
2016年、現在公開中。
半身が不自由になった福井の和紙作り職人と、
将来を見失いワーキングホリデーで日本にやってきた韓国人女性の、
介護を軸とした心の交流を描くヒューマンドラマ。
口数少ない頑固親父・剛生と自由奔放で日本語を話せない韓国女子・ユナ。
一見、正反対の二人。
全く意思疎通がかなわなそうな二人。
この二人が不器用ながらも少しずつ絆を紡いでいく様を、
ゆっくりと丁寧に描いていく過程に、
自分もそこにいるかのように引き込まれました。
一個ずつブロックを積んだからこその、
クライマックスシーンの感動。
あぁ、映画観てるなぁ~と幸せになりました。
介護というテーマを通した、
「本当の心の交流とは何か」を問うストーリー。
自分自身、他人事ではない年頃の親を思い出し、
現実と理想に葛藤する登場人物にもとっっても共感。
でも、
誰かのために自分を犠牲にして我慢しようって思うことは
やっぱり無理があるよね。
そうだよね。
そう思ってる時点ですでに心の交流は一方通行になってるわけで。
人と心の交流を持つことの素晴らしさは、きっと、
与え与えられる喜びにあるのではないか、
と。
ユナのセリフ、
剛生の介護をするのが楽しい、
と言ったのがとても印象的で、
あぁ、そうだよね、介護の前に、人としての心の交流だよね、、、
と考えさせられました。
愛しくて、クスッと笑えて、ストーッと泣ける、、
とても気持ち良い、素敵な作品でした。
ありがとうございました。
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