【自分でトイレサークルに入って用を足す確率】
預かり1日目:29%
預かり2日目:55%
預かり3日目:14%
預かり4日目:_0%
預かり5日目:80%
預かり6日目:75%※昼までの結果
私たちは、預かり3日目の夜にハウスの扉を閉め忘れるという失態をおかした。そのために、H号は夜中にハウスを出てリビングにウンチとシッコをしてしまった。その結果、それまでのトイレトレーニングが御破算になった。預かり4日目、<自分でトイレサークルに入って用を足す確率は0%に>なってしまった。私たちは、「こうなったら<賄賂作戦>で一気に挽回するしかない!」と決意。トイレサークルの傍にご褒美を用意して取り組んだ。
「失態を転じて成功となす」である。取組みの遅れを挽回するために、<させて褒める>の原点に回帰したのが良い結果をもたらしたようだ。盲導犬候補生H号は、預かり5日目を迎えた今日、急に、自分からトイレサークルに飛び込んで用を足すようになった。小を終えてサークルから出ても、もう一度サークルに入り直して大を済ますようになった。変化は、突然にやってきた。そして、継続・定着しつつある。
トイレトレーニングが早期に終了するのはPWにとっては都合の良いこと。しかし、何も早さを競う必要はない。「適当に長引くのが一番良い!」というのが、私らの考えである。よって、もしかしたら、H号のトイレトレーニングが完了するのは2月末かもしれない。それでいいのだ。
【今回からPWにトイレサークルも貸与】
特筆すべきは、盲導犬協会がPWへのトイレサークルの貸与を開始したことだ。
トイレサークルを利用してさせて褒める。
これで、大抵の犬が1週間で作法を覚える。(イアン・ダンバー博士)
イアン・ダンバー博士の言が正しければ、協会の新たな配慮は多くのPWにトイレトレーニングの早期成功をもたらすだろう。
【躾本にみるトイレトレーニング要領】
1、ハウスの近くにトイレを設置。
サークルでトイレを囲う。2、犬が排泄しそうなタイミングを
見計らってトイレへ連れて行く。3、排泄するまでそっとしておき、
排泄し始めたら、
「ワン・ツー、ワン・ツー」など、
やさしく声をかける。4、排泄したら、
そのばですぐ「いいコ」と褒め、
フードをあげる。
フードはあらかじめトイレの近くに置いておくとよい。5、扉を開けて子犬をだし、
ご褒美として一緒に遊んだり、
自由にさせてあげる。
以上は、西東社発行の「DVDでわかる!犬のしつけ&トレーニング」からの引用だ。同書は、日本盲導犬協会神奈川訓練センターで講師もされている水越美奈女史監修。だから、PWも取り入れてしかるべきトイレトレーニング。今回の委託式に参加したPWは、このやり方をレクチャーされた。それを実践するためのトイレサークルの貸与なのである。
【盲導犬協会の取り組みは日々進化】
盲導犬候補生H号で預かるパピーは5頭目。預かる度に感じることは、盲導犬協会の取り組みは日々進化しているということだ。「一日も早く、一頭でも多く」の実現を目指し、私も頑張るつもりだ。
▲超口愛的。?。・゜?゜・。?。・゜?゜・。?。
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「盲導犬アトム号の真実」の