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頑固爺の言いたい放題

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竹島問題:誤りがある地図を発見して喜ぶ韓国

2021-06-23 16:06:05 | メモ帳
朝鮮日報などの韓国大手紙によれば、文在寅大統領はG7からの帰途、スペインを訪問して、議会で演説したのち、スペイン上院図書館を訪れ「朝鮮王国全図」を観覧した(6月16日)。文大統領はその地図を見て、「独島(=竹島)が韓国の領土であることを示す非常に貴重な史料である」と述べた。

この「朝鮮王国全図」は18世紀に、フランスの地理学者が作成したものだが、鬱陵島とその西にある小島が記載されていて、その小島にTchian-chan taoという島名が記されている。


この表記について、韓国の専門家は“これは中国語による千山島の発音であり、千と干の字が似ているためにおきた誤りである。したがって、この地図は干山島が韓国に帰属することを示すものである”と主張して、文大統領の発言をサポートしている(常々、韓国は<干山島=独島>と主張している)。

ところが、このスペインで発見された地図では、問題の小島は朝鮮半島と鬱陵島の間、つまり鬱陵島の西側に存在することになっているが、実際には独島(竹島)は鬱陵島の東92キロの場所にある。

鬱陵島の西側には島は存在せず、近くにある島といえば、東2.2キロの場所にある竹嶼である。百歩譲って、この地図の作成者が東と西を間違えたのであれば、ややこしい話だが、この竹嶼が干山島ということになり、現実の竹島(独島)とは別物ということになる。言い換えると、この地図は韓国の独島(竹島)領有権を示すものではない、ということである。

ともかく、肝心な場所に誤りがある地図を発見して喜ぶのは、韓国には<干山島=独島>であることを示す確たる物的証拠がほかにないことを物語る。

日本政府は竹島問題で国際訴訟を提起したくても、韓国は「領有権問題自体が存在しないから、裁判は必要ない」と主張しているが、こういう機会を捉えて日本の主張をアップデートにして、韓国の主張が誤りであることをアピールすべきである。沈黙していると、韓国にも国際社会にも、日本には意見がないものと受け止められと懸念する。