手品の探求家

手品グッズ、DVDなど、手品について語っていきます。

チャド・ロング・マジックDVD 2巻

2009-03-30 08:25:44 | 色々なマジックDVD
チャド・ロング・マジックDVD 2巻


【現象】

「Chud」
スーパー・ボールを観客に渡すと弾まなくなります。

「Fuzzy Wuzzy」
エチケット・ブラシで観客を撫でるとホコリがごっそり取れます。

「Strtching Silver」
クォーターが軟らかくなり、引っ張ると伸びます。

「Even Money」
ワイルド・コインのバリエーション。3枚のハーフダラーをチャイニーズコインに変えては
コーヒー・カップに入れていきます。全部入れ終わったところでカップをひっくり返すと、
コインは全部ハーフダラーに戻っています。

「4」
2枚のジョーカーのうち1枚をデックの真ん中に入れます。指を鳴らすとトップに移動します。
また真ん中に入れますが、やっぱり上がってきます。次はジョーカーがトップから消え、
デックの中程に移動します。ジョーカーの両脇は赤いKです。それに挟まれたジョーカーは、
いつのまにか黒いKに変わっています。そして、もう1枚の置いていたジョーカーもKになっています。

「Scatter」
左手で4枚のコインを握り、右手で4枚のカードをテーブルに配ります。左手の4枚がいっぺんに消え、
配った4枚の下に移動します。

「Talk to the Hand」
ジョーカーをテーブルに出し、観客に押さえていてもらいます。デックを鮮やかにカットして
Aを次々と取り出します。最後のエースを観客の手の下にすべり込ませます。テーブル上のAを見ると
3枚となんとジョーカーです。そして、観客が押さえていたパケットが4枚のAになっています。

「Al Dente」
ゆでていないスパゲッティ1本を8つに割ってバリバリ食べていきます。ところがスパゲッティは
1本になって口から出てきます。最後は鼻からすすり込んで終わります。

「Double Snap」
輪ゴムを2ヶ所ちぎってから復活させます。

「Catch-Up」
ボトルが紙袋から紙袋へ、見える移動と見えない移動をします。

「The Card From the Wall」
カードが壁から出てきたように見せるテクニック。壁からニュニュっと実にリアルです。



チャド・ロング氏のDVDです。
既存のマジックを、少し違う形に上手く調理した感じです。
ただまぁ今回は、単発で短いネタが多い気がします。

「Fuzzy Wuzzy」、ジョークとして使えそうなパドルトリックです。

「Al Dente」、これも面白いアイデアです。

「The Card From the Wall」、壁からニュルニュル出るのがビジュアルで楽しいです。


全体的に、割といろいろなマジックが収録されています。
基本的に原理を知っているものが多かったですが、色々と参考になる部分もあり、面白かったです。
しかし、特に”これは!”というマジックはなかったかな。

満足度=★★★☆☆


 

マコミカル・デック・ジャンボ

2009-03-22 11:58:09 | マジックグッズ・マジック全般
マコミカル・デック・ジャンボ

【現象】
マジシャンは赤裏と青裏の2つのパケットをを取りだします。観客に向かって、今から予言の
マジックを行うと宣言します。観客Aに前へ出てきてもらいます。マジシャンは赤裏のパケットから
予言として1枚を取り出し、そのカードを観客A以外に見せます。予言のカードは裏向きで
脇によけておきます。
次に、青裏のパケットを観客A以外に見せます。すると、笑いが起きます。すべてのカードが予言と
同じだからです。観客Aに青裏のパケットから1枚自由に選んでもらいます。観客Aが選んだカードを
言うと、始めに見せた予言とは違うのです。これにはマジシャンをはじめ、観客も驚きます。
予言を見てみると、なんと、予言が観客Aの選んだカードに変わっているのです。



考案者ビリーマッコムの名とコミカルを掛け合わせた「マコミカル・デック」です。
一人の観客を騙すためのトリックと見せかけて、最終的には見ている観客全員をひっかけるという、
すばらしいサカートリックです。

ジャンボカードサイズなので、サロンにももってこいです。
一風変わったサカートリックで、深く印象に残る不可思議な現象ですね。

満足度=★★★★☆



タグド

2009-03-21 11:04:39 | リチャード・サンダース氏関連
タグド

【現象】
観客に1枚のカードを選んでもらい、デックに戻します。演者の首にかかっているチェーンを示し、
デックをチェーンに近づけると、なんと観客のカード1枚だけがチェーンに通ってしまいます。
チェーンを演者の首から外して、間違いなく観客のカードがチェーンに繋がって通っていることを
観客に手渡して確認してもらうことができます。


リチャード・サンダース氏による強烈な現象の作品です。
演技解説のDVDとギミックのセットです。
必要なものはDVDに付属しているので、道具さえ作ればすぐにでも演じることができます。
ギミックは10分程度で作ることができます。
解説がとても丁寧なので、そういう所も良い点の1つです。


カードがチェーンに繋がる瞬間は、非常にビジュアルで不思議です。
気になるスイッチの仕方も、丁寧に解説されており、これなら比較的自然かなと思います。
まぁ、スイッチの部分が一番気を使うというか、要練習なところではありますが。
全体的に、ある程度マジックを嗜んだ人なら簡単にでき、場所を問わず演じることができるので、
実用的なすばらしい作品です。
即戦力になるマジックなので、早速、練習中。
より上手く見せるために、練習は欠かせませんねぇ。

満足度=★★★★★(4.5)



3D Advertising

2009-03-20 09:40:20 | マジックグッズ・マジック全般
3D Advertising

【現象】
小さなパンフレットの紙を広げます。これはバイシクルのデックのカタログで、黒や黄緑色の
バイシクルも載っています。ここで演者がこのカタログを軽く振ります。
すると、突然カタログの絵からバイシクルのデックが飛び出し、実物となって現れます。
驚くことに、現れた瞬間にカタログから絵が消えてしまいます。



ヘンリー・エバンス氏の最新作です。 
紙に描かれたカードの絵から、実物の本物のデックが飛び出して現れます。
飛び出したデックはレギュラーデックですので、すぐに続けてカードマジックを演じることができます。
オープニングにはぴったりのマジックです。

久々にヘンリー・エバンス氏の作品を買いましたが、これは当たりです。
まぁ、値段は若干高いかと思いましたが、マジックってこんなもんですねw
ギミックの自作は可能でしょうが、カタログが作れないかな。
あと超簡単なので、練習嫌いでも、初心者でも簡単に演じることができます。
ギミックと演技解説のビデオCDが付いていますが、レギュラーデックは別途必要です。

オープニングに何か探しているなら、買ってみても良いかもしれません。

満足度=★★★★★





エクストリーム・バーン

2009-03-15 09:44:42 | リチャード・サンダース氏関連
エクストリーム・バーン


【現象】

「SMACKDOWN CHANGE」
叩きつけるだけで、指先だけでつまんだ紙幣が一瞬で別の紙幣へと変化します。

「FLICER CHANGE」
軽く振るだけで変化する紙幣。

「TWISTER CHANGE」
縦に回転させるだけ。1回転もしないうちに別の紙幣へと変化します。

「GRAVITY CHANGE」
「ペロン」っと撫でるだけで変化します。

「UNFOLDING CHANGE」
1回折り畳んだ紙幣を広げると変化します。

「VERTICAL TURNOVER」
現象自体はTWISTER CHANGEと同じ。縦回転で変化します。

「INSTANT CHANGE」
UNFOLDING CHANGEとよく似ています。こちらは折った瞬間変化します。


【BONUS】

「UNDERGROUND CHANGE」
大振りではなく小さく振るだけで変化します。

「SLOW BURN」
手をかざしたところから変化し始めるオリジナル現象も漏らさず収録。



ビルチェンジ系のマジックというと、てっきりアレを使うと思いこんでいました。
お札の方に仕掛けがあり、このギミックを使うことで、振るだけ、弾くだけ、投げるだけ、
ほんの少しの動作で一瞬のうちに紙幣を変化させられます。

比較的簡単に複数枚のお札を変化させることができる、これ以上にないくらいビジュアルな現象です。
これは、マストバイといいたいところですが、日本札→日本札の変化は無理だろうということで、
ドル札→ドル札でもいいならマストバイかな。

一応、日本円で実演可能ですが、同じ大きさの物同士でなければ変化させる事が出来ません。
あと、加工するので、そこらへんも別に大丈夫なら良いんですけどw


しかしながら、非常にビジュアルで、素晴らしいマジックだと思います。

満足度=★★★★☆



ケ・ラロ

2009-03-14 09:23:34 | カードマジックDVD
ケ・ラロ

ダニ・ダオーティスとクリスチャン・イングロムの2人が、お互いにマニアックな手品を
見せあうというDVDです。


【収録マジック】

「5,4,3 and more」
お洒落なサカートリック。マジシャンは観客の選んだカードを当てようとしますが、マークしか当たって
いません。さらに4枚のカードを見せていきますが、それも外れています。しかしテーブルを見てみると…

「Magic Nine」
赤いカードの上に黒いカードを置くと、次々に赤色になります。しかしそれらのカードを
黒いカードの上に置くと、全て黒色になります。

「Another torn and restored」
観客のサインしたカードの端を破きます。破片を観客に渡し、残りをばらばらに破き手に持ちます。
おまじないをかけると、手に持っている破片が消えます。ここで、観客にテーブルの隅に置いてある
財布の中を見てもらいます。そこには消えたはずのばらばらのカードが復活しています。
観客に渡しておいた破片を合わせると、見事一致しています。

「Twin Souls」
スプレッドしたカードの中から観客に一枚選んでもらいます。観客の選んだカードを表向きにし、
元の場所に戻します。カードを閉じ、おまじないをかけます。再度スプレッドすると、
観客の選んだ数字のカード4枚が表向きになります。

「The End」
即興でできる輪ゴムのマジック。

「Anti-Faro」
デックを右手から左手へスプリングしてとばすと、一瞬にしてリバース・フェロウの状態になるという夢のような技法です。

「The Lost Coner」
マニア殺しの3カードモンテ。2枚のジョーカーと1枚のエースがあります。3枚のカードを混ぜ、
観客にエースのありかを当ててもらいますが、外れます。さらにカードの端を折り曲げたり、
破ったりしても観客はエースのカードを当てることができません。

「Cascade Control」
カスケードしながらカードをコントロールします。



マニアックで、とてもオリジナリティを感じるDVDです。

「Magic Nine」、かなり不思議ですが、かなり大変です。レーザーディールとかが余裕な人なら、
容易にできるかと思いますが、私のできる許容範囲を超えていましたw
まぁ、マニア嗜好でしょう。

「The Lost Coner」、まさにマニア殺しのトリックです。これには、完全に騙されました。
マニアを驚かせられる、素晴らしいマジックです。

「Twin Souls」、これはDVDの中では簡単にできて、また面白いマジックです。
これは、使えそうです。

「The End」、カードマジックが主体のDVDの中では、異質の輪ゴムマジックです。
これも覚えておくと、重宝しそうです。

「Anti-Faro」、かなりの練習が必要な技法であり、無理だと悟りスルーしましたw

「Cascade Control」、カスケードしながらカードをコントロールできる、素晴らしい技法です。
これは是非とも覚えておきたいものです。これは練習中。


かなりマニアックなのに、素晴らしいアイデアや応用性のつまったDVDという感じです。
ある程度の技術が身についている、上級者向けです。
私には、まだまだ早かったですが、とても参考になりました。

満足度=★★★★☆