放牧地の雪がすっかり解けた。
この時期は一才馬の怪我の季節だ。
冬の間は寒いし、雪が積もってるし、ところどころ凍ってるし、で、馬はあまり走らない。
しかし、雪が解けて、走りやすくなり、そこへ暖かくなると、今までたまっていた鬱憤を晴らすかのように、
走り回る。
ただ走り回るだけで物足りないのか、男馬はほかの馬を追い掛け回したり、上にのっかかったり。
するといじめられた馬は蹴ったり何かにぶつかったり、ひどいときは牧柵にぶつかったりする。
なので、この時期の男馬はきずだらけ。
膝を腫らしたり、血が出てたり、皮がめくれてたりする。
これから夜間放牧が始まるまでは、元気なやんちゃどもに悩まされそうだ。