夢幻飛行

写真撮影の試行錯誤日記が中心
基板交換と言われつつ何年も騙しだまし使いつつ、ようやくPENTAX KFに買い替え奮闘中

感慨深い一日でした(3)

2008年05月23日 | 今日の写真
実は記事のUPを急いでいます。
何故かと言うと、明日また東京へ行くからです
東京へ行くと言うのに、明日はまた天気が悪そう!
もう、昨日の記事に書いたような思いは、できたらしたくないので・・・。

もう一日だけ、記事と写真は関係ありません。
この写真は、携帯で撮ったものなのですが、普段は通らないようなところを通ったので
記念に一枚(笑)。
阪急伊丹線は複線なのですが、塚口駅の少し手前から単線になります。
やっぱ、単線っていいわ~


さて、東京行きの記事の続きです。
長々と引っ張ってスミマセン。

知り合いと合流を果たしました。
同じ目線、同じレベルでお喋りが進むというのは、なんて素敵なことでしょう!
飛行機を降りて気分が悪かったのも和らぎ、お食事は美味しく頂きました。


さて、本日の目的。



昼・夜二回公演の、「The Reading Show act1」
いわゆる、朗読会です。

会場は秋葉原にあるんですが、ここの会場の座席の配置が、
前の人の頭が邪魔にならないよう、人と人の間に後ろの座席が設置されているのです。
キャパも200弱と、観客と演じ手が一体となれるところが気に入っています。


朗読と言えば、部活で3年間、携わった経験があります
今ならもうちょっと上手く読めるかもしれないのですが、
当時はNHK主催のコンテストでもアナウンス部門を選ぶほど、朗読は敬遠してました。
部活では、半田ごてと半田を持って、もっぱらマイクコード修理係でしたが・・・(笑)。


今回の演目は、上の写真を見て頂いたらわかると思いますし、
リンクも張っていますから、雰囲気はつかんで頂けるかもしれません。
「読み手」と言うよりは、「演じ手」と呼ぶのが相応しい、この「The Reading Show」。
演じ手、三者三様の世界を披露して下さいました。
千葉氏は、持ち前の演技力を余すとこなく発揮され、
絵本の読み聞かせと呼ぶには余りにもったいない朗読でした。
地の文は元より、犬に至るまで、登場人物の演じ分けは流石としか言いようがありません。
佐々木氏は「自分と重ね合わさる部分がある」と仰ってた通り、
穏やかな中に展開するモノローグの世界にどんどん引き込まれました。
そして、速水氏。
ギターのウエキ氏との絶妙な息の合った、
コラボとも言える「陰陽師」の朗読は、臨場感溢れるものでしたし、
にわか平安フリークと化している私には見事にツボなる作品でした。

そして、中原中也の詩を3篇。
ギターの流れる中、三様の世界が展開されました。


夜の部も同じ演目でしたが、詩の朗読の前にタイムリミットで中座する羽目になってしまい
とても残念な思いを引きずり、帰途につきました。
残念すぎて取った行動が、新幹線撮影だったわけですが(笑)。

そこでもまたドラマがありました。
大阪へ行く最終の新幹線ですから、言わずと知れた
恋人との別れを惜しむカップルの数々。
絵になってるなぁと思いつつ、そんなものにカメラは向けられません。
横浜から乗ってきて、私の隣に座った男性もそのようでした。
擬似的に別れのドラマを体験したような気分になり、
隣のこの男性が、どんな気持ちで彼女に手を振ったか、とか考えてみる。
車内は比較的空いており、静かでした。



帰ってきてからも、感動の余韻は冷めやらず。
でも、詩の朗読が聴けなかったのがあんまりにも残念なので、
「早春の風」を探し、朗読されていた様子を思い浮かべ、
一字一句、追いかけてみました。


「早春の風」 中原中也

きょう一日(ひとひ)また金の風
大きい風には銀の鈴
きょう一日また金の風

女王の冠さながらに
卓の前には腰を掛け
かびろき窓にむかいます

外吹く風は金の風
大きい風には銀の鈴
きょう一日また金の風

枯草の音のかなしくて
煙は空に身をすさび
日影たのしく身を嫋(なよ)ぶ

鳶色の土かおるれば
物干竿は空に往き
登る坂道なごめども

青き女の顎(あぎと)かと
岡に梢のとげとげし
今日一日また金の風……



なーんて、子どもの本読みを聞いてあげながら、思い出すのは
やはり、この会場が一体となった「言葉の空間」という朗読会の
感慨深い一日のことなのでした。


コメント (2)
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感慨深い一日でした(2)

2008年05月22日 | 今日の写真
すぐに更新しようと思っていたのですが、
少し間が空いてしまいました。
今年度の仕事もぼちぼち軌道に乗り出し、ようやく一段落といったところでしょうか。

今回も、写真は記事とは関係ないです。
この写真は、先日の新梅田シティでの撮影会の時に撮ったものです。
梅田という大阪一の繁華街に行って、レンゲを撮って・・・


さて、前回の続きになりますが、東京での感慨深い出来事の数々を、記しておこうと思いまして・・・。


感動的な窓からの景色も、厚い雲をくぐると一変します。
あぁそう言えば、地上の天気って、東京方面も悪いんだっけ。
そう思ってチラチラと窓の外を見ていました。
房総半島の、水が引かれた田んぼが一面に続き、鈍く曇天を映す風景を見ながら、
「晴天だったら、一面に青く映していたのか」と思うと残念でした。

そして、飛行機はどんどん高度を下げていくのですが、
あいにくの空模様で風も強く、機体はかなり揺れていました。
宮津岬を過ぎ、アクアラインを見る頃には、その揺れも時折激しいものとなりました。
今、地図を見て思うと、羽田には東京湾上を左旋回して侵入するのでしょうか。
それはあんまり関係ないのかな?
とにかく、洋上というのもあるのでしょうが、機体がかなり大きく揺れまして、
このまま無事に着陸できるのかという不安を、乗客の多くが持ったことと思います。
機内のモニターもかなり前から滑走路を正面に映し出し、
地平が斜めになるのも見て取れます。
それを見てるだけで酔いそうなほどでした。

そして、もうちょっとで滑走路に進入!という時、
突然エンジン音が大きくなり、機体は上昇を始めたのです。
目の前が滑走路なのに。

ええぇぇぇぇっ?!
着陸やめ???

そりゃー、あれだけ揺れたらねぇ。
だけど、どの程度の揺れで着陸を断念するのか、そんな知識も持ってないし。
しばらくして、着陸を断念したとのCAさんによるアナウンス。
理由のほどはわらないけど、飛行には差し支えない、と。

飛行に差し支えてても、そう言うだろ!
一番に頭をよぎったのがこれ。
機内は至って静かで、その方がかえって不気味です。
そして次に思ったのが、「成田に連れて行かれたらどうしよう」ってことです。
まぁ、今から成田に連れて行かれても、一番の目的の時間には間に合うだろうから
それの心配はしませんでしたが。

不安になって、窓の外を見ると、右手に横浜港が見えました。
あぁ、東京湾上を旋回してるのね、と。
仕方がないので、しばし、普段見ることのできない景色を楽しみました。
3月、Makotoさんに解説してもらった横浜の風景を
こんなところから見ることになろうとは・・・。
得したことにしておこう。
まぁ、着陸寸前で上昇して着陸をやり直すなんて、そう滅多な経験ではないだろうから。
と思いつつ、実は心中穏やかではなかったのでした。

そしてまた機内アナウンス。
天候不良だったか強風のため、管制からの指示で着陸を断念したとのことで、
10分後に再着陸します、と。

三浦半島も過ぎてしまい、江の島が見えました。
どこまで戻るのかと思っていると、機体はまた大きく左旋回し、
またしばらくしたら、窓から見えたのは、さっき見た水田が鉛色に輝く風景でした。

あぁ、元の航路に戻ったのねと思ったのも束の間。
さっきより揺れてるんじゃないの???
アクアラインが見え、さっき見た風の塔が再び間近に通り過ぎて行きます。
着陸態勢には入っているものの、
さっきより推力を上げた状態のように思ったのは気の所為でしょうか?
絶対さっきより揺れてるよ!
そう確信したのですが、今度はどんどん滑走路に近づいて行きます。

さっきより揺れてるのに強引にでも突っ込むのか?
そう思っていたところ、着地の際にかなり大きく揺れ、
私の前方の乗客が一斉に右に大きく揺れたのが見えました。
もちろん、私も揺れているんでしょうが
滑走路から外れたり、翼が接地でもしたらどうしよう!と
生きた心地がしなかったのですが、大丈夫でした。
引き続き、機内は至って静かで平穏でした。
皆さん、なんて思われてたのでしょうねぇ・・・。

飛行機を降りてから歩かされるんですよね、かなり。
それを思い出しながら、気分は最悪でした。
乗り物酔いをしたことのない、この私が・・・。
「気分が悪いので休ませて下さい」なんて申し出るのも大袈裟ですし。

とりあえず、友人お勧めのマカロンを探してターミナルビル内をウロウロ。
見つけたのですが、持って帰るまでに確実に壊してしまいそうだったので断念。
うろうろしている間も気分はすぐれず、
目的地に向かう前にお茶でもして休憩しようかと思ったのですが、
知り合いとお昼御飯をご一緒させて頂く運びになったので、
こんなところでお茶をしている場合ではないし。


ってことで、東京駅で帰りの新幹線の切符を買い、
目的地で知り合いと合流できました。
知り合いと言っても、Webで知り合った方で、お会いするのは今回が初めて。
どんなお話ができるのか、とても楽しみでありました。


またまた次回に続く


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感慨深い一日でした(1)

2008年05月09日 | 今日の写真
ようやく長い休みが終わり、今日はGW明け・一日仕事明けで、実はホッとしていたりしてます。
あぁ、家の中が静かだわ・・・(笑)。

すみません、今回は写真とは全く無関係です
何か写真がないと寂しいので・・・。
これは去年に近所の公園で撮ったものです。


さて、いつのことやら・・・な、先月の東京行きは、
朝の8時過ぎに家を出て、帰宅は深夜12時を回っていたのですが、
2日間ぐらい過ごしたような、充実した、感慨深い一日でした。
色々なことがありすぎて・・・。


この日は、あまりいい天気とは言えませんでした。
大阪は曇り。
前日は結構、雨も降り、東京へ行くのにどうなる事かと思っていたのですけれどね。

まぁ、そんなこんなでも、飛行機が離陸して雲の上に出てしまうと、そこは晴天の世界です。
今回は飛行機の予約が遅れ、既に窓側の席は抑えられず。
残念でしたが、お隣の人越しに窓の外を窺うことぐらいはできました。

そこで見たのが、眼下一面に広がる雲のじゅうたん。
この日は太平洋側一帯が曇りの天気で、
しかも、行く先の東京方面は荒れ気味だということでしたが
雲の上は一様に青空が広がり、本当にいいお天気です
この時ばかりは窓側の席を取れたとしても、雲のじゅうたんしか眺められませんからね。

で、ふと思い出したのです。
「くもがもくもく」(作曲・KB演奏:おぎた ひろゆき)

飛行機での移動中、窓から見たマットのような雲。
それを見てイメージして形にされたという、おぎた先生のオリジナル曲です。
長いことご無沙汰してるし、
夏にお会いしてからCDの感想もお伝えすることもないままだなぁと思いつつ・・・。

あぁ、おぎた先生も、こんな景色を見てあのフレーズが浮かんだのかと、
半年以上経って、やっとあの曲を理解することができたのです。
それまで、いくら もくもく とした雲を眺めていても、あんな感じには作れないよなぁ・・・
としか思えなかったものが・・・(笑)。

同じような一面の雲を地上から眺めていても、
空の上から眼下に広がる一面の雲を眺めるのとでは、見えてくるものがやっぱり違うな、と。
おひさまの光を順光に(笑)浴びた、じゅうたんのような雲でないとダメだったのかもしれない。
けど、やっぱり一番違うのは、それを見てる時の気持ちなんだなぁ、と
飛行機に乗ってる自分の、今日の目的を思い出す(笑)。
あぁ、そうなんだ。
おぎた先生も、きっと、こんなウキウキした気持ちでいたのかな、と。

折角なのでご紹介。
「くもがもくもく」(作曲・KB演奏:おぎた ひろゆき) 1st.アルバム「ありがとう。」より
「おぎひろのページ」(別画面で開きます)http://www.ogihiro.jp/
もちろん、発売記念コンサートでは、KB演奏はSTAGEAでしたが。


実は前回、東京に行った時には富士山を見ることができました。
東京へは何度か行っているのに、富士山のそばを通る時は、いつも夜。
なので、目を凝らしても見えなかったり、夜中だったり。
でも、先月は午前便で、3月中頃ということで、冠雪の状態でした!
はい、そりゃーもう、すごく感激しました!!
今回は、富士山側じゃない方の席だったので、見れませんでした。


しかし、このあと予想もしなかった体験をすることになろうとは、夢にも思わず・・・
次回に続く(笑)


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