テレビでコメンテーターとしてテーブルに座っている人たち。最近鼻につくのがこの人たちの存在だ。
昼のワイドショーなどでは、すでに皆さんがご存じの内容を改めて説明したり、常識程度の知識を披露する人もいる。
芸能人がある症状で入院をすると、医師免許を持った医学評論家などがコメントする。しかし、その内容はほとんどの視聴者が知っていることで、改めて「専門家」に教授されるようなものでもない。専門書を読んでくれれば視聴者はわかる。臨床経験も少ない人が習ってきた医学知識丸出し的論評をしても、このネット社会ではあまり響かない。
国際政治に関しては、なるほど「専門家」というような人が登場するが、「その道」に何のパイプもないような人もいる。常識や誰でも考えるようなことを、恥じらいもなく「いけしゃあしゃあ」と披露されると興ざめしてしまう。
かつて、ショーンk 氏などの例もあることから、多少は疑いの目を持つことも必要だ。困ったことに、当時はキャスターまで「さすがショーンさんですねえ」などと、コメントにえらく感心していたものだった。
またさらに疑惑の目で見てしまうのが、「皇室ジャーナリスト」という存在だ。「ジャーナリスト」を名乗るからには「公正中立」はもとより、是々非々で時には「批判的論評」もしなくてはならないはずなのだが、こと皇室に関しては「批判的論評」は一切しない。
ならば「ジャーナリスト」を名乗るには無理があるのではないか。
「いいことも悪いことも」が「ジャーナリスト」の矜持のはずなのだが。