手品の探求家

手品グッズ、DVDなど、手品について語っていきます。

ブレイン・ストーム 1巻

2008-02-18 14:14:51 | カードマジックDVD
「ブレイン・ストーム 1巻」

ジョン・グァスタフェッロ氏のレクチャーDVDです。

【収録内容】

・Fairy Tale Frogs
4枚のカエルのカードが1枚ずつ裏返り、ジャックへと変わります。おとぎ話
「カエルの王子様」を題材にしたカードマジックで、最後にはカエルの人形が
出現します。

・Troubleshooter
選んでもらったカード以外、ダブルバックカードになってしまうオールバック
現象。最後に選んでもらったカードの裏を見ると・・・それだけが違う色です。

・Lost & Found
アレックス・エルムズレイの「Point of Departure」プロットに透明の
パスケースを用いる事で、不思議さが増しています。サインしてもらった
カードを透明のパスケースへ入れ、予め抜き出した2枚のカードで挟みます。
すると、選んでもらったカードが消え、デックの中程から現れます。
最後はデックの中程に入れたサインカードが、透明の何も入っていない
パスケースから現れます。ただ、2枚のカードで挟むだけでです。
面白い試み!不思議です。

・Color Blind
カットによるフォー・エースプロダクション。

・Palm Reader
観客にカードを選んでもらい、デックに戻します。先に取り出した4枚の
エースを観客の手にのせ、表をみてみると1枚をのぞき、他のカードが
スペードのエースになっています。残った1枚が選ばれたカードです。
しかし、再度他のカードをみてみると・・・なんと選ばれたカードの
フォ・オブ・カインドに揃っています。

・Club Sandwich
これ単品で売りネタになっている現象です。観客に選ばれたカードを
2枚のジョーカーが挟んで見つけ出し、別の観客のカードを見つけ出す際に、
前の観客が選んだカードと入れ替わるという強烈なサッカートリックが
発動します。

・Double Monte
上記「Club Sandwich」に続けて演じ、3カード・モンテ風に話を進めながら、
ビジュアルなトリックを披露し、再び強烈な入れ替わりを成し遂げます。

・No Jokers Allowed
ジョーカーを取り出し、ワイルドカードであることを説明し、ひとまずおいて
おきます。観客に1枚選んでもらい、デックに戻します。それを見つけ出すと
言い、指をスナップ!すると、1枚のカードが飛び出てきます。ジョーカーです。
この後、カードが次々とジョーカーに変わっていき、すべてのカードが
ジョーカーになってしまいます。ジョン・グァスタフェッロの代名詞
「Ballet Cut」が炸裂し、非常にテンポよく変化していく際の良き引き金と
なっています。最後に、ジョーカーは観客の選んだカードに変化した後、
元のトランプへと戻ってしまいます。しかも、デックを表向きにスプレッド
してもジョーカーはどこにもなくマジシャンのポケットから出てきます。

・Detour
スクイーカーを絡めたアンビシャスカード。最後は、観客の注目を自分に
向けたり、デックケースに向けたりして、サインカードを財布から取り出します。

・Tidal Wave Aces
カッティング・エーセスを軸にして、トライアンフを絡め、フィナーレの
カラーチェンジへと導きます。手順中、エースの裏色を効果的に示し続け
られるので、カラーチェンジ時のインパクトは最高です。おまけにエース
の裏色まで変えてくれるところがたまりません。

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このDVDは2巻とも、かなりマニアックな印象です。
なんとなく、マニアが好みそうなDVDという感じがします。
自分は、手品をちょこっとかじっているレベルなので、マニアの世界って奥が
深くて凄いなぁとか思ってしまいますw

柔道を10年やっていたり、釣りとか株式投資が趣味だったり、
自分の経歴的に、手品が趣味になったことは不思議だったりします。
とりあえず、でかくて不器用そうな手は、手品に似つかわしい手じゃないですw

Ballet Cut、フラリッシュ的なカットで、やり方が解説されています。
これを使ったフォースや、カラーチェンジは面白いです。
これは練習して、身につけようと思いました。

Fairy Tale Frogs、カエルの人形が出現する部分が面白いです。
英語が分からないので、ストーリーはいまいち分かりません^^;
若いうちに、リスニングの勉強しようかな・・・

Troubleshooter、率直な感想、とても不思議でした。
あ~、賢いなぁと思ってしまう手順です。
非手品人よりも、手品人の方がウケそうな気がします。

Lost & Found、若干の怪しさは感じられますが、最後の透明のパスケースから
現れるのは、とても不思議です。

Color Blind、クラブのA、スペードのAを出してテーブルに置き、続いて残り
の2枚のAを出すと、クラブのA、スペードのAです。テーブルに置いた2枚は、
ハートのA、ダイヤのAになっています。
詳細はこんな感じですが、フォー・エースプロダクション+マジックみたいな
所でしょうか。個人的に、これは使わないかな。

Club Sandwichは、持っていないのでなんともいえませんが、これはノーマル
カードだけでできるので、良いと思います。
比較的簡単なので、これは覚えておきたいマジック。

Double Monteは、Club Sandwichに続けて演じられています。
同じく再び入れ替わり現象ですが、こちらの方がより不思議でした。
これも面白いと思います。

Detour、アンビシャスカードはいたって普通かな・・・
ペイントブラシのカラーチェンジを使うのが、ちょっと参考に。

Tidal Wave Aces、結構マニア向けなマジックっぽい印象。
最後のBallet Cutを使ったカラーチェンジは鮮やかで、綺麗です。


全体的に、やはりマニア向けな印象を受けます。
このDVDで使われている、Ballet Cutは色々と使い道がありそうで、
結構気に入りました。
また、面白いアイデアなど、参考になる部分が沢山ありました。
ただ、個人的にマジック自体の実用性は若干低いかな~

満足度=★★★☆☆