四季に暮らす

季節の着物、食卓、ベランダの植物たち
和と洋が仲良く並んでいるような衣食住の風景

Finland & England の旅 ③北極圏、極夜の空

2020-02-07 | 旅行(*海外)

ヘルシンキヴァンター空港⇔イヴァロ空港に搭乗した、LCC航空会社 norwegianのチケットはHPから予約しました

★運賃のタイプは3つ
LowFare → LowFare+ →Flex の順に運賃が高くなる分、含まれるサービスが増えていきます
   right https://www.norwegian.com/en/booking/booking-information/ticket-types/

行きは LowFare+で、帰りはFlexで予約しました
それでも往復トータル、フィンエア(エコノミークラス)の1/3の値段でした
ヘルシンキヴァンター空港⇔イヴァロ空港の飛行時間は、1時間40分
一日一往復だけ運行するnorwegianのこの区間
9月末に予約した当初は、ヘルシンキ発/17:00 だったのが10月初めに/17:40にスケジュール変更のメールあり
さらに、出発の10日前(12/16)に、イヴァロ発/21:35だったのが、/10:50に変更のメールがありました

行きの変更には大差はありませんが、帰りのスケジュール変更は、夜便→朝便になるわけでかなり大幅@@!
私は翌日早朝のタリン行きが気がかりだったので、帰りの便だけ夜のnorwegianから昼間のフィンエアに変えようか?とも迷っていた位だったので、このスケジュール変更はウエルカムでした

チェックインや荷物預けの仕方@ヘルシンキは、以前乗ったSASと同じセルフ方式!
「空港設置の機械からセルフでシールタグをプリントアウト→タグを貼付した荷物のバーコードを読み取り&計測するベルトコンベアーの上に乗せる」でした
帰りの@イヴァロは小さい空港だからか、セルフではなく係員が手作業で対応していました

地上職員やクルーの対応はとても感じよかったです
安全運行の使命さえ最優先してもらえるなら、このエアラインの選択は良かったと思います


イヴァロ空港には、定刻19:20に到着☆
2泊するサーリセルカへは、ここからバスで30分です♪bus


ホテルに荷物を置いたら、さっそく散策に出ることにnikukiunikukiu

北極圏でもより北の方へ行ってみたい、こじんまりした小さな町がいい、テレビ番組で見たことがあるイナリ湖に行ってみたい・・

ロヴァニエミでもなく、レヴィでもなく、私はサーリセルカに来たかったのです\(^o^)/

しんと静まりかえった雪あかりの中をウルホ・ケッコネン国立公園の方へ歩いてみました
爆発するような激しいオーロラ活動がある時は、この公園の入口近辺のエリアからも、真っ暗な公園の方に向かった夜空に見えることがあるそうです
この日(12/26)は新月でしたが、雲が多かったようです
翌日27日に参加したオーロラハンティングツアーのガイドさんが「昨日は、雲の隙間に少しの間だけ見えただけで終わりました」とのこと

たった二日の滞在でオーロラを見よう!ということ自体が無謀なのかもしれません

でも、無事にこの北極圏の町にやってこれたことが何と言ってもとても嬉しく、歩きまわっては空を見上げていました
この日のサーリセルカ、最高気温/?℃ 最低気温/?4℃ snow

 


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はるばるやってきたこの夜は、この町のレストランで食べよう!ということに決めていました
「テーレンペサ」という郷土料理のお店
家庭料理のようなお店を想像していたら、どれもこれも洗練された料理でした
赤ワインを1本頼んで、メニューと睨めっこして注文した料理はこれです(^^)/

●北極イワナの燻製


●トナカイの前菜盛り合わせ


●トナカイのネック煮込み
一日かけてじっくりネックを煮込んであるそうです
お店の人が「希少部位のタン(舌)も入っています」と、その部分を教えてくれました♪ 下の白い部分はリゾット


●サーモンスープ

 

 


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翌朝はゆっくり起きて朝食(といっても8時過ぎ)

ホテルの部屋にベランダが付いていて、目前に広がる一面の銀世界は息を呑む美しさでした!

 


冬至を挟むこの時期、北極圏は「極夜」です

一日中真っ暗なのかと思っていたら、そうではありません
8時過ぎに起きた頃は真っ暗なのですが、10時過ぎ頃から薄明るくなり始めました
このあと4時間弱はなんとなく明るいのです

 

 


太陽は確かに地平線から上がることはないのですが、太陽が地平線近くにある時間帯の2~3時間の間に見せてくれた空の表情・・
見たことのない美しさに感動しました

快晴のこの日、青空の時間も・・

雪かきした雪でできた小山がいくつかあったので、よじ登ってみました!!nikukiunikukiu
私が初登頂したのではありません
誰かが登ったような足跡が残っていたので、私もその足跡を踏みながら何度も転んだり、ずぼっと埋もれならも慎重に登ってみたのです(*^^*)

気持ちいい\(^o^)/

 

 


ウルホ・ケッコネン国立公園の方に歩いてみました
クロスカントリーを楽しんでいる人たちの姿が^^


そうこうしているうちに、空の色はみるみる不思議な色に変わっていきました・・
朝焼けでもないし、夕焼けでもない
空が好きな私が、今まで見たことのない表情に移ろっていくのです...

 

 


これが北極圏の極夜の空なのか・・


オーロラが見たくてはるばるやってきたサーリセルカでした
でもなんだかそれ以上に、こんな不思議で神秘的な空の色を見れたことが、深く心に刻まれました


2018年の5月、ノルウェーのトロムソの船上、白夜とまではいかないけれど夜中の1時半でもうっすら明るい不思議な北極圏北緯70度の夜を覚えています
今回のサーリセルカ、北緯69度の極夜の昼空の美しさといったら・・
天気に恵まれたことに感謝します

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●ビール&サウナ
暗くなるので、小さな町にある一軒だけのスーパーで、ビールや食料を買い込んできました
この日は、21時から現地発のオーロラハンティングツアーを予約してあり、集合は20:50@ホテルロビー

それまでたっぷり時間があります
買ってきたものを食べたり飲んだり・・この日の夕食にしました


部屋に専用のサウナが付いていたのも快適でした
夫も私も、朝・昼・夜と何度も入りました!
夫は、サウナにビールを持ち込んで「極楽のようだ~」とご機嫌niko

サウナストーンに備え付けの柄杓で汲んだ水をかけると、ジュワーッと蒸気が充満
サウナ室の温度がさらに上昇して気持ちいいです
ヘルシンキのホテルのサウナもそうでした
スーパーで、白樺の枝葉が売っているか探せばよかったあ~~


●オーロラ
この日オーロラハンティングツアーのバスが向かったのはイナリ湖
ロシアとの国境手前にあります

バスが到着し湖の端まで歩きました
経験したことのないような凍てつく寒さ・・
ガイドさんの話だと、30センチ以上の暑さで凍ったこの湖上の気温はマイナス25℃。。
ほっぺたが痛いです
ガイドさんが指し示す方を見ると、凍った湖の水平線の上、東西に長い弧を描くようにオーロラが出現し始めていました

といっても、教えてもらわなかったら少し薄い緑色がかった白っぽい雲が垂れ込めているかと思うかもしれません
写真に撮ると、緑が強く写るそうです

オーロラツアーの参加者はそれぞれにカメラをセットcamera
私は普段使っているコンパクトデジカメ(パナソニック)FT5とTZ85 の2台を持ってきていました
旅行前にメーカーのカメラ撮影相談電話に、北極圏でのオーロラ撮影の注意点とアドバイスもいくつか貰っていました
ただ、メーカーの方に「FT5の耐寒作動温度はマイナス10℃、TZ85は0℃ に製造されているので、オーロラ撮影下の気温で作動できるかの保証はできないです」と言われていたことについては深く考えていませんでした
しかも、家にあった三脚を持ってくるのを忘れており、三脚は急遽成田で買った自撮り棒兼用の簡単なものと、おもちゃのように小さな携帯タイプの2つ

まず、成田で買った自撮り棒を兼ねたような簡単な作りの三脚を氷上に立てようとしてこれがあっけなく壊れました。。
次に、TZ85がギギギギギッ・・という軋むような音とともに作動しなくなりました。。
さらに、FT5のスウィッチも反応しなくなってしまいました。。
夫の携帯をおもちゃのような携帯タイプのミニ三脚にセットして試みましたが、撮影できませんでした
甘くみていました。。orz...

オーロラツアー参加者の中で、頑強な三脚に一眼レフカメラをセットして本格的に撮影準備をされていた3~4組の方は、撮影に成功されていたようです

ということで、気持ちを切り替え、夫と私は肉眼で見続けることに専念
無数の星の中で、頭上でひときわ輝きを放つ北極星、大きな北斗七星、カシオペア、白鳥座、天の川の流れ・・
オーロラは、見始めたときより少し立ち上がり膨らんできました

いつかテレビで観たようなカーテンのような揺らめきまでにはなりませんでしたが、私には十分です
30分以上みんなで見続けていましたが、弱くなったり消えること無く光り続けているのが神秘的でした

下の写真2枚は、ガイドさんがこのツアーで撮影された写真を下さったものです^^;
             downdown

 


オーロラ観測に成功した日の参加者に配られる証明書を貰えました
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翌朝、朝食を食べたらまだ暗いうちに空港へ
ホテルの前に停まるバスの時間は、確か8時半過ぎだったと思いますがまだまだこの時間は真っ暗です
しかも吹雪いていました
オーロラツアーに参加した日がこんな吹雪でなくて良かったです

イヴァロ空港の待合室の椅子down


出発時刻は、10:50
飛行機への搭乗が開始される頃には吹雪はやんでいて、少し明るくなっていました

 


定刻にドアクローズし、機体が滑走路へ向かう頃
空はまた、朝焼けでも夕焼けでもないあの不思議なピンク色に・・

 

 

 


離陸した飛行機の窓の外に目を凝らし続けました
あそこの、あの地平線の下に太陽があるんだ!・・とわかるのですが、地平線から太陽が顔を出すことはありません
北極圏の極夜の空はこの時間、飛行機の上から見渡した空もやっぱり幻想的でした


まもなくヘルシンキ
夢から醒めていくような寂しさを感じました


次回は、
■『Finland & England の旅 ④タリン@エストニア』ですヽ animal2

*カメラの調子は、旅行中なんだかずっと悪かったです^^;

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