禅と薔薇

高島市 曹洞宗 保寿院 禅の話と寺族の薔薇のブログ

墓地のご案内

2015年08月21日 | お知らせ
当山の墓地として、弘川霊園内の新保寺墓地があります。
座禅草の群生地の近くで、琵琶湖を望める場所です。
ただいま若干の空区画があります。
墓地をお探しの方はお問い合わせください。


墓地所在地  滋賀県高島市今津町弘川1347番地

問合せ 保寿院 電話0740-22-0585

盆と薔薇

2015年08月16日 | 小さな法話
庭では、わずか2輪の薔薇が残っています。
ようやくお盆の行事がおわりました。
暑い時期の法要は、年々堪える様になりました。

お墓参りや棚経などでお勤めをしていると、お墓やお位牌に自然と手を合わす老若男女の姿があります。
頭で考えての行動ではなく、自然と手が合わさるその姿は、長い間日本の歴史の中で仏教が浸透していった証であり、
私たちの文化です。

読経中に、後ろから団扇で仰いでくださる皆様の利他行に、大切な心を感じます。

お墓の草取り

2015年08月05日 | 小さな法話
まもなくお盆を迎えます。
八月盆の当地では、早くもお墓参りが始まっています。
早朝から、父母であったり先祖であったりに心を馳せるのです。

たまたま午後2時ごろにお墓に所用で行ったところ、50代ぐらいの男性が草取りをされていました。
しばらくお墓を訪れていなかったのか、たくさんの雑草が生い茂っている中で、座り込んでひとり草をとっておられました。熱中症への注意喚起がされる中で、「なにもこんな暑い最中にしなくてもいいのに」と、つい思ってしまいました。

お墓を離れる際に、そばに止まっていた車は、県外ナンバーではなく、県内のものでした。それならなおこの時間でなくてもいいのに、と思い、もう一度、その男性を見ました。生い茂る雑草の中で、草刈り機を使う事もなく、もくもくと無表情で手で草をとっておられました。
その表情には、何か大切なことをされているような気配を感じました。

きっと、このお墓で、「大切な人とゆっくり話をしているんだ」
そう思う、今日でした。

夏と薔薇

2015年08月04日 | 小さな法話
暑い日々が続きます。
緑と土と水のあるところで、これだけ暑いのだから、コンクリートの塊の世界は想像さえできません。
つい、体温より高い気温というのは、どうなんだろうと思ってしまいます。
庭では薔薇が咲いています。
この暑さで元気がなさそうです。
きっと薔薇も暑いだろうと思うのですが、薔薇が暑いと言っているわけではありません。
私のかってな思いです。
つい、自分のはからいをもって物事を見て、かんがえてしまいます。
薔薇は、自然の中でその命を生きているのです。