梅の雨

６月７日　梅の雨





九州四国から梅雨入りしてから晴れる日は少ない。
走り梅雨の雨はしとしと静かで音も無く降る。

５日は梅雨寒となり太平洋の暑い気団と
北方の寒冷気団のせめぎあいが梅雨前線。

弱いはずの寒冷気団が勢力を盛り返すと梅雨寒になる。
半袖では肌寒くて長袖に着替えた。

今は梅雨入り前で穏やかな霖雨でも、
中休みをはさんで後半は荒梅雨となる。

緑の若葉も濃緑と化し、
小さな小さな柿の実が雨に濡れていた。

高校時代は土砂降りの雨が降っても貧しくて
バスや電車に乗れずに自転車で通ったもの。

右手にハンドル、左手に傘を持ち自転車に乗り、
違反をしていた事等考えず、夢中で登校していた。

たまに母に交通費を貰った日はとっても嬉しくて、
バスや電車は楽で友達と一緒に乗れてお話も出来た。

それが今ではバスに乗れてタクシーより安上がり、
バス代は安くて儲けた感じになる。

若い時は、普通の女性が経験しない苦労をしても、
苦労なんて思わず一緒懸命辛い仕事等に耐えていた。

それが、こんなに横着者になってしまい、
私は、なんと幸せ者だろう。

ふと、そんなことを思いながら
小さな小さな柿の実を見つめて居た。

昨日は曇りで梅雨入りするかと思っていたが、
今朝は薄日が差し、日中は太陽も顔を出した。

気が付けば昨日６日は二十四節気の第九、芒種。
芒(のぎ)のある穀物や稲や麦など穂の出る穀物の種まく季節、

ということから芒種と言われている。
実際の種まきは、これよりも早い時季に行う。

青い梅の実が黄色に変わり、我が家も梅酒を二瓶漬けた。