四季に暮らす

季節の着物、食卓、ベランダの植物たち
和と洋が仲良く並んでいるような衣食住の風景

伊達衿の練習

2019-12-12 | 着付け教室

前回まで紬で練習していらした生徒さん
今日は初めて柔らかものの小紋で練習、そして、伊達衿(重ね衿)を付けての自装
少しずつハードルを上げながらスキルアップしています(^^)/

お祖母さまがお元気だった頃に縫って下さっていたという鬼しぼ縮緬の小紋だそうで、柄には季節の植物と元気に遊ぶ童たちが素敵な色に染められています
しつけ糸をとったばかりで、練習スタート!
紬とは違う重さと滑りに慣れて頂きながら、途中からはその滑らかさを楽しんでいらっしゃるようにお見受けしました
着物が好きな人は、みるみる上手になります^^
まさしく「好きこそものの上手なれ」なのです

伊達衿をたるませないように着付けるのは他装でも何度も練習する箇所ですが、自装でもいくつかの留意点に気をつけながら習得します
親指・人差し指・中指、この三本の指使いと力加減(引き加減)がポイント☆
そして、引いている三指の下ではなく上で留めることも大事☆
ためらわず、決めたら潔く、すっ... とです(^^)

この生徒さんの年内のお稽古は今日が最後でしたので、今日の授業を基に、冬休みの練習課題をいくつか見つけて頂いたように思います
絞りの帯揚げをすっきり整える練習もバッチリでした☆


伊達衿(重ね衿)を付けての今日のお稽古に、今日はご実家にしまってあった3本の伊達衿を持ってきて下さいました
一つは市販のものでしたが、二枚はお祖母さんの手作り・・
とっても素敵だったので、写真に撮らせてもらいました

下の写真のdown赤い方は、生徒さん3歳のお祝い着「被布(ひふ)」からとった小裂で手作りしたもの
鶸色の方は、生徒さん7歳の七五三の祝い着からとった小裂で手作りしたものだそう
思い出の着物は姿を変えて在り続けながら、ぬくもりと優しさを届け続けているのですね・・

一反の色無地の反物からお祖母さまの手で、生徒さんと年子の妹さんの分・・2枚仕立てられた祝い着
お揃いの色無地の着物を着て7歳&6歳の女の子が並んではしゃいでいる様子は、きっとお花が弾んでいるようだったでしょう!
お祖母さまを始めご家族が目を細めていらっしゃる姿が目に浮かぶようです


針仕事をしている祖母の姿は、脳裏にやきついているような原風景です
現代では失われていく後ろ姿かもしれません
私も針仕事は、半衿付けとボタン付けくらいしかしていません。。

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今日の授業には、私も伊達衿(重ね衿)を整えて臨みました
衿元の印象が視覚的にも強調されるので、美しくすっきりと決めたいラインです


帯は「笹蔓文様」の洒落袋帯を合わせてみました
100年に一度だけ咲くと云われる窒フ花とその実、笹の細い枝を蔓状に配した柄
笹→秩A窒フ実→松毬→松、花→梅(花弁の数は違いますが)・・という見立て方もあり、松樗~の吉祥の意味を持つこともあります

 


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