禅と薔薇

高島市 曹洞宗 保寿院 禅の話と寺族の薔薇のブログ

開径待佳賓

2015年01月04日 | 小さな法話
雪が降ると訪れる方が、たいへん不便になります。
そこで、雪をかき、道をあけるのです。
しかし、それもつかの間のことで、本堂の屋根から降った量の何倍もの雪が落ちてくるのです。
雪が落ちるたびに、雪かきをするのです。


禅語に「開径待佳賓」(みちをひらきてかひんをまつ)」という言葉があります。

きょうは、誰が来られるのでしょう。
誰も来られないかも知れません。

それでも、雪かきをします。
来られるのは、親しい人かも知れませんし、親しくない人かも知れません。
しかし、親しくない人でも、朗報を届けてくださる人なのかも知れません。

しっかり、雪かきをして、「道をひらく」のです。