3年以上前の機種を使っていた方はauショップから機種変更割引キャンペーンのDMがきたかと思います。それを利用すればかなり安く機種変更できるので、気になっている方はどうぞ。ん~だらだら文章になってしまいました。最後まで読んでいただいてありがとうございます。