ロシアインターネット投稿で消される元サハリン州知事無念の死

消される訳は?
ロシア側が事実を知っているから

No.33 北方四島返還と元サハリン州知事ファルフトジノフ氏

2017-01-22 15:01:00 | 国際情勢
対立の歴史
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私はサハリンで尾行されたり、サハリンの自宅の盗聴や、地下室で殺されかけた時やKGB本部に連れていかれたり、色々な、危ない目に遭っていました。
こうして私が生きているのは、当時のサハリンの一部民主主義の考えを持った、サハリン幹部の人達、年配の裁判所の一番上の偉い方、極東のロシア最高幹部会議長のお陰です。


彼らは、「貧しいロシアの子供たちとか老人たちに、こんなに長くボランティアをやってくれているヒロシに対して、我々ロシアの人間として恥ずかしい」と言ってくれました。

KGB本部に少し言及すると、一方通行の大きな扉があり、呼び出された人間以外出入り出来ないというKGB本部でした。

その頃ロシアでは、州知事は大統領の任命制であり、文字通り、その任命権限は大統領だけにありました。
暗殺された、私の親友でもあるファルフトジノフ知事は、一回目はエリツイン大統領から州知事として任命されました。
二回目の州知事就任前、ファルフトジノフ知事から、「ヒロシ、俺は民主主義をこのサハリンに根付かせるために自分達で選挙をやる」と言われ、私はビックリしました。そして驚きながらも、「エリツイン大統領との話で、サハリン州施政の方向性(※)が決まってきたのかもしれない・・」と思いました。
※サハリン政府と北方四島(クリル)の権利の話です。


それから間もなくして、知事の名刺一箱を渡され、「石油・天然ガス、サハリン州の州債も知事個人の判断で出せる」と言われ、何となく全体像が分かってきました
実はその頃、日本をはじめ、各国の誰にも漏れぬように、極秘でエリツイン大統領とファルフトジノフ州知事の話し合いが、モスクワで進んでいました。

ところでサハリン州知事選ですが、ファルフトジノフ知事は既にカリスマ的な存在であり、知事選の度に圧倒的な支持で就任していました。

過去のブログに書いてある通り、資料・契約書などロシア・プーチン大統領に交代してからも、プーチンさんから色々なアプローチがありました。
そんなファルフトジノフ州知事に対して、プーチンさん側は「ロシア・モスクワで自分の好きな大臣をやってください(もちろんサハリン州政府の石油・天然ガスの権利も持って)」と懇願してきました。プーチンさんの最大のお願いといっても過言ではありませんでした。サハリン知事は、元ロシア大統領エリチインさんと引き換え条件の話も終わっているので、無視をしました。


一方、副知事の人達はファルフトジノフ州知事に「チェチェンを見てください」と、つまり、ファルフトジノフ州知事の身の安全について事ある度に注意喚起の助言をしていました。

残念ながら、そんな周囲の心配のとおり、ファルフトジノフ知事はやはり殺されてしまいました。


そして、サハリンの政治と、石油・天然ガスの利権・権限を全部モスクワに持って行かれました。

また、石油・天然ガスの利権・権限を持っていたサハリン州知事(次期サハリン大統領になる人物)を殺して盗んで取っていたお金の見せ方はお見事でした。

当時、極端な資金難であったロシア政府にとって、サハリンから略奪した(資源)お金は国政レベルの予算をとりあえず執行するには十分な金額だったのですが、「お金はある。大丈夫」とロシア国民を安心させたプーチンさんの作戦はお見事でした。さすがに策士、元KGB大佐です。(超人気者になるだけの事はあります)

しかし、サハリン州知事を暗殺し、本来は州民に還元されるべき様々な資本を一国の為政者が略奪したとサハリン全州民のみならず、ロシア全国民にわかるようにしたら、ましてグループの仲間の一員が莫大なお金を外国に預金していたら(電気工事会社として?)、プーチンさんの足場は一気に揺らいできます。
こんな策略家でもあり、実戦向きの今のプーチンさんに対して、日本人の正行法の作戦では、とても刃が立ちません。なにせ、人を殺めることに躊躇がないばかりか、それを隠すために真実を知っている人間に恐怖を抱かせておとなしくさせる術を持っているのですから。(実際にとんでもない人数の人達が殺されています)

日本でプーチンさんの崇拝者鈴木宗男氏は、元総理森喜朗さんの特命を持ってサハリンに来てファルフトジノフ州知事らとの会談がありました。そのあと、私はサハリン州政府幹部と一部ロシアモスクワの幹部と話し合いをしました。
鈴木氏に対して、あまりにも強引な自分の話だけを主張する事に、嫌気がさしていたといったほうが正しいかもしれません。


それには理由がありました。
鈴木氏の話が、サハリン州と北方四島(クリル)利権工事の話のオンパレードだったのです。どこのゼネコンか?
温厚なカリスマ知事、ファルフトジノフ氏もさすがに嫌気がさし、遂には「サハリンとクリルの工事などの世界の窓口となる一社はもう決まっています。その窓口は日本サハリン州経済開発促進協会といいます」とはっきりと鈴木氏に回答しました。

ファルフトジノフ州知事のその言葉で、鈴木さん、あなたは会議中なのに、どんな会社の日本の誰だと、その場で「調べて来い」とあなたの部下を走らせていましたね。
その後、森元総理の特命を受けてサハリン州に来ているにも関わらず、ロシアンクラブで、超美人の御ネエさん達に、「ムネオちゃん、ムネオちゃん」で、「えへへ、えへへ、」と、楽しく大騒ぎしていましたね。


今、日本では、東京オリンピック組織委員会の会長の立場にいる森喜朗さんは、日本のゼネコン工事などの利権などにはもちろん関係ないと思います、たぶん・・・。
ですが、ロシアのサハリン州・クリルの工事の受注を受けるという森元総理の特命を携えて鈴木氏はサハリンに入っていました。日本に帰ってからも特命、特命で、本を佐藤優君と出していました。佐藤優君は、何も権限が無い普通のロシア語を通訳できる人です。一時期本気で勘違いをしていました。


もし鈴木宗男さんがこのブログを見て、私が現場の北方四島返還の事とか、鈴木さんの行動について、嘘とかや間違いがあれば言ってください。

もう一つ、殺されたサハリン知事と日本人の私とサハリン幹部で、鈴木宗男様に国後島のディーゼル発電のテープカットに招待状を送りました。
しかし、鈴木さんは来て頂けませんでした。
招待状をもらったはずの鈴木さん、それくらい本人ですから覚えていますよね。


その後サハリン知事は、ある事情でクリル局長をすぐ逮捕して刑務所に入れました。(クリル局長はもちろん、クリルも北方四島も、まだロシアモスクワの権限だと思っていました、まだ公表していませんから)


はっきり言っておきますが、北方四島返還の会議には鈴木さんの「す」の字も出たことはないです。

次回は、28日か29日に出します。

saharinhiroshi2@yahoo.co.jp

コメント (1)
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