高1の夏にフィリピンにホームステイをしました。
ホストファミリーは、大邸宅に住む大金持ち。
ガレージには何台もベンツが並び、
家族はみな高級ブランドで身を固めていました。
家のことは、"servant"と呼ばれる
数十人のお手伝いさんがやってくれます。
閑話休題。
フィリピンの食パンは、ちょっと甘いんです。
僕は、朝食に食べるそのトーストが好きでした。
1枚を食べ終わると、お手伝いさんが追加を持ってきてくれます。
"Thank you."を言って、ひとかじり。
やっぱり美味しい。
ある朝も、いつもと同じように、
お手伝いさんがトーストを持ってきてくれました。
僕はそれを受け取り、食べます。
その時、気づいたのは、
やっぱりちょっと甘いトーストの味と、
当然のようにお礼を言わなかった僕。
ホストファミリーは良い方たちでしたが、
"servant"のことは常に無視していました。
彼らが"servant"に話しかけるのは、
命令を下す時だけです。
いつのまにか、僕にとっても
それが当たり前になっていたんです。
人を見下すことが当たり前の世界で、
すべての悦びは自己愛へ接続します。
主人と召使:命令するものと服従するもの。
人と人:君の笑顔が支えるものと僕の笑顔が支えるもの。
ホストファミリーは、大邸宅に住む大金持ち。
ガレージには何台もベンツが並び、
家族はみな高級ブランドで身を固めていました。
家のことは、"servant"と呼ばれる
数十人のお手伝いさんがやってくれます。
閑話休題。
フィリピンの食パンは、ちょっと甘いんです。
僕は、朝食に食べるそのトーストが好きでした。
1枚を食べ終わると、お手伝いさんが追加を持ってきてくれます。
"Thank you."を言って、ひとかじり。
やっぱり美味しい。
ある朝も、いつもと同じように、
お手伝いさんがトーストを持ってきてくれました。
僕はそれを受け取り、食べます。
その時、気づいたのは、
やっぱりちょっと甘いトーストの味と、
当然のようにお礼を言わなかった僕。
ホストファミリーは良い方たちでしたが、
"servant"のことは常に無視していました。
彼らが"servant"に話しかけるのは、
命令を下す時だけです。
いつのまにか、僕にとっても
それが当たり前になっていたんです。
人を見下すことが当たり前の世界で、
すべての悦びは自己愛へ接続します。
主人と召使:命令するものと服従するもの。
人と人:君の笑顔が支えるものと僕の笑顔が支えるもの。