受験生が知りたい!会計監査実務

若手会計士が会計監査実務の裏側を紹介。
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会計士の重要業務

2005年09月28日 | 会計監査実務
最近、会計監査業務に関する記事が少なくなっているので、
会計士のメイン業務とも言える、表示チェックについて紹介します。

開示資料の表示チェックは、大きく分けて①証取法開示と②商法開示の二つがあります。


まずは大会社に義務付けられる商法監査。。。

監査対象は、招集通知に添付する決算書・営業報告書や附属明細書。
営業報告書や附属明細書は会計士協会が公表するひな型等を参考に、決算書は商法施行規則を元に、文言・形式が誤ってないか、数字が誤ってないかを丹念に確認します。
単調になりがちな表示チェックなので、好き嫌いが分かれるようですが
開示ミスは監査法人にとっても恥ずかしいため(チェック漏れなので)
何重にもチェックをかけます。

B/SやP/Lの数字集計を検証する為の、電卓を入れる作業を『タテ計・ヨコ計を入れる』と言ったりします。
表示チェックは、タテ計を入れる作業や開示チェックリストを潰していく作業に明け暮れる事になります。

上場企業の招集通知はEDINETで閲覧できますし、株を保有していれば決算期毎に郵送されます。
新会社法の下では、計算書類体系もガラッと変わるようなので、表示チェックも細心の注意を払わなければいけませんね。

次回は①証取法開示による、有報チェックについてお届けします。


PS:関西圏は今年のリクルートはほぼ終了し、関東も法人説明会が終了、
 残すところ面接のみですね。
 皆さんは希望の法人は絞り込みましたか?

監査法人採用準備室
管理人 あかさか

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