2008年公開。
全米ではじめてゲイであることを公言して公職選で選出、
同性愛者の権利を求める運動の先駆者として生涯を捧げた実在の人物「ハーヴェイ・ミルク」の映画。
ミルクを演じたショーン・ペンがアカデミー賞主演男優賞を獲得。
ミルクの存在を知って、まずは、、、
ほんの40年前までゲイの人々がこんなにも偏見や差別を受け、
職を制限されるなど法的にも縛られていたということを知り、
非常に驚きました。
ただただ「自分に素直に生きる権利」が欲しいだけなのに、
なぜこんなに現実は厳しく、壁は厚いのか。
その理不尽な理屈は見ていても悲しくなるくらい。
自分を受け止め、カムアウトし、逃げ隠れもせず明るく戦う姿。
とても苦しく辛い局面でも、常に笑顔で人間愛に溢れ、
最後まであきらめずに努力し続ける「本当のタフさ」が
ミルクにはあったのだろうと感じました。
実際のミルクの映像も差し込まれる作品でしたが、
全く違和感を感じないほど役を作り込んでいたショーン・ペンはさっすが~~~☆
笑顔も歩き方も話し方もガッツポーズのグーの感じも、、、
とことん徹底されていました。
とてもアイアムサムの人とは思えない~。
にこやかなミルクが唯一、語気を強めた台詞
「僕は人生のすべてをかけて戦っているんだ」
には、想い全てが詰まっている重みがあり、
グッとしびれました。
どれをとっても圧倒的説得力のある、最強作品です☆