黒ラブのRちゃんがやってきて5日目。我が家になれてきたのでしょう。今日は、私と「チョーダイ遊び」をしました。遊び終わった後は、満足したのかグースーピー。足元で心地よい寝息を立てています。足元でというのが、R号ならではです。
周知のように、PWは盲導犬候補生に対して盲導犬になるための特殊で特別な訓練を行うことはしません。盲導犬のパピーのしつけトレーニングは、家庭犬のそれと全く同じです。少なくとも、私はそのように思って各種しつけ本も参考にしています。その中の一冊であるP.E.T.S.行動コンサルテーションズ主宰水越美奈女史監修の「DVDでわかる犬のしつけ&トレーニング」(2006年 西東社刊)の目次は次のようです。
1、毎日の生活に必要なしつけ。
・トイレ、ハウス、お留守番のしつけ。
・吠え癖をつけないしつけ。
・信頼関係を深める遊び。
2、基本トレーニング。
・スキンシップ。
・リラックス(待機)。
・アイコンタクト。
・指示語トレーニング。
3、散歩のしつけ。
盲導犬候補生のトイレ、ハウス、お留守番のしつけは、これは大抵が上手くいきます。人や犬、そして音に反応して吠えるパピーもほとんどいません。ですから、3、4ヶ月齢の主なテーマは、信頼関係を深める遊びです。「DVDでわかる」では、上手に遊ぶポイントとして次の4つをアドバイス。
(1)飼い主もとことん楽しむ。
(2)飼い主が遊びの主導権を持つ。
(3)犬が飽きる前に終わらせる。
(4)手で直接遊ばない。
何でもない4つのポイントですが、噛んだり、飛びついたりと無縁な仔犬に育てる上で欠かせないことばかり。3、4ヶ月齢を上手に遊んで乗り切ると、盲導犬候補生は<天使の時代>を迎えて基本トレーニングが容易になります。なお、基本トレーニングのスキンシップ(アタッチメント)だけは、40日頃から開始して1歳まで毎日一回は継続します。
前置きが長くなりましたが、今日の動画は<信頼関係を深める遊び編>です。興奮がおさまったら引っ張りっこ遊びに誘い、玩具の動きを停止して「チョーダイ」で終了し、玩具を胸の位置に移動してアイコンタクトするという遊びです。経験では、時間にして4分を越えて遊ぶ必要はありません。初めての「チョーダイ遊び」でしたが、黒ラブRちゃんはとっても上手でした。冒頭で述べたように、彼女は満足したのでしょう。今は足元で寝息を立てて休んでいます。
なお、鴨を振り回して鬱憤を晴らす様子を見て「チョーダイ遊び」を試みた次第です。残すところ一日ですが、信頼関係を深める遊びをとことん楽しみたいと思います。
PS、反省することしきり。
黒ラブRちゃんを一時預かりして過去について反省することしきりです。彼女は、PWさんとの一ヶ月の暮らしで(1)吠えない、(2)飛びつかない、(3)噛まないの3拍子揃った候補生としてスクスクと成長していました。それなのに、手で遊ぼうとする私。当然に、彼女の噛み癖を誘発・助長します。これは、いけないと思って「DVDでわかる」を取りだして復習。今更ながら、<手で直接遊ばない>の重要性を再認識して今回の一文を書いた次第です。
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