禅と薔薇

高島市 曹洞宗 保寿院 禅の話と寺族の薔薇のブログ

一花開いて世界起こる

2017年06月01日 | 小さな法話

そろそろ春のシーズンも、猛暑日の到来とともに終わりのようです。

切り花となって、玄関を華やかに飾っています。

「一花開いて世界起こる」という禅語があります。

たった一輪の花によって、その人の今いる世界が明るくなるということです。

薔薇一輪が、世界を明るくするのです。

家の中にも、家族の中にも、あなたの心の中にも、花が咲くといいですね。


春色無高下 花枝自短長

2017年05月31日 | 小さな法話

春色無高下 花枝自短長(しゅんしょくこうげなく かしおのずからたんちょう)

このような禅語があります。 

咲く薔薇にはいろいろな種類があります。

白い花や赤い花、様々な色があり、また、形があります。

同じ鉢に咲く薔薇でも、花の大きさや色はそれぞれです。

それぞれではありますが、どれも同じように太陽の光があたり、水分がそそがれるのです。


桜咲く

2017年04月12日 | 小さな法話

窓からは、饗庭野駐屯地の桜が咲いています。満開のようです。

少し前までは、まったく咲いていなかったのに、知らぬ間に咲いています。

そういえば、今年は大雪でしたが、あれだけあった雪の塊がすっかりなくなっています。まるで元からなかったようです。

でも、なくなったといっても、溶けたんですね。溶けて大地に浸み込み、河川から琵琶湖へ流れ込むのでしょう。いずれまた、天から降ってくるんでしょうね。

消えたり、なくなったと表現しますが、縁によってその姿を変えるのですね。

この桜もやがて時節が来れば、散ります。

 


感謝

2017年03月09日 | 小さな法話

お釈迦様のおられた時代の、インドの言葉のひとつに「サンスクリット語」が使われていたそうです。

私たちにはなじみの無い言語になります。

もうしばらく経つと、春のお彼岸を迎えます。

先祖供養にと、お花や線香を持ってお墓参りをされる方も多いと思いますが、サンスクリット語では、供養とは「感謝する」「尊敬する」という意味だそうです。

形だけではなく、「感謝する」供養は、自分自身がしっかり見ているのです。

 


冬模様

2016年12月13日 | 小さな法話

今年も残りわずかとなりました。

年々、月日の経つのが早く感じます。

周りの景色も、もう冬景色です。いつ銀世界になってもおかしくないようです。

紅葉でにぎわったメタセコイヤ並木も、葉が散り始めています。紅葉が有名なこの並木は、新緑の頃も夏の頃も、年中きれいな並木ですが、紅葉が終わり初雪の降った頃は観光客が少なくなるのですが、この時期はとても素敵な景色なので、楽しみな頃とも云えます。

時の移ろいを感じる、この頃です。