軽快?携帯の世界

携帯電話のことを中心に記載してます。難しい言葉もでる事がありますが、なるべくわかりやすく書いていきたいと思います。

『携帯の進化を進めるKDDI』

2005年03月31日 | 軽快?携帯の世界
 既報のとおりKDDIはパケット定額サービスをリニューアルしました。ユーザーにとってはお得で入りやすいものとなった定額制。キャリアの思惑などに焦点をあてみていきたいと思います。
 
 1、既存のビジネスモデルを破壊する?
 i-mode開始から今年で6年となりますが、ニュースなどのコンテンツを楽しむためにユーザーが月額料金を支払うというビジネスモデルもほぼ同時期に誕生しました。現在でこそパソコンが普及したといえますが6年前は現在と比較しては何ですがまだ「小難しいもの」でした。そうした中で携帯電話でインターネットができる(制限はあるものの誰でもプロバイダなど関係なしにネットができた)ことは多くの人にとってネットを身近にしました。これによってPCでみるサイトは基本的に無料で携帯で取得する情報は有料というPCユーザーにとってはおかしなモデルができあがってしまいました。例えばアサヒ・コム。PCでみるのは無料ですが、携帯電話で公式HPにアクセスすると月額100円を払わないとみれません。今でこそ無料ニュースサイトなどが増えたものの有料なものがほとんど。これがPCさいとビューアー(Opera)によってPCサイトをみることができるので上記で述べたビジネスモデルに大きく関わることになります。

 2、KDDIにとっては大きな賭け
 ビジネスモデルを破壊することはKDDIにとってもデメリットの割合が大きいです。ドコモのようにi-modeというブランドに比べればEZwebは小さいかもしれません。しかし、コンテンツ供給会社からの収益が大きく減ることになるので打撃は大きいです。いくら月額料金が上限で5985円(基本料別)といっても企業の「つながり」が減ることになる可能性が大きい(携帯向けコンテンツのみを考えた場合)コンテンツ収入がドコモよりも少ないKDDI(規模が違うので仕方がない)にとってわざとビジネスモデルを破壊して他社ユーザーを囲い込むことによってコンテンツ収入の分を回収したい思惑があるということです。それによりコンテンツ企業は減るのでユーザーからの収益>コンテンツ企業からの収益というモデルが確立されなければ減収につながるので諸刃の刃というわけです。

 3、有料コンテンツで稼げるモデル
 2で述べましたがこれはKDDIにとって大きな賭けです。しかしただ既存モデルを破壊するのではなく着うたなどの携帯電話ならでわのサービスはいくらなんでもコンテンツからダウンロードしなければなりません(PCで自作する方法はありますが、着メロ・うたの市場規模をみると事業者にとってはまだまだ「うまみ」はあります)。EZナビウォーク、EZチャンネルなど独自のコンテンツをどれだけ利用させるか、さらなるテコ入れが必要となることでしょう。( ダブル定額ライトは敷居を低くしたためダブル定額よりパケット料は割高です)

 とみてきたわけですがなんにしろフルブラウザが定額になったことは大きいことです。現在は対応機種が一つしかないため一部しか広がらないでしょうが、KDDIも今後機種を増やしていく方針だそうなのでじっくり検討してみるのもいいかと思います。長文になりました。最後まで読んでいただいてありがとう。では、また。

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