牧場の日記~競走馬生産者の日々~

競走馬の生産牧場の現状と考察

講習会

2018年11月19日 | 牧場の生活

強い馬づくりのための生産育成技術講義2018に行ってきた。

講師はNOSAIみなみの獣医さんと、JRAの獣医さん。

お題は「交配から妊娠初期における繁殖管理」と「疾患のある繁殖牝馬の飼養管理」

①「交配から妊娠初期における繁殖管理」

交配適期は排卵の48時間前から排卵12時間後

排卵促進剤は効果が出るのが36時間±4時間なので種付け前日に打つ方が良い。

獣医さんに直検してもらうとき、卵のサイズを2,5とかいう謎の数字で聞くよりも、実寸で聞いておいた方が良い。

その時のサイズは45mm以上だと、交配の適期。そして、子宮の浮腫もグレード1~5で判断してもらい、4になれば48時間以内に排卵する。

早期胚死滅の対処のしかたはボディコンディションを種付け時に上げるような飼養管理をしたほうが良い。

出来れば初回発情は種付けしない方が良い。

若い繁殖でシストのある馬は流産しやすい。子宮に血流の悪いところがある所以である。

双子をつぶすのは早期胚死滅に影響はない。

早期胚死滅は避けられないことなので、早期に発見して種付けしなおすように心掛ける。

たとえば4週5週と鑑定をする。

・・・つづく


長い秋

2018年11月14日 | 牧場の生活
今年は秋が長い。

11月も14日だと言うのにやっと平地での初雪。もちろん旭川のことだが、記録的に遅い初雪だ。

天気も良く、今年はまだ夜間放牧をしている。

朝5時に起きて準備して馬を厩舎にいれるのだけれど、今では5時ではまだ夜で何も見えない。

5時20分に遅らせて、ようやく馬がなんとなく見える感じ。

この時間に入れないと今度は日が落ちるのも早いので厩舎仕事が終わる頃には暗くなってしまう。

もうそろそろ限界。

来週には昼間放牧にするつもりだ。

そうなると一気に放牧時間が短くなる。

また、子馬たちが元気になるな。