生後12日目の仔馬が朝突然、左後肢の飛節がぼっこり腫れていた。
まったく、足をつくことも動くこともできない。熱も40度も出ている。
最初は親に蹴られて骨折したのかと思った。
獣医さんに診てもらうと、骨折ではない、関節炎の腫れ方とも違う。フレグモーネではないか、とのこと。
一応関節炎を調べるために血液検査をして、痛み止めと抗生物質の注射を打った。
その日の昼に呼吸が荒くなって、鼻水がたくさん出てきた。
とても苦しそうだったのだが、夕方には呼吸は治まってきた。鼻水はがびがびだった。
次の日の朝には39度5分まで下がり、夕方には38度7分まで下がった。
肢もつけるようになって馬も元気になってきた。
自分で蹴ったりこすったりして、飛節を痛めて炎症が起こったときに、鼻風邪をひいて、熱発してぼっこり腫れたんだろう、との診断。
血液検査の結果関節炎ではなかった。
仔馬は悪くなるとあっという間に重症になって、治るときもあっという間に治る。