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奥の極太道〜最終回 地獄の帰り道編〜12行拡大SP

2016年09月28日 | 旅に出たのだ!

千里浜から自宅までの地獄街道


いよいよ最終回です。一行と別れたQは「○ソの役にも立たない

フグ」を釣り健康ランドで一泊した後、これまた旅仲間のいる

群馬県の南牧村に向かうことにしました。


降りしきる雨の中、今回のイベントの最難関である安房峠を

再び通る事になりました(涙)



この峠は細い上につづら折りの続く急な峠で、天気は雨という

滑りやすいコンディション。峠の入り口ですでに半ベソを

かいていたのですが、泣いてもしょうがない。気合いを入れて

ゆっくり進み始めます。


旧道の隣に新道ができたのでこの道を通る車は少なく、天気は

雨ということで、Q以外の車をみかけませんでした。慎重に

つづら折りの続く道を走って行き、もうすぐ出口という所で、

前方を横切るものを発見。


「なんじゃ?」


と思いゆっくりとバイクを進めてゆくと、そこにいたのは…



人間をあまり警戒していないようで、こちらを見てオシリを

カキカキしながらこちらにゆっくりと近づいてきます。

「これはネタになる」と瞬時に思いビデオを回していると背後に

気配を感じました。そっと振り返るとバイクのすぐ後ろに数頭の

エテこ、、いや、仲間のサルがQの荷物を狙っているではありま

せんか。


過去、サルとの対戦成績は0勝4敗と完全に分が悪い。「サルに

襲われたQ」とネタ的には面白いですが道中はまだ長い。雨で

モチベーションが落ちているのに更にモチベーションが落ちて

しまっては目的地に着く事ができません。落ち着いてビビって

アクセルをふかし、その場から余裕の笑みをひきつって浮かべながら

ゆっくりとウィリーもどきで立ち去りました。


この旅のもう一つの目的として、前回、お恥ずかしい所を見せて

しまった「釣行」というものがあります。ふと見つけた清流や

河原で竿を垂らしテントを張り、釣った肴でちょっと一杯。

あぁ、なんて風流なのでしょうか…(遠い目)

 


しかし台風直撃とあってはこの野望もかなわず。それでも諦め

きれず、通りすがりに漁協を見つけてダメ元で伺ってみます。

「今日はダメですかね?」

「あんた、アホやろ?こん状態でなに釣るんとね?」

と目の前の堰を指差されます。イワナやヤマメが海まで流れて

いっちゃいそうな水量を見て、今回の釣りは諦めました(涙)



国道を走っていると、”立山”という標識が見えたので、雨も

小降りになったため立ち寄ることにしました。普段は登山客で

賑わう駅前も、天気のせいで人もまばら。閑散とした立山駅で

寂しくなる始末…



橋の上で黒部ダムから流れてくる濁流をボンヤリ見つめ…



そんな時間を過ごしつつ、せっかくだから、見られる所は見て

みようと考え観光協会のスタッフに相談します。


「立山黒部アルペンルートは今日大丈夫ですかね?」

「今はまだ通れるけど、恐らく通行止になると思いますよ」

「今は通れるんですね?」

「今はね。でも今日はやめといたほうがいいですよ」


今思うと、スタッフの忠告を聞いておけば良かった。この時点で

雨はほとんど上がっていたので、行ける所までいってみようと

アクセルをブォ〜ンとしてしまいました。


しばらく走っていた時、再び雨脚が強くなってきたので引き

返しました。そこから2~3分走った時、ドババババ

超ド級な雨と霧がQを包みます。あまりのド級っぷりに

なすすべもなくバイクを止め嵐が過ぎ去るのをじっと待つQ。

雨の勢いが凄すぎて動くことすらままなりません。メール

などの末尾でがっかりした事を表すorzという文字があり

ます。これは頭をうなだれてヒザをついている様子を表した

ものですが、まさにこの状態。立山の山奥でリアルorz

やったのは、恐らくQが世界初だと思います!


本当は絶景が見える…


嵐が過ぎ去ったのを見て濡れ鼠になりながら麓に到着。この

時点でモチベーションはゼロ。さんざん悪態ついたバチが

当たったのでしょうか。土産屋にいたヤギにもバカにされ…



モチベーションがゼロのまま、豪雨のため国道をハザード出し

ながら時速15kmで1時間30分走らせ…



ようやくたどり着いた地獄の田口峠。この時点ではまだド級に

怖い峠とは夢にも思わず(汗)



ゆっくりとバイクを進めるとだんだんと道が細くなり、車が

一台しか通れない細さとなってきました。そのうちつづら

折りが始まり、申し訳程度の真っ暗なガードレールの先から

ゴ〜〜という川の音が聞こえてきます。激しく降りしきる

雨の中、慎重にゆっくりと進みます。


街灯など一つもない真っ暗な峠。しばらく行くとヘッド

ライトに何者かが照らされました。そして再び照らされた正体は

なんとキツネ。左右の崖に邪魔されて右往左往するキツネは、

バイクを先導するように坂を下ってゆきます。おかげでコースが

わかりやすくなり、麓まで無事にたどり着けました。


鶴の恩返しならぬキツネの恩返し。特にキツネに恩を売った

事はありませんが、今回助けられた事でアダを返さぬように

今後、立ち食いの店では「キツネうどん」だけを注文しようと

決意しました♪


予定では19時頃到着予定だったのですが、そんなこんなで

なんもく村にあるかじか倶楽部到着したのは21時過ぎ。村の

人に心配をかけた事を詫び、ここまでの経路を説明すると、

「日中でも田口峠は地元民はあまり通らない」

との事。年に数回は崖下に落ちる事故があるらしく、どんな

所なのだろうと調べた所、真っ暗なガードレールの先には、


こんなシチュエーションだったり…

こんな場所があったり…


とんでもない峠だったっつう…

到着した ”かじか倶楽部” というのは元々古民家?のようで、

○さん他有志が集まり、手作りで再生した民宿です。また

農作業の体験もできるこの宿。土と会話をして、汗水垂らし

ながら大地の恵みに感謝するという、特に若い人にオススメな

経験もできます。


この日も授業の一環として農作業を体験するためにJD(女子大生)

が宿泊しており、○さんは大ハッスル。デレデレマヌケになった顔を

激写していたのですが、今回世話になったので公開するのは

やめにしたいと思います。



鼻の穴をおっ広げながら自慢げに○さんが各部屋を案内して

くれます。各部屋にある露天風呂。その下に川が流れており、

自然の景色を眺めながら風呂につかれるというロケーション♪



一見、なんの変哲もない部屋の中にある扉を開くと、下に

続く階段があります。


「忍者屋敷かっ!」


といった感じですが、その階段を降りて行った先には…



隠れ家的なバーがあるっつう…



露天、バーがあるなど、手作り感のある素敵な民宿に変貌を

とげていました。また食事も美味しく、米はザッツ銀シャリ

といった感じでした。



一宿一飯を過ごさせていただき、丁重にお礼を行って宿を

後にします。この日も雨でしたが、先日までの強烈な雨は

身を潜めていたため、宿から高速道路を使わずに下道を進み

ながら無事ご帰還♪



到着した瞬間、ロッキーの映画のように「エイドリア〜ン!」と

家主と抱き合いながらの感動シーンも特になく、いそいそと

バッグに入った土産の方が大事なのか、ゴソゴソ漁っていま

した(涙)



これにて SSTR も無事終了。スタートしてから帰ってくる

までの走行距離 1242km(ニッポ○放送かっ!)

これにて「奥の極太道」はお開きとさせていただきます。


今回の仲間達、SSTR 関係者のみなさま、色々とありがとう

ございました。


また、今回のお土産争奪戦は、


ありませんからぁ〜 からぁ〜 からぁ〜

(エコーをお願いします♪)

 

過去記事は以下のリンクからご覧になれます♪

第1章:奥の極太道〜出発編

第2章:奥の極太道〜本番編

第3章:奥の極太道〜北陸の海は厳しい編

 

「奥の極太道」ご拝読をありがとうございました♪


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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (dazz)
2016-09-28 18:19:31
なんか あまりに話が長くてよく分かんなくなっちゃったから も1回最初からいいですか。
返信する
Unknown (リク)
2016-09-28 21:33:16
ひゃぁぁぁ。
帰り道のほうが過酷っていう・・・。
本当に、本当に無事帰還されてよかったです。

かじか倶楽部のバーが素敵すぎます♪
返信する
Unknown (しゅうやん)
2016-09-28 23:18:09
無事ご帰還おめでとうでした。
家主さんもホッとしたことでしょう♪
素敵なバーで一杯♪
露天風呂はそのまま自然の中へと飛び込んじゃいそうな感じ、、、
いい旅でしたね♪
返信する
Unknown (お地蔵さん♪)
2016-09-29 13:01:12
ちっ!土産ないんか( ̄s ̄;

とにかご無事で良かったです。
返信する
Unknown (はたはた)
2016-09-30 10:00:35

え~~~~っ!!!

土産、ないの?

来週、留守番よろしく~、掃除、サボらないよーに。
返信する
Unknown (noelle父)
2016-09-30 14:54:47
猿に大雨に崖、と大変な帰り道だったようですが、
やっぱり悪運が強いお方ですね!
ってか、楽しんでたんでしょうねー。

えーっと、うちはリンゴを頂こうかな。
返信する
Unknown (さとこ)
2016-09-30 15:08:25
そうですね、今後は「キツネうどん」だけの注文
がよろしいでする~。
ご無事で何よりです~。

次回の旅のお土産を楽しみにしてます♪

 
返信する
>>dazzさん (Qより)
2016-09-30 15:38:43
心配ご無用!
旅の記録として出版するので、
店で平積みしてください。
全6ページの豪華本。
一冊\98.000で10冊予約済です。
また、中綴じにQの入浴シーンあり♪
上からのぞけますが、切られないように
注意してください。
返信する
>>リクさん (Qより)
2016-09-30 15:40:01
本当に帰りは恐いということを
実感しました(-_-;)
かじか倶楽部のバーで、リクさんと
ワイン傾け飲んでみたいものです、、ポッ
返信する
>>しゅうやんさん (Qより)
2016-09-30 15:42:03
ありがとうございます♪
露天から自然に飛び込んだら、
翌日、土座衛門になっちゃいますよ(-_-;)
良い旅=過酷な旅
ということを学びまいした♪
返信する

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