禅と薔薇

高島市 曹洞宗 保寿院 禅の話と寺族の薔薇のブログ

冷暖自知

2015年01月14日 | 小さな法話
一服のお茶をどうぞ、といただいたお茶。
飲もうとすると思いのほか熱かった といった経験はありませんか。

目で見るお茶は、色や量はわかりますが、温度まではわかりません。
熱が伝わらない茶碗だと、それは想像するしかありません。
つい、「大丈夫」だと勝手な解釈をして口にします。
すると、「熱くて」ということになりかねません。
隣の方が飲んでいるお茶が、私には熱いことがあります。
これはお茶だけでなく、食事にもいえることです。


禅語に「冷暖自知」があります。
お茶が熱いかどうかは、飲めばわかることです。
眼で見て熱いかどうかを判断するのではなく、自分で感じ知るということです。

「坐禅」も、「仏」を体で感じることなのです。