１１／１２「故郷」
今日たまたま色々なブログを見ていたら、ジャーナリストでIWJ代表の岩上安身氏が福井で行ったイベントの録画がアップされていた。
私は岩上氏が東京の出身だと言う言う事を何処からか聞いていたので東京から見た福井の実情を話すと思っていた。
しかし。岩上氏はご自身の母上の出身が福井である事や親戚が福井県にいると言う事を告白し
京都大学原子炉実験所の方がシュミレーションした福井県内の原発の被害状況を話していた。
そして、「原発は地震と戦争のリスクがある」と最後に締めくくって終わった。
そう言えば、
IWJは３、１１以降原発問題の貴重な配信をほぼ全て生配信している。
大飯原発再稼働に関しても２４時間ほぼ通して生配信していた。
正直に言って何故、こんなにも根気よくまた、映像加工もせずに配信し続けるのだろうかと
時々不思議に思ったがある程度の疑問は解決した。
人間誰しも故郷と言うものがある。
今まで生まれ育った所が一番良いと考える人は多い。
しかし、ある理由でその土地を離れなければならないと言った自体になった時、
どんな思いのなるのだろうか。
私自身ある理由があって生まれ育った土地を離れて暮らしている。
今は今の生活に慣れてしまったが
離れた当初はかなり不安だった。
それなので、例えば福島県内外に疎開している人々の気持ちは幾分かは解っているつもりである。
しかし、
出来る事なら生まれた土地から出て行く事などしない方が良いと思う。
ましてや、原発事故などでの疎開はその土地にはほぼ一生涯戻る事が出来なくなってしまう可能性を秘めている。
岩上氏は福井県内で想定される原発過酷事故の死傷者の数を淡々と話していた。
自身の著作の中にも「日本地図から北陸が消える日」と言う題名の著作物があると言う事だ。
私たち人間から故郷を奪う原発をこれ以上増やす事は許されないのではないかと思う。