三田市議 肥後淳三のウェルビーイング(幸せ)日記

幸せな出来事、その日の思いをブログにしたためます。        皆さんと一緒に幸せを追求しましょう!

エネルギー政策はどうあるべきか~兵庫県保険医協会市民公開企画から~

2011年08月08日 | 生活・教育
 7日の午後からキッピーモール多目的ホールで兵庫県保険医協会(北摂・丹羽支部主催)の市民公開講座が開催されました。
 その内容は、協会の環境・公害対策部長である森岡芳雄先生の「福島原発事故の放射線量被害想定」の講演会と山口県上関町田の浦で立地予定の上関原発の28年間の祝島の住民の戦いを紹介した「ミツバチの羽音と地球の回転」(鎌仲ひとみ監督)の上映でした。

 森岡先生は、勤務医からの立場そして大気・水質が専門ということですが、多くの原子力専門の方や報道、インターネットから得られた情報を元に福島原発事故がもたらす放射線量の現在と今後について話をしていただきました。
 
 原爆と今回の事故の放射線量の違いについては、原爆は一瞬の出来事で放射線の影響がその後少なくなって来るのに対し、福島原発の場合は、爆発していない分その影響は十数年かかること。
 そのことが、政府が発表している「今直ちに影響はない」とのコメントは、「直ちではないが、将来影響が出てきます」と読み変えたほうがよい。と思う。
 さらに、これまで何度も報道されているように、その影響は子ども達に出て来るのであり、チュルノブイリ後数年間で癌の発生率が高まってきたように日本でも同じ現象が起きるであろう。と話されました。

 また、人間が生きていく上で大切な農畜産海洋産物に対しても影響が出て来る原発、食べ物が汚染されてしまっては、人間の生きる根本を断つようなものであり、脱原発から反原発へと大きく舵を取り直す必要があるとも・・・・。
 豊かになりすぎた日本社会、今生活を見直しひとり、一人がエネルギーを減らす努力をしなければならない。との結びは印象に残りました。

 「ミツバチと羽音と地球の回転」は、次の予定があり、1時間程度しか映画を見ることができませんんでしたので、再度見に行きたいと思います。
 祝島の人達は、主に漁業で生計を立てており、原発が稼動することによる水温の上昇がもたらすことにより海の生態系が変ることは、原発立地による補償金を貰ったからと言って海の豊かさは戻らないので反対運動を継続して取り組んでいるという前半の内容でした。
 
 それも計画が立ち上がった28年前に「海の豊かさが奪われること」を懸念しているのです。
 海水温度は、原発の放流口付近で7℃も上昇するといいます。
 
 森岡先生が「真の豊かさとは何か」とお話しされていた部分と目先の利益ではなく子々孫々まで海の豊かさを求めている祝島の人々の戦いに共通点があるように感じます。
 
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