この前第二種電気工事士のチャレンジの様子をアップしましたが
私はどっちかというと強電よりは弱電の方の人間なので、通信関係の方が得意です。
なので次は通信系の資格にチャレンジしてきました。
通信系資格というと、無線の資格が有名ですが、もう一つ有線伝送も含めた通信の資格で
電気通信主任技術者が有名ですね(それ以外だとIT系の応用情報とかITストラジストとかでしょうか)
ということで電気通信主任技術者にチャレンジすることにします。
この試験はシステム 設備 法規の3科目から構成されていますが
第二級陸上無線技術士をもっているのでシステムが免除となり
法規と設備の2科目だけの受験となります。
また、電気通信主任技術者は伝送交換と線路の2種類の資格がありますが
私は伝送交換をうけてみることにしました。
この理由は通信系の資格は無線系の資格と相互に科目免除が行われていて
電気通信主任技術者(伝送交換)をもっていると
第一級陸上無線技術士を受験する際に、無線工学の基礎と無線工学Aが免除となり、
法規と無線工学Bのみの受験でよくなりますので
陸一技を受ける際のステップとしても受験する需要もあります。
(電気通信主任技術者が法規 システム 専門 設備の4科目だったころは一陸技を
もっているとシステムと専門の2科目免除になったので逆ルートも多かったようです
今は一陸技をもっていてもシステムの免除しかありません)
また、ネタにしてなかったので初挑戦のように見えますが実は一回受けてまして
ほぼ無勉強状態で受けたので橋にも棒にもかからないでしたが
それでも設備や法規もあと5問正解できてたら合格できてたくらい得点できてたので
本格的に勉強すればいけるのでは?とおもってチャレンジした次第。
今回は万全の準備で受験!とおもいきや前にレポートした電気工事士の対策に思いのほか苦戦してしまい
試験は1月下旬でしたが本格的に勉強開始したのは12月からというありさま。
勉強法については電気主任技術者ほどポピュラーな資格ではないので
なかなか教材ありません。通称クジラ本という解説本はありましたがそれはたまに読む程度で
実際は過去問をダウンロードしてひたすらやるというスタンスでした。
それでも無線分野はなんとか得点できるものの交換設備などはまったく知識がなく
問題を見てもさっぱりな状態、そんな状態で助かったのが過去問解説ドットコムというサイトで
有料ですが過去問の解説を販売しています。
まずは過去問をやってみて、解説を見てという作業を1問1問やりこんで過去10回分くらいは回しました。
そうするといままで触れてこなかった分野もなんとか回答できるようになってきました。
設備が手こずっていたので法規の勉強開始が遅れてしまいましたが
法規も過去問解説を活用してなんとか過去問をやりこみました。
ただ過去問をやるにも現在のシステム 設備 法規 になったのは令和3年度から過去5回しか行われていません
それまでは4科目行われており、設備に統合された専門分野についての勉強方法に悩むところですが
これまでの知見で旧データ通信部門がよく出題されるとのことで、私も旧専門のデータ通信分野のやりこみました。
そういうわけでいよいよ本番
会場は名古屋市の熱田神宮の近くにある工学院専門学校でおこなわれ、7月のときと同じです。
午前中に設備、午後に法規とシステムという時間割です。
まずは午前中の設備からですが、開始早々過去問にない問題が続出してかなり焦ります。
それでもこれまでの知識を生かして選択肢を排除してあとはカンの勝負にもっていきます
計算問題は比較的簡単で得点できたので論述でどこまでとれたか自信がないまま終了。
そして、午後の法規ですが、こちらは新問もありましたが比較的スラスラ回答できたとおもいます。
正直伝送はヤバイと思っていたのでせめて法規だけでも取れていてほしいという気持ちで
マークチェックの際 「自信あり」 「半信半疑」 「まったくわからない」 に問題を分類して
仮に「半信半疑」は半分正解したと仮定しても合格点は取れそうということが
分かって、安心して退出。
試験後は自己採点といきたいところですが、マイナー資格だけあって電気主任技術者のように
出版社による解答速報とかがありません。
5ちゃんねるで有志による解答速報がまとめられていたので
それをもとに答え合わせすると不安の伝送も合格点はありそうです。
ただあまりに冷静さを欠いていたのか
「正しいものを選べ」と「誤っているものを選べ」が最初はわかっていたのに
選択肢を2択までに絞ってどっちだろうと頭をひねっているうちに忘れてしまって
間違って正しいものを選べという問いに、誤っていると判断したものをマークしてしまう
という致命的ミスを2問もやっていたことに気づきました。
それでも合格点はあるのでよさそうですが、これで不合格になったら目も当てられません
十分にマークミスチェックはしたはずですが、こういうところも念入りに見なくてはいけませんね
そして翌週には公式の解答速報があがり、不正解だとおもってたものが一つ正解だったことがわかり
ほぼ致命的なマークミスがない限り合格と確信できた状態でいよいよ合格発表を迎えました…
結果は見事合格!やりました!
伝送は新問続出で合格率も悪かったみたいですが何とか努力が通じました。
自己採点では設備は116/150 合格点90 法規は86/100 合格点60でしたが実際は不明です。
総括すると
・計算問題は基本的に簡単なので確実に得点できるようにする。
・範囲が広いので、無線しかやってない人には電話やCATVに関することITに関することなどは知識がない状態で勉強する必要があり大変
・IT系の分野はアルファベットだけの用語が多く(例 ICMP S/MINE PGP等)なかなか覚えられない、
ディスタンスベクタ型リンクステート型みたいなカタカナならまだ覚えられるのですが
・範囲はやはり広く、過去問だけでは対応できないものも多いが今回は過去出題がなかった衛星通信がでたり、旧専門のデータ通信の分野もでました。
ただ過去問が完璧にできればあとはカンや一般常識で合格点は取れそう
・無線をやってる人なら無線に関する問題は比較的容易、あと電源に関する設問も比較的容易なので確実にとりたい
あと後半は工程管理とか安全管理とか情報セキュリティーに関する出題が多くこれは従事していれば事務系の人でも取れると思います。
・選択式なのである程度カンは聞きますが、Aのみが正しい ABが正しい ABCが正しい 正しいものがないなど 選択肢が多く
1つが分かれば正解できるというものではなく難易度は高いと思います。
資格証の申請期限は合格日から3か月以内と期限があるので忘れずに申請して現在資格証待ちですが
これで夢の一陸技に近づきました。
ただ、電気通信主任技術者は次々回から大幅な値上げが予定されています(参照)
これによると18,700円と今でも電気主任技術者などと比較して高いのに29,000円とかなり高額になってしまいます
次回はまだ現行の金額なのでこの勢いで線路も受けてしまおうかな?