手品の探求家

手品グッズ、DVDなど、手品について語っていきます。

AVENUE(アベニュー)

2010-01-24 23:21:10 | カードマジックDVD


AVENUE

【収録内容】
「Grease Lightning v1」
4枚のエースと4枚のキングが一瞬にして入れ替わる現象。
非常にシンプルかつショートにまとめられています。

「Grease Lightning v2」
上記現象の少しアウトローな解決法。

「Snap Exchange」
これも4枚のエースと4枚のキングが入れ替わる現象です。
入れ替わった後の4枚のカードの配置が不可能さを際だたせます。
良く似た作品では、日本では荒木氏の「稲妻のかがやき」が有名です。

「Joyride」
ビジターをビジュアルにアレンジ。赤と黒の絵札の間を観客が選んだカードが行ったり来たりします。

「Recon」
大変ビジュアルなカード当て。適当に抜き出した複数枚のカードがすべて、
観客の選んだカードに変わり、また元に戻ります。

「Sidetracked」
観客が選んだカード3枚とマジシャンが手持ちの4枚がビジュアルに入れ替わります。

「A.F.I.」
観客が選んだカードがいつの間にかひっくり返ります。

「Finders Keepers」
本編で最もビジュアルなサンドイッチ型カード当て。2枚のエースがビジュアルに現れては消え、
観客のカードを見つけ出します。

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ドリアン・ローデル氏のレクチャーDVDです。
古い作品のバリエーションが中心という感じの内容です。
最近発売した作品だけあって、映像(光の加減で見にくい所もありますが)や音楽(荘厳でかっこいい)が良いです。

演技を一通りざっと見た感想としては、それほど目新しいものがなく、少し物足りない感じでした。
それから、ハンドリングが基本的にどれも難しいし(私には@@;)。
普段からパスやシフトを、ルーティンに入れている人には参考になるかもしれません。
私はパスとかシフトはまだまだ使えないので、今すぐに使えそうなものはないですねw

現象を全部見た中では、「Finders Keepers」が一番面白かったです。
セッティングが必要で、色々と難しいのですが、鮮やかで良いマジックです。
また、このDVDで多用されているPUGHE'PASSや、レナート・グリーン氏、ガイホリング・ワース氏
のシフトのやり方・練習方法なども解説されており勉強になりました。
技巧派向きな内容ですが、カードマジックマニアには、少し物足りないかもしれません。

満足度=★★★☆☆

カードマジック練習中

2009-12-29 19:23:31 | カードマジックDVD
トップシークレット(パス編)

【収録内容】
・はじめに
・パスについて
 模範演技 / 現象 / 解説 / ポイント解説 / 柳田パス
・アンビシャスカード演技・解説
・終わりに

トップシークレット(トップスイッチ編、ダブルリフト編)


【収録内容】
・トップスイッチ
 模範演技 / 解説 / 考え方 / 視線の使い方 / セカンドスイッチ
・ダブルリフト
 模範演技 / 解説 / 考え方 /
・アンビシャスカード トップスイッチ編

柳田昌宏氏のレクチャーDVDです。
ダブルリフト、トップスイッチの解説では、フレームという考え方が参考になりました。
今まで無駄な動きが多かったことに気づかされました。
これからは、フレームにも意識して練習、演技しようと思います。

パスは持ち方や、パスをする際の動きなどが参考になりました。
余計な動きがかえって怪しさにつながるという理論は、目から鱗。
しかしながら、パスを使ったアンビシャスカードは演じる勇気がありません・・・
パスは、コントロールなどに使えるようにできれば良いかなと思います。
参考になる所はどんどん真似して使いたいですね!


ロードランナー・カル

ロードランナー・カルということで、カード技法のカルに焦点を当てたDVDです。

1枚のカルから、複数枚のカルまで基本から丁寧に解説されています。
特にカルを使ったコンビシングコントロール、フォースなどは覚えておくと重宝します。

私は、MMLやカルファーザーなどのDVDをきっかけに、カルの練習をするようになりました。
サンドイッチ系のマジックによく使っていたような気がします。
最近は人前で全く使うことがなく、練習もあまりしていませんでしたが、このDVDをきっかけに
カルを1から練習し直しています。

今までは左手を使ってカルをしていましたが、今作では右手でのカルが解説されています(右利き)。
私は右手でのカルの方が素早くかつ、やりやすいため、こちらに切り替えて練習しています。
カルは、いつでも使える状態にしておくべき技法だなとつくづく実感。
カルという技法を1から学ぶにも、見直すにも良質なDVDです。

「カルをしている」と言っても、相手が分からないレベルになるためには、道のりは長いですが練習あるのみです。






クラシック・マジック・オブ・マイケル・ビンセント 3

2009-12-22 16:50:49 | カードマジックDVD


クラシック・マジック・オブ・マイケル・ビンセント 3

【収録内容】
・Opening the box
・The dealing grip
・Spreading the cards
・The ribbon spread
・The shuffle
・A basic control
・The double lift
・Removing the cards(パーム)
・The top change
・False shuffle
・Background and mentoring

「Prologue To Triumph」
リバース現象とトライアンフ現象を組み合わせた手の込んだ手順。2つ目の現象が起こった時に、
3つ目の現象の準備が完了するので、色んなトライアンフを見慣れている人も引っかかると思います。

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3巻はほぼ技法の解説です。

「Opening the box」、カードケースからのデックの取り出し方から、ディーリングポジション、
スプレッドなど、基本的なことから解説されています。
シャッフル、コントロールも基本的なものがいくつか解説されていますが、目新しいものはありませんでした。
他の技法もいたって普通なので、なんともコメントし難いですw
強いて挙げると、トップスイッチの仕方として、ケースを倒すミスディレクションなど参考になりました。

「Prologue To Triumph」、なかなか難しいので、私には扱い難い手順です。
トライアンフ自体は、他にもっと簡単で良い方法があるかと思います。
知識豊富で技術レベルの高い、マニア向け。

ある程度、技法の知識がある方には物足りない内容だと思います。
別に悪い訳ではなく、役に立つものが解説されているのですが、いたってフツ~です。
技法の再確認として見ると、良いのかもしれません。

満足度=★★☆☆☆

クラシック・マジック・オブ・マイケル・ビンセント 2

2009-12-21 19:16:07 | カードマジックDVD


クラシック・マジック・オブ・マイケル・ビンセント 2

【収録内容】
「The Coins Across/Chinese Connection(ディスカッションのみで、解説はありません) 」
ハーフ・ダラー4枚のコインズ・アクロス。最後には4枚ともチャイニーズ・コインに変わります。

「Vincent's Aces」
観客が自由にタッチした4枚がすべてエースです。そのエースをバラバラにデックに混ぜても、
おまじないをかけるとトップに上がってきます。
そこからコレクター、コリンズ・フォー・エース、ヘンリークライストのフォー・エースとつながります。
ラストはお客さんが手で押さえていた3枚のカードとテーブルに置いてあった1枚のカードが入れ替わります。
つまりお客さんが3枚のカードを押さえていた手をどけると、そこにはカードが1枚しかなく、
テーブルの上に置いてあった1枚のカードは3枚になっています。

「Brain Wave “My Way」
レギュラーデックを使ってできるブレインウェーブデックの現象。
ダーウィン・オーティスが完璧だと絶賛した手順です。途中マイケル・クロースのアイディアが
不思議さの演出に一役買っています。

「Pandora's Paradox」
サイン入りのジョーカーが、観客が選んだカードに変わります。ジョーカーはというと……
演技の最初からテーブルの上に置いてあったボックスの中から折りたたまれた状態で出てきます。
もちろんきっちりサインが書かれています。

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「The Coins Across/Chinese Connection(ディスカッションのみで、解説はありません) 」、
全体的に無難というか、安定しているなぁという印象です。
4枚ともチャイニーズ・コインに変わる部分は、ヤニック・クレティアの「VANTRiX」のような、
驚異のありえない現象(タイプが違うけれど)ではありませんが、一般人には受けそうです。
DVDで全体的に見ると、コインを入れ替えているのがなんとなく分かってしまいます・・・

「Vincent's Aces」 、観客が自由にタッチした4枚がすべてエースなのには驚きでした。
クラシックフォースでも使ってるのかと一瞬思ったぐらい(よく考えたら4枚は無理なのに)、
自然な流れで4枚のエースをプロダクションできます。
そこからの、アンビシャス現象へのつなぎ方も素晴らしいですが、ターンノーバーパスなど
を使いますし、結構難しめです。
ダイアゴナルパームシフトを使ったやり方も解説されていますが、こっちは難しすぎる・・・
最後まで演じると長いので、このアンビシャスの現象までで止めるのも良いかと思います。
コレクター~オチまでの流れも良いのですが、パームを結構多用するので難しいです。
しかしながら、オチは強烈でいいですね~

「Brain Wave “My Way」、ギャフカード1枚を加えた、レギュラーデックでできます。
無駄のない完璧な手順で、ギャフカードも処理できるため最後は改め可能です。
レギュラーデックのブレインウェーブデックとしては、これ以上ない素晴らしい手順だと思います。

「Pandora's Paradox」 、一般受けしそうな、強烈なマジックです。
この手のマジックは見慣れているためか、若干物足りなさは感じてしまいます。
演じる側としては十二分なトリックですが、観る側としては新鮮さが欲しいという強欲さです・・・w
しかしながら、カードを片手で折りたたんでしまうのは初めて見ました。


満足度=★★★★☆

クラシック・マジック・オブ・マイケル・ビンセント 1

2009-12-20 15:26:43 | カードマジックDVD


クラシック・マジック・オブ・マイケル・ビンセント 1

【現象】
「The Intuition Speller」
観客がバラバラにしたデックをマジシャンが受け取ります。デックのトップから
「the nine of club」のつづり分カードを配ると、そこからクラブの9が出てきます。
デックを受け取ってから、マジシャンがデックの順序を変えることはありません。
借りたデックで行うこともできる強烈なトリックです。

「Kismet」
マジシャンが選んだカードを観客が、観客が選んだカードをマジシャンが当てます。

「My Card, Your Card, Everybody’s Card」
デックの中から4人の観客にカードをそれぞれ選んでもらいます。あらかじめ取り出しておいた
ジョーカーがその4枚のカードに次々と変化していきます。片手で行うトップチェンジは必見。

「The Amazing Discovery」
10人のカードを次々と取り出していき、最後の2枚は空中に投げ上げたデックからキャッチ!
何とも迫力のあるマジックです。

The Rhapsody In Silver、The Cup and Balls And The knotted Silks(Performance only)
ボーナスとしてコイン、カップアンドボール、スライディーニシルクの演技が楽しめます。

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「The Intuition Speller」、ピークの方法が変わっているというか、難しい・・・
まぁ、練習あるのみですかねw

「Kismet」、オーバーハンドシャッフルのようなフォールスシャッフルを使っています。
この手のフォールスシャッフルはあまり知らないので、参考になりました。
そこまで難しくはないので、練習すれば習得できるかと思います。
ただ、何かしているなという違和感はありますが、一般人には通用すると思います。

「My Card, Your Card, Everybody’s Card」 、片手で行うトップチェンジは、
私もよく練習していましたが、完成度の低さから人前では使わず、自己満足仕舞いでしたw
また暇な時にちょいちょい練習して、使えるように頑張ろうかな。


マジック自体は、そのまま演じてみたいものはありませんでしたが、
随所随所で使われている技法は参考になりました。

満足度=★★★☆☆

セルフワーキング・カードマジック

2009-10-19 17:03:24 | カードマジックDVD
セルフワーキング・カードマジック


【収録内容】

・ディール・スイッチ・ミステリー    
・怠け者のカードマジック          
・パーフェクト・ストップ・トリック、
・神の眼                        
・ゴッズ・フォーン・ホーム
・リアル・プレディクション
・バランスド
・オーバーキル
・スペル・ジ・エーセス
・コインシデンタル・スタブ


技術のいらない、セルフワーキングマジックが解説されています。
ザッと観た感想としては、初心者向けなDVDといった印象です。
技術がいらないので、初心者でも簡単にマスターできる、易しいマジックが多いです。

色々なDVDで、色々なマジックを見慣れているせいかもしれませんが、これは!という
マジックはあまりありませんでした。
あぁ、なんとなく知ってるな~と思うマジックが多い感じです。
しかしながら、技術不要でできるというのは魅力的なので、DVDの中でどれか1つぐらいは、
覚えておこうかと思ってはいます。

タイトル通り、セルフワーキングマジック、技術が要らないマジックをやりたい人には、
良いかもしれません。


満足度=★★★☆☆(2.7)




BEYOND BELIEF

2009-10-10 19:56:25 | カードマジックDVD
BEYOND BELIEF


【収録マジック】

「インビジブル・リアリティー」
デックに差し込まれた観客のサインされたカードが一瞬で消え、机の上に置いた
2枚の色違いのジョーカーの間から現れるいわゆるサンドイッチ現象に加え、
サインカードの裏の色が変化するカラーチェンジ現象が組み合わさった
ビジュアルなマジックです。

「キーカード」
観客に選んでもらったカードに鍵の絵を書き、パンチで穴を開けます。
すると穴が移動します

「ノックアウト」
前もって卓上に出してた3枚のカードが三人にサインしてもらった三枚の客のカードに
なるマジックです。
ギャグからとんでもないクライマックスにノックアウトされます。

「B-サンドイッチ」
シンプルなサンドイッチ現象かと思いきや、間違えて挟まれたカードがサインされた
相手のカードに変化します。

「ラッキー・カード」
裏の色が違うラッキーカードと書かれたカードを見せ、客が自由に選びサインされた
カードをテーブルに置いておきます。
ラッキーカードがデックの中に入れた瞬間に消え、サインされたカードがラッキーカード
になってしまいます。

「マッチボックス・オデッセイ」
サインした観客のカードが紙マッチの中より現れます。


ボーナスには、ピーターエギンク氏による演技のみのマジックが入っています。

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pureで一躍有名になった、ピーターエギンク氏のカードマジック6手順が解説されたDVDです。

「キーカード」、これを見たら、昔購入した「ホロウ」というマジックを思い出しました。
「ホロウ」はギミック付きで、ギミックは何回も使用できるため、「ホロウ」の方が断然良いと思います。
私の「ホロウ」は、長いこと眠りについていますが@@;

「ノックアウト」、これはジョークからのオチが強烈です。
このジョークを上手く使っているところが素晴らしいです。
まぁ、技法的にはクレーバーというよりも、多少の無茶はします。
しかしながら、タイトル通りノックアウトされる現象です。

「B-サンドイッチ」 、エンドクリーンな手順で、終わり方が綺麗です。
途中は若干無理をしますが(個人的に)、終わりよければ全て良しといったところ。
クレーバーさではなく、スライハンドよりの技法かな。
しかし、さすが売りネタといった感じです。

「マッチボックス・オデッセイ」 、アンビシャスカードのクライマックスに使われています。
紙マッチとアレを上手く組み合わせた手順になっており、よく考えられています。
こういう方法を使っているんだ~と、感心しました。
まぁ、アンビシャスルーティンに紙マッチを使うのは煩わしい感じはします。


ボリュームはありませんが、なかなか面白いものがありました。
しかしながら、これだけは覚えたい!というネタはなかったので、物足りない感があります。
私は貧乏感覚のため、カード消費系マジックがなかなか実用化できないのです^^;
「B-サンドイッチ」、「マッチボックス・オデッセイ」は面白いと思いました。

満足度=★★★☆☆

スターズ・オブ・マジック 6

2009-07-30 11:39:12 | カードマジックDVD
スターズ・オブ・マジック 6

【収録内容】

「The Inverted Card」
観客の選んだカードの表にサインしてもらい、そのカードでアンビシャスカードを
行います。その後、裏にもサインしてもらい両面サイン入りのカードを手で撫でると、
なんと、真っ白になります。さらに…

「Splitting The Twos」
ハートの2をデックの上でこすると、2枚の赤いエースに変化します。
同様にスペードの2もデックの上でこすると2枚の黒いエースに変化します。

「Showboat Aces」
4枚のエースをデックの中にばらばらに混ぜますが、一枚ずつエースを取り出します。 

「Royal Travellers」
3枚のエースがリーダーパケットに次々と移動します。普通のオープントラベラー
かと思いきや…、クライマックスとして4Aがスペードのロイヤルフラッシュに変化します。

「Jokers Are Wild」
売りネタにもなっているワイルドカードルーティン。6枚のジョーカーが次々と
観客の選んだカードに変わります。最後はそのカードを財布の上で振ると、
なんと札束に変化します。

「Ring And String Routine」
リングとロープの手順。"ビジブルリンク"は手順の最後を締めくくるにふさわしい
ビジュアルな現象です。

「Card In Wallet Routine」
3人の観客に一枚ずつカードを選んでサインしてもらいます。3枚のカードをデックに
戻しよく混ぜます。1人目のカードはデックから飛び出てきます。そのカードが
いつの間にか2人目のカードに変わっています。3人目のカードは予じめ観客に
渡しておいた財布の中から出てきます。


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「The Inverted Card」、アンビシャスカードのルーティンですが、ラストは両面に
サインしてもらったカードが、ペリペリとはがれて分離してしまいます。
ルーティンがとても参考になります。

「Royal Travellers」、「Open Travellers」のオチにロイヤルストレートフラッシュ
に変化するという、クライマックスを付け加えたマジックです。
このマジックは好きで、デビッドストーン氏の手順でよく練習していました。
ロイヤルストレートフラッシュは、ポーカー知らない人には、効果0なのが痛いですね~
「スペードじゃなきゃダメなの、スペードが最強なんだよ!」って、なんか言ってた
記憶があります。

「Jokers Are Wild」、「Wild Card」のオチにカードが全て札束に代わってしまう
という、クライマックスを付け加えたマジックです。
意表を突かれ、一瞬でカードが札束になる意外さが不思議で気持ち良いです。

「Ring And String Routine」、リングとロープのマジックは練習したことすらないですが、
これぞマジックというような、巧みの技みたいなものを感じます。
おなじみのセリフですが、ビジュアルでとても不思議です。


解説の時はメガネをかけていて、すごい印象が変わります。
やはり、演技する時は印象も大事ですね~
関係ない話はおいといて、どのルーティンも素晴らしく参考になりました。

正直、古くさくてマジシャンの名前すら知らなかったですが、多くのマジシャンに
影響を与えたルーティンばかりだと思います。
難点は、映像が古くさくて荒いことです。観客の髪型も、なんとなく古いですね~

初心者向けではないので、ある程度マジックの知識がある人向けです。
古典的なマジックを見飽きている人でも、再確認という意味でも、色々と参考に
なることがあるかもしれません。


満足度=★★★☆☆

ファット・ブラザーズ

2009-06-27 08:28:04 | カードマジックDVD
ファット・ブラザーズ

DVDは2枚組で、ディスク1に演技、ディスク2に解説が収録されています。


【収録内容】

「The Near Perfect Circle - Christian Engblom」
ボトムカードのフェイスに大きな円が描かれています。好きなところで
デックを分けてもらい、両パケットのフェイスとフェイスを重ねます。
すると円の中に向かいのカードが現れます。

「Taking Out Coins - Miguel Angel Gea」
4枚のコインが1枚ずつグラスから手へ飛行します。

「A Trick Without Explanation - Dani DaOrtiz」
カットされたパイルのトップを即座に言い当てます。少しずつ違ったやり方で
これを何度も繰り返します。巧妙きわまる構成で、マジシャンでも完全に煙に
巻かれるでしょう。

「The Hofzinser's Problem - Miguel Angel Gea」
ホフジンサーズ・プロブレムのシンプルでダイレクトなソリューション。
無駄がなくて実用的です。

「The Last Match Trick - Christian Engblom」
マッチ箱の中身を全部テーブルに出し、1本に火を付けます。そのマッチは
振ると消えてマッチ箱の中から出てきます。この燃えた後のマッチを擦ると
また火がつきます。そしてまたマッチ箱の中へと移動します。そして、
また火が付き、気が付くと、テーブル上のマッチが全部燃えた後の状態に
なっています。このオチは強烈です。

「Chaos in Order - Dani DaOrtiz」
カードを引いてもらったら、デックに戻して混ぜてもらいます。カードを
徐々に絞り込み、見つけ出します。そして驚愕のクライマックスへ……。

「Through the Glass - Miguel Angel Gea」
4枚のコインがペンで突くたびにグラスの底を貫通。レギュラーコイン
(もちろんグラスもレギュラー)でこの不思議さはすごい。

「Through the Cartoon - Miguel Angel Gea」
カードにグラスの絵を描き、そこからコインを出現させます。すると本物の
グラスに入っているコインが1枚減ります。グラスの絵にコインを入れると、
本物のグラスに戻ります。なんとユニークな現象でしょう!

「Mini Oil and Water - Dani DaOrtiz」
赤2枚、黒2枚で行うオイル&ウォーター。枚数を増やすよりも、ハンドリングを
クリーンにする方が良いと言うことを思い知らされます。

「Oil Over Troubled Water - Christian Engblom」
赤裏と青裏が混ざったデックから、赤と青を3枚ずつ取り出し、裏の色でオイル&
ウォーターをします。あり得ない2段現象のあと、デック丸ごと色が分離します。

「Extras」 
ファット・ブラザーズの3人に加え、ベベル、デビッド・ネイバース、ジョニー・
トンプソン、緒川集人、ハワード・ハンバーグ、ディーン・ディルの
スーパー・アクトが楽しめます。解説はありません。


Miguel Angel Gea氏のマジックは、コインマジック3つにカードマジック1つ。
主にコインマジックを担当されています。
「Through the Glass - Miguel Angel Gea」、グラスへのコインの放り込み方が
参考になります。
コインマジックは全てグラスを使い、3つとも手順の基本的な部分が似た感じです。
中・上級者向けなので、自分にはちょっと厳しいです。


Dani DaOrtiz氏のマジックは、カードマジック3つ。
なんなのこの人wって感じの上手さです。
「Mini Oil and Water」、赤2枚、黒2枚で行うオイル&ウォーターで、とても不思議です。
しかし、技術で全て解決していくので、かなり難しいトリックです。
2枚のカードを1枚のように簡単にもてあそぶ技術が必要です。
頑張ればなんとかなるかもしれませんが、頑張れませんw

「Chaos in Order」、現象の説明通り、驚愕のクライマックスです。
ほとんどテクニックも要らず、簡単なので是非ともレパートリーにしたいと思います。
最後のオチに持っていく部分だけが、唯一難しい所です。
あと、しゃべりが大切なので、そういう意味では難しいかもしれません。


Christian Engblom氏のマジックは、カードマジック2つ、マッチのマジック1つ。
+ENG Blomというトップ・ボトムコントロールが解説されています。
「Oil Over Troubled Water」、赤裏と青裏が混ざったデックから、赤と青を3枚ずつ
取り出し、裏の色でオイル&ウォーターをします。
このオイル&ウォーターは、ギャフカードを上手く使った素晴らしい手順構成です。
相手の手の中で、赤と青に分かれる現象は驚かれると思います。
ラストのオチも素晴らしいし、文句なしです。


タイトル通り、太った3人組みの演技解説ですが、ただの太っちょじゃあありません。
マジックの腕は一流の太っちょさんです。
メタボの疑いが濃厚なので、ダイエットにも是非チャレンジして欲しいですね!w



エーエム・ピーエム

2009-06-21 09:12:29 | カードマジックDVD




エーエム・ピーエム

「Local」
空のマッチ箱を観客に渡し、手の中で振ってもらいます。すると音が聞こえてきます。
中を見てみると、箱の中にマッチが詰まっています。

「Between the Backpalms」
観客はマジシャンと手を合わせます。その間には何も無かったのに、いつのまにかカードがあります。
ステージカードでお馴染みの技法を使っています。

「4OUR」
フォーエースプロダクション。最初の2枚はデックから鮮やかに取り出します。最後の2枚は
ミスディレクションを使っての出現です。

「The Coin Mint」
観客のサイン入りコインを手で撫でると、リステリンのマウスケアシートに変わります。
リステリンのケースを見ると、その中に観客のコインが入っています。

「Papermate」
ペンとキャップを使ったルーティン。ペンとキャップの消失・出現現象がテンポよく起こり、
最後は意外なオチが待っています。

「AKT I」
2組のフォー・オブ・ア・カインドがビジュアルに入れ替わります。

「The Domino Effect」
コインマジックの名作”カッパー&シルバー”を色違いのシュガーパックで行います。
観客の握ったシュガーパックがマジシャンの持っているシュガーパックと入れ替わります。

「Cash Back」
受ける事間違いなしのサカー・トリック。マジシャンは観客のカードを当てるのに失敗します。
そこでお詫びとしてお酒をご馳走しようと言い、お札を取り出します。そのお札を振ると、
なんと、観客のカードに変わってしまいます。

「Arson」
カードとライターを使ったルーティン。素晴らしい手順構成です。マジシャンの持っていた
ライターが消え、観客の選んだカードに焦げた跡がつきます。さらに、そのカードをこすると、
ライターが出てき、カードは元通りになっています。

「Under and Out」
カードケースの下に置いた観客のサイン入りカードが消え、マジシャンの財布の中から出てきます。


新メーカー、ニューヨーク・マジック・プロジェクトの記念すべきDVD第1段です。ジョナサン・プライスとアレックス・パンドレアによるレクチャーDVDです。

目新しいものはありませんが、試みを垣間見ることができます。

「Between the Backpalms」、バックパームを使った、カードの移動現象。
思いついても、実践でやってみようと思わないようなマジックです。
自分には難しいので、実践的とは思いませんw

「4OUR」、4Aプロダクションですが、これもまた実践的とは感じませんでした。
というか、全然好みじゃないので@@;
スパッと鮮やかな4Aとは反対で、ミスディレクションを使ったヌメヌメ~とした感じw

「Papermate」、非常にテンポの良い、ペンとキャップを使ったルーティンです。
最後のオチは、たしかに意外で、ジワ~っとしたインパクトです。
しかし、黒色のコレは売っているの見たことないな・・・

「AKT I」、ビジュアルな入れ替わり現象です。パスや結構強引な技法を使いますが、
ビジュアルな変化で、そんなに悪くない手順です。
ちょっと練習したくなりますw

「The Domino Effect」、シュガーパックを使った、カッパー&シルバーで、かなり不思議です。
下準備をしたら、後はとても簡単に演じることができます。
これはシュガーパックを使った新しい試み、非常に優秀なトリックです。

「Under and Out」、財布の中から出てくる部分は、売りネタなので解説されていません。
カードケースの下に置いた観客のサイン入りカードが消える部分が、解説されています。
一応、初見では結構不思議でした。
解説初見では、なるほどなるほど、この部分は使えそう。
まぁ、どこかで見たような感じのものなので、期待は禁物。


満足度=★★★☆☆