牧場の日記~競走馬生産者の日々~

競走馬の生産牧場の現状と考察

牧草作業終わる

2018年09月29日 | 牧場の生活
今日放牧地の二番牧草を上げて今年の牧草作業が終わった。

これでやっと天気予報とにらめっこの生活から解放される。

今年は牧草が重い。

最後に上げた今日の牧草も転がすのが一苦労だった。

年取って力がなくなったのか、気力が衰えたのか。

一番いい時期に天気が悪く、草の状態がイマイチだし、
第一地面が湿っぽい。

今日は地面は良く乾いていたけれど、朝露がすごかったし、日が暮れるのも早い。

でも、10月までかからなくてよかった。

最後にレーキをかけていた時にあとちょっとというところでトラクターのタイヤがパンクした。

トラクターもお疲れだったようだ。

アライグマ

2018年09月25日 | 牧場の生活
今年は野菜が不作だ。

六月の長雨に7月の日照不足。

そして、台風が来ていろんなものをなぎ倒して行った。

そんな中なんとか弱々しくも育ったトウキビがもうすぐ食べられそうという時に、
何者かに荒らされてしまった。

実をもぎ取って皮をむき食べてある。

こういうやり方は今までなかった。

たぶん、アライグマだろう、と、思っていたら、
今日木の上にアライグマがいた。

犬の近くの木に登ってしまって降りられなくなっていた。

憎たらしいのでそのままにしておいたら4時間程ジッとしていたが知らないうちにいなくなっていた。

近所の人たちにアライグマの被害は聞いていたが、電牧があれば大丈夫と言っていた。

ウチは電牧をしているので大丈夫と思っていたが、今年はダメだった。

トウキビ楽しみにしてたのに残念無念。

去年は食べきれないほど出来たのに、今年はちょこっとだけ…。

小旅行

2018年09月24日 | 牧場の生活
娘が私の誕生日を祝ってくれたのか、一緒に出かけようと、誘ってくれた。

今年は忙しくて春から一度も休みがなかった。

そんな時、誘ってくれたおかげで久しぶりの休暇を取ることになった。

休暇とは言っても、昼前に馬を放牧させてから、11時ごろ出かけた。

様似のアビヨンというレストランで昼食。

なんと、娘は予約までしていた。

レストランに予約して行くなんて初めてかもしれない。

そういう娘の気持ちがすごくうれしかった。

アビヨンでの食事はとてもおいしく、窓から親子岩が見られてそれも素晴らしかった。

幸せというのはこういう事だなあと、しみじみ思った。

その後、帯広までドライブして、イオンで、お買い物。

クランベリーという店で大きなスイートポテトをお土産に買った。

最後は晩生温泉の予定だったけれど、時間が無かったので、近くの温泉にすることに。

帯広もモール温泉が有名だ。

スマホで近くの温泉を検索したらごっそり出て来る。

どこがいいのかわからないので一番近いところにした。

ひまわり温泉というところで、ちょっとした地域の銭湯のようなところだった。

行った時はイマイチかなと、思ったけれど、そこで食べたインドカレーが絶品だった。

バターチキンカレーがすごく美味しかったし、ナンも本格的でこんなに美味しいナンは初めて食べた。
ラッシーもカレーの辛さをスッキリさせてくれたし、大満足。

温泉も丁度いい湯加減で露天風呂もあって、電気風呂とか懐かしいものもあった。

モール温泉のおかげかお肌ツルツルになった。

帯広は子供達がスケートをやっていた時に何度も来ていたけれど、スケートしかしなかったので今回、初めてゆっくり帯広を堪能した。

本当に嬉しい誕生日となった。

最後の1番牧草終わる

2018年09月15日 | 牧場の生活

放牧地の掃除刈りの一番牧草を上げた。

寝藁用のもの。

これで、今年の一番牧草はやっと終わった。

刈ってテッターをかけている時は、馬を放牧していてだいぶ短くなっていたので、
ちょっとしか無いだろうと、気楽に構えていたのだが、仮巻きをしたら60本もあった。

これは朝から必死でやらないと終わらない量だ。

最後までやっぱり牧草は楽じゃ無い。

結局36本仕上がった。

仕事が終わったら5時半でもう暗くなって来ていた。

日も短くなった。

もう、夏は去っていた。

明日は二番牧草かな。


電気不可欠

2018年09月14日 | 牧場の生活
地震で一日中停電になった。うちでは地震の直後から次の日の夜7時頃まで。

電気がないとテレビが見れないのはもちろんのこと、固定電話も使えない。

そのうち携帯電話も圏外になった。

お風呂も入れないし、明かりもつかない。

お店は開いてはいたけレジや照明がないのでまともに営業できない。

次の日には通電してお店は開いたけど、1日冷蔵庫が切れていたので、肉や魚はみんな傷んでしまっていた。
次の日には牛乳、卵、米、納豆、ヨーグルトが品薄になった。

出荷先で廃棄とか再開に時間がかかっているらしい。

牛乳は酪農家さんで停電して搾乳が出来なかったり、牛が病気になってしまったり大変なことになっている。

地震から一週間以上たって居るのにまだ影響が色濃く残っている。

現代では電気不可。


登録協会ついに

2018年09月12日 | 牧場の生活
今日登録協会が来た。

今年生まれた馬の特徴を取りに来たのだが、検査の方が手にタブレットを持っている。

ついに紙からモニターへと変わる日が来た。

ちょっと大袈裟か。

流星鼻梁白断鼻白額刺し毛サル上り…

特徴を紙に書き馬の絵に白いところを書き写して行く。

この作業がモニターを何やらペンでポチポチと押している。

マイクロチップを読み取る機械も小さくなった。

色々と便利になって行く。


地震 停電

2018年09月07日 | 牧場の生活
大きな地震があり停電した。
浦河では震度4でうちの牧場では何も変化はなかった。

緊急地震速報があり、揺れた時間が長かったので、これは大きな地震だとすぐ思った。

タブレット端末のネットで確認しようとしたら、ネットが繋がらない。
テレビを見ようとしたらつかない。

ブレーカーを見に行ったら落ちてないので停電したのだとやっとわかった。

手回し充電ラジオがあるのでそれで聞いたら、安平町で震度6強と言っていた。

午前3時だったのでそれを確認しただけで寝てしまったのだが、
朝、分場へ行きながらカーラジオの情報を聞いてびっくり。

それからはずっと停電していたので、ラジオの情報しか得られなかった。

お昼くらいにワンセグでテレビを見られることに気付いてちょっと見たけれど充電が心配なのですぐやめた。
手回し充電ラジオは携帯も充電できるとあるのだが実際充電して見ると30分間手回し発電しても1パーセントくらいしか充電されなかった。

水も出るしコンロも使えるし、電気がないだけなので、生活にはさほど困らなかった。

食べ物は畑に行けばそこそこあるし、缶詰やレトルトも買い置きがあった。

近くのスーパーに行ったら、移動販売車で仮設営業していて、ホームセンターは発電機でレジを開け、
店内が暗いのでお客さん1人1人に何を買うか聞いて懐中電灯で照らして案内してくれていた。

次の日には町内順次停電が復旧していって、うちは夜の7時くらいにパッと電気がついた。

電気がついたら、すごく嬉しかった。

昨日はちいさなLEDランプとロウソクの灯りでしのいでいたが暗いので8時には寝てしまった。

1日遅れで地震の映像を見て驚きと恐れを改めて感じた。

そして電気がないとどうなるかよくわかった。

発電機は必要だと思った。

ネコ来る

2018年09月05日 | 牧場の生活


ネコをもらってきた。

ネコのいない生活は寂しくてネズミも増えてきたので近所の牧場で産まれたと聞き、
二匹もらってきた。

前いたネコはもう15歳だったので子猫はメチャクチャ元気に見える。

そして、小さく、か弱い。

何も知らないので、馬の居る馬房で真ん中で寝たり、転がしたロールの下敷きになりそうになったり、
危なくて仕方がない。

手間がかかるけど、成長を見るのが楽しくて仕方がない。

馬とはまた違った感じだ。

早く大きくなって逞しくなって欲しいけど、可愛い時期がもうちょっと続いても欲しい。

男馬行く

2018年09月03日 | 牧場の生活
サマーセールの馬が出発した。

セリが終わった次の日に一緒にいた相棒が移動になって一頭になってしまっていた。

もともとおとなしい馬だったが、さすがに一頭で夜間放牧をするのは心配で、
昼間放牧に変え、ついでに当て馬を近くのパドックに放してやった。

朝放牧するとすぐ、当て馬のところへ行って甘えていた。

夜間放牧をしている親子を昼頃放牧すると、それを見て寂しそうに走り回った。

夕方収牧しようとすると、まだ外にいたいと駄々をこねた。

引き渡しまで、怪我をしないか、風邪をひかないか心配ばかりする。

一度だけ牧柵の近くでゴロを打って脚を牧柵に引っ掛けてしまった。

やったか!と急いで見に行ったら少し擦りむいただけで大事には至らなかった。

ほんと、セリが終わったら早く移動したい。心臓に悪い。

そして、やっと行ってくれた。

お決まりの馬運車乗りたく無いを少しだけして、竹ぼうきで追われて乗り込んだ。

帰ってきたら、当て馬が寂しそうに見えた。