3月5日 夏日
昨日は母の命日だった。「お母さん、私はいま沖縄にいるの。」
昨日から夏日でおまけに1日中太陽が顔を出すのは珍しい。
外に行くと紫外線が強くて、お母さんなら「西瓜が食べたい。」きっと言う。
夏の涼しい日でも親戚から頂いた西瓜を昼食変わりにしていたね。
形の悪い売れ残りの西瓜が、廊下にごろごろ転がっていた。
あの頃、食事の時の惣菜もなくて昼食は西瓜を食べる日が多かった。
玄関には、母の疲れたようなボロなサンダルが置いて有り、
その隣には、皮が擦り切れていた父の皮靴が並んでいた。
景気のいい時代で同級生は下校すれば学習塾やお稽古ごとに行き、
私は、映画館の仕事が忙しい叔母さんの家に子守に行っていた。
中学二年になっても勉強もせず、高校生になってもアルバイト生活が続いた。
あの時に叔母さんに頂いたコロッケが美味しくて忘れられない。
母の命日も遠い思い出になってしまった。
3月4日の母の命日も過ぎ、今日も26度の陽光の眩しい1日で
小さめの洗濯機で洗濯3回、お布団干し、
外出すれば強風が吹き荒れ、日傘が役に立たない。
珍しく快晴の青空に雨粒がどこかからかパラパラ飛んでくる。
飛行機や戦闘機の騒音が雷のように聞こえて胸騒ぎを覚える。
バスを待つ 母と娘の 春日傘。
昨日は母の命日だった。「お母さん、私はいま沖縄にいるの。」
昨日から夏日でおまけに1日中太陽が顔を出すのは珍しい。
外に行くと紫外線が強くて、お母さんなら「西瓜が食べたい。」きっと言う。
夏の涼しい日でも親戚から頂いた西瓜を昼食変わりにしていたね。
形の悪い売れ残りの西瓜が、廊下にごろごろ転がっていた。
あの頃、食事の時の惣菜もなくて昼食は西瓜を食べる日が多かった。
玄関には、母の疲れたようなボロなサンダルが置いて有り、
その隣には、皮が擦り切れていた父の皮靴が並んでいた。
景気のいい時代で同級生は下校すれば学習塾やお稽古ごとに行き、
私は、映画館の仕事が忙しい叔母さんの家に子守に行っていた。
中学二年になっても勉強もせず、高校生になってもアルバイト生活が続いた。
あの時に叔母さんに頂いたコロッケが美味しくて忘れられない。
母の命日も遠い思い出になってしまった。
3月4日の母の命日も過ぎ、今日も26度の陽光の眩しい1日で
小さめの洗濯機で洗濯3回、お布団干し、
外出すれば強風が吹き荒れ、日傘が役に立たない。
珍しく快晴の青空に雨粒がどこかからかパラパラ飛んでくる。
飛行機や戦闘機の騒音が雷のように聞こえて胸騒ぎを覚える。
バスを待つ 母と娘の 春日傘。