小松水産オフィシャルブログ 「うまいっしょ! 来て見て食べて」

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本日、土用丑の日!でも道民はあまり『鰻(うなぎ)』を食べないって本当・・・??

2017-07-25 13:39:02 | 日記

本日は土用丑の日ですね。

土用丑の日といえば鰻を食べる日と連想する方も多いと思いますが、そもそも土用丑の日ってどんな日なのでしょうね!?

 

土用とは、五行思想(古代中国に端を発する自然哲学の思想で、万物は木・火・土・金・水の5種類の元素からなるという説)に由来する暦の雑節です。1年のうち不連続な4つの期間で、四立(立夏・立秋・立冬・立春)の直前約18日間の期間を土用と言います。つまり、土用は年に4回あるわけですが、私たちが何気に使っている土用とは、立秋前の夏土用を指しています

丑の日とは、十二支が丑の日にあたる日のことです。十二支は、「干支」だけではなく、日にちを数えるのことにも使われてもいます。つまり、12日間周期で丑の日があるわけですが、土用の期間中の丑の日が土用の丑の日と呼ばれるのです。ちなみに今年は夏土用7月25日(火)8月6日(日)2回の丑の日があります

夏土用は、1年の中で最も暑さが厳しい時期に当たり、この暑さを乗り切りため古くから体に良いものを食べる習慣があったようです特に「“う”の付く食べ物を食べると夏負けしない」と言われていたようで、梅干しや夏が旬のウリ科の野菜(胡瓜=きゆうり・南瓜=かぼちゃ・西瓜=すいか等)が食べられていたようです。

ただし、同じ“う”の付く食べ物でも、鰻(ウナギ)を食べる習慣は、比較的新しい習慣で江戸時代中期頃に始まりました。習慣となるきっかけには諸説あるようですが、一般的には蘭学者や発明家として有名な平賀源内のアイディアによるものと言われています。

鰻は冬が旬てあるため夏場には売れずに困っていた鰻屋が平賀源内に相談したところ、「本日丑の日」の貼り紙を店頭に貼ることをアドバイスしました。早速実行したところ、その鰻屋は大繁盛し、他の鰻屋もそれを見て真似するようになって、土用の丑の日に鰻を食べる風習が定着したというものです。


さて、土用丑の日の能書きはこれくらいにして(結構詳しく書いちゃいましたが)、本題の「道民はあまり『鰻(うなぎ)』を食べないって本当・・・??」について答えを書いてみたいと思います。



まず答えから言いますと、「どうも本当にあまり食べないらしい」ということになると思います。インターネットで検索するといつくかの都道府県別のうなぎの消費量ランキングを見つけることができます(どのランキングも基本的には総務省統計局の「家計調査」の数値を利用しているようです)。

年度によっても当然違ってはくるのですが、47都道府県中で概ね下から10番目以内でした(平成27年調査ではブービー46位という数値もありました)。逆に消費量の多い地域は東京は別格として、大阪・京都・奈良・三重・石川などの近畿圏の府県が常に上位にあります。これら都府県と北海道の消費量の差は3倍以上です。ちなみに上位5府県は年間1尾近く食べているのに対して、道民は0.2~0.3尾です。

では、何故道民はあまりうなぎを食べないのでしょうか?

たぶんその理由としては、

●そもそも北海道ではうなぎが獲れない(稀に黒潮に乗って回遊してきたうなぎが噴火湾周辺の川に現れることもあるようですが)

うなぎが獲れないためうなぎを食べる文化が育たない

うなぎを食べる文化がないからうなぎ料理を出す店も少ない(特に専門店は本州方面に比べると極端に少ない)

なとが考えられます。

全国的に見ると消費量は少ないのですが、一方で、昔に比べると消費量自体は増えているようです(日本全体でも消費量は増えています)。増加要因としては食品量販店の増加でうなぎを買える店が増えたこと、物流の進化による流通コストの低下、輸入うなぎの増加などが考えられます。

ただし、近年はうなぎ稚魚の不漁が続き、このため市場の大半を占めている養殖うなぎの出荷量が減少しているために価格が高騰し、結果として消費量に影響を及ぼしているも事実で、今後の消費量に予断を許さないところです。


当社の小売3店舗でも土用丑の日には、いろいろな種類のうなぎ蒲焼やうな重等を用意しております。土用丑の日くらいは美味しいうなぎを少しでも安いお値段で食べていただきたく、ギリギリの価格にて販売しています。

下の写真は、当社サンピアザ店の本日の販売の様子です。開店からたくさんのお客様にお買い求めいただき、大盛況でした。

8月6日(日)もまたたくさんのうなぎ蒲焼やうなぎ重などの弁当類を用意してお待ちしていますので、ぜひご来店ください。



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