禅と薔薇

高島市 曹洞宗 保寿院 禅の話と寺族の薔薇のブログ

受想行識

2015年01月16日 | 小さな法話
18日の写経会では、般若心経を写経します。

般若心経に「受想行識 亦復如是」という言葉があります。
「受」とは、人間の体が現象から受け取る感覚のことです。
  匂いがするのを感じるといったことです。
「想」とは、心の中にその現象の名前や認識現れる瞬間のことです。
  匂いがいい匂いで、昼食のようだということです。
「行」とは、心の中に芽生えた「想」によって導かれる判断や意志のことです。
  そろそろ昼食なので、おやつは控えようということです。
「識」とは、「想」と「行」で得られた結果から蓄積されていく意識や知識のことです。
  夕食が遅くなりそうだから、おなかいっぱい昼食を食べておこうということです。

「亦復如是」とは、これらは同じことであるということです。
何に同じかというと「空」と同じということです。