Sing Listen Travel 〜歌って、聴いて、旅をして〜

リタイアしてから鬱憤を晴らすようにできなかったことをやってきた。でもマンネリ化してる。まだやり残してることをやろう。

新国立オペラのウェルテル

2019-03-21 21:45:47 | 新国立劇場オペラ

今日は新国立オペラのウェルテル。
昨日加藤浩子さんがフェイスブックでタイトルロールのサイミール・ピルグを褒めていたので、俄然期待感高まってたのですが間違いなかったですね。

クライマックス、三幕のシャーロットとの再会の場面。告白、抱擁、接吻から一転しての別れと目まぐるしく変わる心理を歌い上げるビルグと藤村実穂子さんは素晴らしかった。
と、そこまでのドラマが濃密に演じられていたので、突然のビルグの自殺も唐突な感じがなく。最終章で見せた藤村さんの慟哭も心に沁みわたりました。

ぼくはチューリッヒ歌劇のを観ているのですが、演出がちょっとデフォルメ化され、かつ現代風なせいで、一番オキニのフローレスではありましたが、なんかドラマ展開が不自然、自殺も唐突感があってちょっと満足できませんでした。
フローレスは歌も演技も当然見事でしたが、シャルロットのアンナ・ステファニー は藤村さんの方が断然良かったし、ソフィーもメリッサ・プティより幸田浩子さんの方がぜんぜん魅力的。

このマネスのオペラにはそんなに魅力を感じてなかったのですが、今日のこれを観たら認識変わりました。
舞台美術は雰囲気あり、東京交響楽団の演奏も情感豊か、演出がそれら全てをうまくコーディネートして見事なオペラに仕上げていました。
日本のオペラって、ホント素晴らしい。

















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