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主婦の早春日記

2012-03-05 21:06:32 | 日記
3月5日 夏日 
昨日は母の命日だった。「お母さん、私はいま沖縄にいるの。」
昨日から夏日でおまけに1日中太陽が顔を出すのは珍しい。

外に行くと紫外線が強くて、お母さんなら「西瓜が食べたい。」きっと言う。
夏の涼しい日でも親戚から頂いた西瓜を昼食変わりにしていたね。

形の悪い売れ残りの西瓜が、廊下にごろごろ転がっていた。
あの頃、食事の時の惣菜もなくて昼食は西瓜を食べる日が多かった。

玄関には、母の疲れたようなボロなサンダルが置いて有り、
その隣には、皮が擦り切れていた父の皮靴が並んでいた。

景気のいい時代で同級生は下校すれば学習塾やお稽古ごとに行き、
私は、映画館の仕事が忙しい叔母さんの家に子守に行っていた。

中学二年になっても勉強もせず、高校生になってもアルバイト生活が続いた。
あの時に叔母さんに頂いたコロッケが美味しくて忘れられない。

母の命日も遠い思い出になってしまった。

3月4日の母の命日も過ぎ、今日も26度の陽光の眩しい1日で
小さめの洗濯機で洗濯3回、お布団干し、
外出すれば強風が吹き荒れ、日傘が役に立たない。

珍しく快晴の青空に雨粒がどこかからかパラパラ飛んでくる。
飛行機や戦闘機の騒音が雷のように聞こえて胸騒ぎを覚える。



バスを待つ 母と娘の 春日傘。