牧場の日記~競走馬生産者の日々~

競走馬の生産牧場の現状と考察

サマーセール

2019年08月23日 | 牧場の生活

サマーセールが終わった。

連日すごい売却率。うちもそれに乗っていけた。

それにしても、お客様の数がすごい。

こんなにたくさんのお客様は見たことない。

それに、若いお客様もいっぱいいらっしゃった。

だんだん自分が年を取り、代わりに調教師さんや、お客様が自分より若くなっていっている。あたりまえだけど。

 

それに出す方にも大きな変化が。

外国人がすごく多い。

右見ても左見ても外国人。

最近スーパーマーケットで買い物してても外国人がいっぱいだもの。

たぶんインドの人たちだと思うけれど、みんな明るい。

気軽に話しかけてくれるのでびっくりしちゃう。

一日に300頭以上で、終わるのが7時過ぎ。

順番が最後だったら、牧場に残してきた馬たちの世話ができなくなってしまう。

今回は早い順番だったのでよかったが、いろいろ考えなくてはならない。

 

 

 


乳腺炎

2019年08月08日 | 馬の病気

おとつい離乳した馬が夕方放牧地で寝ていた。

前足を前に投げ出して、おなかのあたりを気にする。

疝痛か?と、様子を見に行くと、おもむろに起きて、よろよろと歩きだす。

その歩様はぎこちなく、右後ろ足を引きずるような曲げたくないような感じ。

そして、ぶるぶると震えていた。

誰かに鋭く蹴られたのか?どこかに激しくぶつけたのか?と、一瞬思ったけれど、どこにも傷はないし、それはないかなと。

厩舎へ連れて行き、熱を測ると9度2分。

おっぱいをみたら、右側だけ張っていた。

搾ると黄色っぽい乳が出てきた。乳房も硬くなっていた。

馬も楽になるのかおとなしく絞らせていた。

獣医さんはすぐに乳腺炎で間違いないね、と、注射を打って行った。

この馬はおっぱいがたくさん出る馬だった。

その割には乳首が小さく、乳房の大きな馬だったので、離乳でおっぱいが溜まって炎症が起こってしまったのだろう。

うちでは離乳後に乳腺炎になったのは初めてじゃないかな。

産む前に乳腺炎になったやつはいた。

その子は片方のおっぱいが委縮して出なくなってしまった。

今回はそうならなければいいけど。

明日も張っているようだったら、搾っておこうと思う。